漫画『結婚商売』の外伝3(98話)のネタバレと感想を紹介します。
カトリーヌは弟の誕生を心待ちにしていましたが、出産の苦痛に耐えきれず実母も弟もこの世を去ります。家族2人を同時に失うという最悪の結果になり、彼女は絶望しました。
そしてこの日以降、カトリーヌにとって苦難の日々が続きます。以下概要をまとめたので、ストーリーの続きを読んでみましょう。
カトリーヌ視点|母と弟を失い絶望の淵に立たされる
ダボビル家は後継者問題でもめる
暗雲が垂れ込めるなか、カトリーヌの実母と弟の葬式が行われます。
そして間もなく、カトリーヌの実父(当時のダボビル伯爵)と3人の叔母たちは今後どうすべきか話し合います。とくに叔母2人は「現在の地位を守るためダボビル伯爵は再婚すべきだ」と主張しますがーーー
結局のところ、彼は再婚しませんでした。
再婚して後継者が生まれた場合、愛娘のカトリーヌが家族の中で孤立してしまうかもしれないと心配したからです。
カトリーヌの婿探し
3人の叔母たちはカトリーヌの婿を探すために奔走します。そのため当事者であるカトリーヌは、まだ心の傷が癒えていないのに社交界に出ることになりますがーーー
イジワルな貴婦人たちに「赤い髪が下品だ」と陰口を言われて傷つき、ある日、長かった赤い髪をバッサリ切ってしまいます。
なお侍女のライアはその光景があまりにショックで泣いてしまうのでした。
マルソー視点|傷心のカトリーヌを遠くから見守る
見つめるだけの少年
マルソーは今までずっと、遠くからカトリーヌを見守っていました。彼女の実母の葬式が行われた時も、彼女が陰口を叩かれて傷ついたときも、ただ静かに見つめるだけでした。
全ては愛しいカトリーヌのために
しかしある日、ライアに「あなたはこのままで満足できるの?」と質問されます。
カトリーヌは現在とても辛い境遇にいて、それでも家門のためにじっと耐えています。だからこそライアは、マルソーに彼女を助けてあげてほしいと訴えたのです。
ライア「きっと、あなただけにできる方法があるはずよ!自分自身に枷(かせ)をかけているだけ!あなたは本当に……好きな人が一生傷つくのを見ているだけでいいの?」
引用元:結婚商売外伝3/98話
彼女の言葉に触発され、マルソーは覚悟を決めます。
父親を利用してでもダボビル伯爵家の婿養子になろうと計画したのです。全ては愛しいカトリーヌのために。
結婚商売98話|ネタバレ感想およびストーリー補足
ネタバレ補足①カトリーヌの髪が短い理由
カトリーヌは社交界に出たとき、ひどい陰口を言われています。
この時代は金髪美人が称賛されていたため赤髪であることを非難され、さらに「母親が4回も流産しているなら、娘の生殖機能も心配だ」などと下品な陰口も言われています。
このような陰口を言っているのは一部の貴婦人のみですが、それでも当時の彼女が傷ついたのは想像に難くありません。
また当時の悪口がいまだ心に刺さっているからこそ、カトリーヌは大人になった後も髪を伸ばせずにいます。
酷い話ですよね。子供相手に残酷な言葉を投げかける大人、本当にどうかと思います。
そもそもカトリーヌはあんなに可愛い子なのに、一般的な美の基準に当てはまらないからと言って非難するのも腹立たしい。あの貴婦人たちには何かしらの罰を与えてほしいものです。
補足②ライアがマルソーを頼った理由
侍女のライアは、マルソーがとても賢く優しいことを知っています。だからこそ、彼にカトリーヌを助けて欲しいと頼みました。
それこそ昔、ライアが外国人という理由で迫害されたときも解決してくれたのはマルソーでした。その他にも、彼は街で困っている人を見かけたら、持ち前の頭脳をフル活用して助けてあげているようです。
本当に優しい子ですね。自分が辛い環境に置かれているのに、それでも困っている人を助けたいと思えるのは素晴らしいことです。