『再婚承認を要求します』にまつわるコメントでよく頂くのが、ソビエシュの心情がわからないという質問です。
彼は最初のころラスタを優遇していたくせに、ナビエとハインリの再婚が決まると嫉妬を露わにして必死でナビエを取り戻そうとしました。そのため彼の本心がわかりにくいと感じた読者様が多いようです。
そこでこの記事では、ソビエシュの一連の行動の理由について管理人の考察を交えながら解説していきます。
目次
解説①ソビエシュが愛しているのは誰?ナビエをどう思っているのか
離婚後はナビエを取り戻そうと躍起になる
『再婚承認を要求します』の本編にて、ソビエシュは最初ラスタを寵愛していました。
1話目からナビエと離婚してラスタを選ぶシーンが描かれているので、この点については読者の皆様もご存じでしょう。
しかしナビエが再婚宣言をしてから、彼の態度は一変します。
ナビエを取り戻すために躍起になり、さらにナビエが西王国に行った後は「離婚は一時的なものであり後々よりを戻すつもりだった」だの「帰って来てくれ。他の男の妻になるな」だのと弁解を繰り返しています。
またソビエシュは本編中、妻として愛しているのはナビエだけだという旨のセリフも言っていました。
ソビエシュの一番大切な人はナビエ
ソビエシュは言っている事とやっている事がちぐはぐなので、彼の心境が理解できない読者が多いようです。
この点について解説すると、ソビエシュが一番に愛しているのはナビエです。
彼はナビエのことを生涯の伴侶だと考えていて、それは連載初期から離婚後もずっと変わっていません。
解説②離婚してまでラスタと再婚した理由は?複雑な政治事情について
ナビエと離婚した理由
ソビエシュがラスタと結婚したのは、自分の子供を皇位につけるためです。
最初はナビエと離婚する気はなく、あくまで側室としてラスタを迎えました。しかし子供を授かったので予定を変更したのです。
ざっくり説明すると、ソビエシュは「一旦ラスタを皇后にして、子供に次期皇帝としての正当性を与えよう」と考えたワケですね。
関連:『再婚承認を要求します解説』ソビエシュの末路と外伝での贖罪について
なぜ子供を皇帝にする必要があったのか
ソビエシュが自分の子供を皇帝にしたいと考えたのは、次期皇帝候補にろくな人物がいなかったから。
このままでは将来的に国がダメになると思った結果、ナビエとの離婚を決意しました(71話参照)
本当はナビエが子供を産めればいいのですが、彼女はとある事情から不妊になったため子供を産めません(76話参照)
ソビエシュはそれを知っていたからこそ、ラスタに何としてでも子供を産んで欲しかったのです。もしラスタが妊娠しなければ、彼女はずっと側室のままだったでしょう。
考察|ナビエが一番だと言いながら、なぜラスタを贔屓したのか?
原因①思い込みと同情のため
しかしここで問題になるのが、ナビエを愛しているならなぜラスタを優遇したのかという点。その理由について管理人は2つ考えています。
1つ目の理由は、ラスタを天使のような子だと思い込んでさらに同情してしまったから。
目の前に天使のような外見の無邪気な女の子がいて、さらにその子は奴隷として過酷な状況にいたと知ったら男性はどうなるか?
言わずもがな過保護になって少女ーーーもといラスタを守ろうとするでしょう。簡単に言えば、同情が愛情に変わるのです。
だから過剰なほどにラスタを甘やかし贔屓した。これが1つ目の理由です。
原因②根っからの浮気男だから
そして2つ目の理由は、ソビエシュが根っからの浮気男だから。
管理人も浮気男の心情なんて理解できない(というか理解したくない)のですが、浮気する男は本当にわがままで意味不明な言い訳ばかりします。
管理人の近所にダメ男が住んでいるのですが、その人は「男が浮気しても、妻は黙って待ってりゃいいんだよ!どうせ最後には妻のところに帰って来るんだから!」と開き直っていました。
このセリフを聞いた時はブチ切れそうになりましたが、まさにソビエシュもこれと同じ心境だったのでしょう。
自分の一番はナビエなのだから、別に側室を作るくらい問題ないだろう。ナビエは恵まれているのだから、少しくらい可哀想なラスタに親切にしてあげればいい。
…と思っていたのかもしれません。
女性からすれば腹立たしい意見でありソビエシュを殴りたくなりますが、浮気男にとっては至極当然の考え方なのでしょう。
原因③ナビエの気持ちを理解していない
そもそもソビエシュは、ナビエに愛想をつかされる可能性を全く考慮していませんでした。
ナビエは自分といるのが当然であり、離れて行くわけがない。そう考えていたからこそ、多少冷たくしても大丈夫だと判断したのでしょう。
おまけにナビエは感情を表に出さないので、それがソビエシュの勘違いに拍車をかけます。
本編のソビエシュは人を外見で判断する癖があったので、当時はナビエが内心傷ついているなんて思わなかったのでしょう。
そもそもナビエは皇后教育を受ける際、夫を信じてはいけないし浮気されても傷ついてはいけないと言い聞かされていましたから。
この点については何度もネタバレ感想で書いていますが、ナビエが冷静で完璧な女性だったからこそ浮気男が増長したイメージです。
ふた月ほど前からこの作品を読み始めて、ナビエが幸せになれるの?どうなの?!
と気になりすぎてこちらのサイトにお邪魔しました。
ナビエはハッピーエンドを迎えるようで安心しました。しかしこの感じだとLINE漫画で完結まで読めるようになるまでには、まだ当分かかりそうですね!
男は基本的に恋人もしくは妻のことを自分のものだと思ってるから自分が浮気するのは良くても相手がするのは許せないし、そもそもするわけないと思いこんでますよね。
ソビエシュはその典型だなと読んでて思ってました。アイタタタ。。
作者様はそんな男の特性をよくご存じでいらっしゃるなあと。近くに参考にする人物でもいるのかしら。
こちらのサイトはとってもわかりやすく考察してくださってて覗いてみてよかったと思いました!
ありがとうございました!
>千紘さん
コメントありがとうございます!お褒めに預かり光栄です!
千紘さんのおっしゃる通り、恐らく原作者様の身近にもソビエシュのような男がいるのでしょうね。でないと、こんなリアルに男の嫌な部分を描けないはずですから。
ソビエシュがラスタを天使だと勝手に妄想してのめり込んだ!!でも初めての側室なのに、ソビエシュは浮気男なのですか!?
これまでに、どんどん浮気をしていたならば、ナビエ様も、アラアラまた悪い癖、とラスタを返って味方に付けたのでは?!
大奥的な感じの時代や立場なので、浮気男との評価は、違うと思います。ラスタの後も側室は、居ない感じなので、ソビエシュは、なんと言っても、ナビエ一筋、お互いに初恋ですよね!!
ご意見ありがとうございます。