この記事では『再婚承認を要求します』に登場するハインリについて解説しています。彼の正体・性格・生い立ち・女性遍歴などをまとめました。
なお本記事では、本編の核心に触れる『ハインリが裏で進めている計画』や『魔法使い減少現象の原因』のことも解説しているので、ネタバレにご注意ください。
目次
西王国の王子・ハインリとは?その正体は鷲のクイーン
ハインリの正体
ハインリは西王国の王子であり次期皇帝です。漫画版シーズン1の終盤では、兄のウォートン3世が逝去したため皇帝に即位しました。
なおハインリの一族は、男性限定で鳥に変身することができます。
ハインリは作中にて黄金の鷲に姿を変えていますが、どんな鳥に変身するかは人それぞれ。彼の従兄・マッケナは青い鳥に変身し、その他カラスに変身できる人もいます。
人間だが鳥の習性もある
鳥一族は人間ですが、鳥の習性も併せ持っています。
例えばハインリは本編中、ナビエに食べ物を食べさせたがるシーンがありますが、これは『求愛給餌』という鳥類の求愛行動です。またナビエが妊娠した時は、生まれてくる子供のために巣を作っていました。
裏表がある性格で、ナビエの前では良い子のフリをする
裏表のある性格
ハインリは二面性のある性格です。ナビエの前では可愛く良い子のフリをしていますが、裏では残酷なこともしています。
特にナビエに危害を加えた相手にはエグイ報復をし、その結果、ズメンシア老公爵やクリスタなどが被害に遭いました。
ここまで読んでお察しかと思いますが、ハインリは敵に容赦しません。
それこそ皇帝に即位した後、敵対関係にある家門には厳しい態度を取っています。卑しい仕事をさせたり、まったく仕事を与えなかったり、失敗する可能性が高い仕事を任せたり……そうやって徐々に敵の勢力を削っていきました(小説版162話参照)
政敵からは「ずるがしこい皇帝」と評価される
ハインリの性格について、他のキャラクターは辛辣な評価を下しています。
例えば政敵のズメンシア老公爵は、ハインリのことを『ずるがしこい皇帝』と評しています。またソビエシュに至っては『ろくでなし』など結構酷いことを言っていました。
敵から見たハインリは、それはもう狡猾で腹立たしい男なのでしょうね。
しかしナビエから見れば、彼はかわいい夫です。
『再婚承認を要求します』の156話では、ハインリのことを「表ではいい子ぶってるが裏ではわがままで、明るく愛らしいが自由奔放で、賢く陽気だがおふざけが過ぎる」と評価しています。
身内と敵で全く評価が違うあたり、ハインリがいかに猫かぶりか分かりますね。
魔法使い減少現象を起こすも、妻のために計画を中止する
ハインリは秘密をたくさん抱えていて、それらが全て明かされるのは『再婚承認を要求します』の本編終盤です。それまで彼はナビエにすら秘密を黙っていました。
この章では彼がひた隠しにしてきた計画と秘密について解説します。
魔法使い減少現象について
東大帝国では度々、魔法使いが魔力を失う現象が起こっています。これは『魔法使い減少現象』と呼ばれ、ナビエが東大帝国の皇后だった頃から対策が講じられてきました。
首謀者はハインリである
『魔法使い減少現象』は事故でも自然現象でもなく、ハインリが人為的に引き起こしたものです。彼は東大帝国に戦いを挑むため、かの国の魔法使いから魔力を奪いました。
魔法使いの数が減れば、東大帝国の戦力を大幅に削れますから。雑な言い方をすれば、弱ったところを叩こうと考えたワケですね。なおエルギ公爵も共犯です。
しかし結局のところ、彼は愛するナビエのために戦争を放棄しました。
過去に事件を起こし、トラウマを抱えている
彼のトラウマについて
ハインリは子どもの頃に事件を起こし、そのせいで彼の兄は魔力の大半を失いました。彼は本編中『魔法使い減少現象』を引き起こしますが、その最初の犠牲者が兄だったのです。
そのためナビエが「魔法のコントロールについて教えてほしい」と頼んだときも、ハインリはトラウマを思い出して怖がっていました。
「やろうと思えばできないこともないですが、私がするのは危険です」
「似たようなことを試して、悪い結果になったことがありまして……」
引用元:再婚承認を要求します/165話
なお事件当時、ハインリは誰からも責められませんでした。両親からも、被害者の兄からも。けれど彼自身は今までずっと自分を責めて苦しみ、126話では自分を「体だけがキレイなゴミ」と卑下していました。
浮気を絶対にせず側室も娶らない、最高の旦那である
浮気も女性編歴もゼロ
ハインリはナビエだけを愛しているため側室を娶りません。子どもが生まれた後も一切浮気をしませんでした。
またナビエが不安にならないよう、自分に恋愛感情を持つ女性とは一線を置いています。義姉のクリスタに側室にしてほしいと頼まれたときも、徹底的に拒絶しました。ソビエシュとは真逆ですね。
『再婚承認を要求します』本編最後の登場シーン
ナビエとの間に双子を授かる
ハインリは皇位を継いだ後、ナビエと結婚し、さらに西王国を『西大帝国』と改名します。つまり彼は帝国の初代皇帝ですね。
その後はナビエとの子供・ラリとカイを授かり、良き皇帝として、また良き夫として暮らしています。
最後の登場シーンについて
ハインリは結婚する前からナビエを溺愛してきましたが、結婚後も(それこそ子供を授かった後も)その愛は冷めることなく、彼女だけを妻として愛し続けました。
それこそ外伝55では、ナビエから愛情を寄せられても「あなたを愛するあまり心変わりが恐ろしい」と熱烈なセリフを言っています。幸せになるほど不安も大きくなるらしく、彼は自身の感情について「この世を去る時までずっと続くでしょう」とも語っています。
なお小説版でハインリが登場したのは外伝55のこのシーンが最後です。ナビエと互いに愛を伝えあい、幸せな夫婦生活が描かれて終わり。
その後のストーリーは『ラスタIF』『ソビエシュの回帰』に続きますが、これらは過去の話なので現在のハインリにまつわる描写はありません(2023年12月時点)
補足|幼少期はやんちゃで度々問題を起していた
天使のようなやんちゃ坊主
幼少期のハインリは『再婚承認を要求します』外伝11で登場します。当時から美しい容姿で頭のいい子供でしたが、尊大な態度でおまけにやんちゃ坊主でした。
なお彼は同じ場所でじっとしているのが嫌いなため、ハインリの母親は彼が問題を起こすたびにその姿を肖像画に残していました。ゆえに彼の幼少期の肖像画は、ほとんどがふくれっ面です。