『再婚承認を要求します』原作小説168話のネタバレと感想です。
ハインリはナビエに魔力の操作方法を教えるため、カトロン侯爵の体を使ってテストをします。しかし言い方がアレだったので、マッケナがとんでもない誤解をしてしまいます。
この後、ハインリはどうなるのでしょうか…!
ナビエ視点|勘違いしたマッケナは斜め上の行動をとる
誤解だよ!マッケナ!
その日の夕方、ナビエのもとに神妙な顔をしたマッケナが訪れます。
そして彼は『絶対に秘密にしてほしい』と前置きしたうえで、ハインリがカトロン侯爵の体を欲していることを明かします。
話を聞いたナビエは、すぐハインリの思惑(魔法操作のテストに使うこと)に気付いたため頷きますがーーー
マッケナは何を想像したのか、私はナビエ様の味方ですからね!と言って彼女を慰めるのでした。
ラスタ視点|全てが悪い方向に転がり、ソビエシュを恨み始める
ラスタの恨みは夫に向く
東大帝国では『ラスタとエルギ公爵が密会している』という噂が広がり、その件で彼女はカルル侯爵に厳しく注意されました。
ラスタはそのことが不服で、自分は友人に会うことも誰かに慰めてもらうことすら許されないの?と考えてしまいーーー
その結果、ラスタの恨みはソビエシュに向かいます。
彼の寵愛がなくなった途端にすべてが悪い方向に転がりだしたので、彼が元凶だと思ったのです。それこそ今のラスタは辛い事ばかりで、四方から首を絞められているような心地でした。
ラスタ、逆恨みする
さらにこの時、ラスタは貴族たちの噂ーーナビエの妊娠記念パーティーが開かれるという話ーーを聞いてさらに気分が悪くなります。
自分は赤ん坊の顔すら見れないのに、”すべて放り投げて逃げた女”が幸せを手に入れたことが悔しかったのです。
再婚承認を要求します・168話のネタバレと感想
ネタバレ感想①ラスタ、それは暴論だよ!
ナビエがいる時は、何かあったら全部ナビエのせい。彼女がいなくなったら、次はソビエシュのせい。挙句の果てに「ナビエに不幸を押し付けられた」って、それは流石にどうなのよラスタ……
そもそも遠く離れた相手に、どうやって不幸を押し付けようというのか。
ラスタには同情する気持ちもあるけど、さすがにこれは擁護できません。何かあったときに責任転嫁して「私悪くないもん!」と拗ねるのは彼女の悪癖の1つです。この子はいつもそう。
この悪癖を治さないと、彼女はずっと泥沼の中から抜け出せないでしょう。一度自分のしてきたことを見つめ直して、カルル侯爵あたりに素直に相談するのがベストかなと思います。そうすれば、エルギ公爵が味方じゃないことにも気づくでしょうし。
ネタバレ感想②なぜ子供に過剰な期待をするのか?
前回感想に入れられなかったのですが、ソビエシュは昔から何百回も、自分とナビエの間に生まれた子供の姿を想像してきたようです。
想像の産物というのは大抵の場合、その人の理想が形になったもの。となれば彼が想像した子供は、きっと賢くて才能にあふれた可愛い子なのでしょう。
そしてこのシーンを読んだとき、私はソビエシュの根拠のない自信にようやく納得がいきました。
グローリエムが生まれたとき「自分の子供は絶対に賢い」と言い張っていたのは、彼の頭の中に住んでいる『理想の子供』と重ねたことが理由だと思われます。
何百回も理想の子供を思い描いてきたなら、実際に生まれた子供に対しても相当な期待をかけるはず……というか何話か前でかけていましたね。
一流の教師をつけて幼少期から人脈を作らせて。普通の子供なら根を上げそうな計画を立てたのは、そういう事情もあるのかも。