漫画『今世は当主になります』の97話~98話のネタバレと感想です。
ベイトとの会話中、フィレンティアは「私にまつわる情報を集められれば1年間店舗の家賃をタダにする」という破格の条件を出しました。
情報ギルドの長であるベイトに有利な条件ですが、彼はどんな反応をするのでしょうか?
97話|情報ギルド長・ベイトに取引を持ち掛けた結果
ベイトはあくまで冷静に対応する
フィレンティアが破格の条件を出すも、ベイトはそう簡単に食いつきません。あくまで“ただのスイーツ屋”として振る舞います。
とはいえベイトがこの話に興味を持っているのは明らか。
そこで彼女は一旦引くことにして「一週間後にまたお会いしましょう」と言い残すと店を出て行きました。
みんなと一緒に乗馬の練習をする
その日フィレンティアは乗馬の練習をするため、侍女のラウリルと双子を連れて外出します。そしてロンバルディ郊外にある馬小屋に到着すると、馬を借りようとしますがーーー
この時メイロンとギリウは、どちらがフィレンティアと一緒に馬に乗るかでケンカをします。
しかし結局のところフィレンティアは双子ではなくラウリルを選んだので、彼らはブーブーと文句を言うのでした。
・・・
その後4人は、馬に乗りながら草原を走ります。
ラウリルはこう見えて乗馬がとても上手なので、フィレンティアは安全かつ楽しく乗馬の時間を過ごすことができました。
馬小屋で〇〇と遭遇する
楽しかった時間は終わり、双子たちは馬を小屋に返しに行きます。
その間フィレンティアは一人きりになったので、ベイリーとフランク(8歳の誕生日に父からプレゼントされた子馬で、最近こちらに移動させた)の様子を見に行きますがーーー
馬小屋があまりに広いので中々見つかりません。そのため困っていると、背後から「お前は誰だ?」と声をかけられます。
振り向くとそこには小太りの偉そうな少年が立っていたので、あなたこそ誰なの?とフィレンティアは質問します。
すると小太りの少年はふんぞり返って「私はカセ・アンゲナスだ」と答えました。
98話|馬小屋でアンゲナスの少年にナンパされる
カセ・アンゲナスは偉そうに振る舞う
“カセ・アンゲナス”という名を聞いて、フィレンティアは彼がデュラック商会のリーダーの孫だと気付きました。
とはいえ彼はアンゲナスの傍系であり、フィレンティア相手に威張り散らすほどの身分ではありません。
しかしカセはそれを知らず「お前が僕たちのお茶会に参加するなら、先ほどの無礼を許してやる」と言い出しました。
「先ほど犯した過ちを挽回する機会を与えてやる。ちょうど帰る途中だから、お前が僕たちのお茶会に参加するなら許してやる」
引用元:今世は当主になります98話
つまりカセは、かわいい外見のフィレンティアを気に入ったためアンゲナスの威光を振りかざして無理やり話しかけたのです。
これは無作法に育てられたお坊ちゃんが犯す代表的なミスでした。
しかしカセとその取り巻きが偉そうに振る舞えたのは、ほんの一時だけ。
間もなくして双子たちが戻って来て『僕らの従妹に何をしてるんだ?』と威嚇したので、カセたちは怯えてすぐに引き下がるのでした。
ベイト視点|情報ギルド長の本領を発揮する
その日もベイトは夜遅くまで仕事をしていました。彼は仕事にハマっており、とくに情報ギルドを始めてからは休みもろくに取っていないのです。
そしてベイトが今日調べているのは、フィレンティアにまつわる情報。
先日彼女から「私にまつわる情報を一度本格的に調べてみて」と言われたので、早速調査をはじめたのです(96話参照)
情報を集め、噂の中から真実を見抜くのはベイトの得意技。だから彼は、自分なら彼女の情報を調べることなど容易いと考えていました。
またベイトは本能的に『彼女には特別な何かがある』と気づいていたため、徹底的に暴いてやろうと書類を手に取りますがーーー
夜が明ける頃、彼は“ある事実”に気付きます。そして冷や汗をたらしながら「あの子は一体何者だ」と呟くのでした。
今世は当主になります|今回のネタバレと感想
97話のネタバレ感想|ベイトのはなし
フィレンティアが家賃1年間無料という破格の条件を出したにもかかわらず、ベイトはその話には食いつきませんでした。
また自分が情報ギルド長である点についても、最後まで隠し通しています(といっても彼女には既にバレていますが…)
このような言動を見るに、冷静かつ慎重な性格なのでしょうね。
大抵の人は、自分に有利な条件を出されるとホイホイ食いつきますから。内心では有利過ぎて怪しいな…と思っていても、結局は流されるのが普通です。彼のように若ければ尚更でしょう。
若く粗が目立つとはいえ、さすが情報ギルド長ですね。
ちなみに今まで登場したサブキャラの多くは彼女の提案にホイホイ引っかかっています。即落ちしなかったのは、多分彼が初めてかな…と思います。
98話の感想|ベイトは真実を知った?
結局のところ、ベイトはフィレンティアのことを調査しはじめましたね。最初は「あの令嬢には何か秘密があるに違いない」と意気込んでいた彼ですが、98話のラストでは彼女の秘密を知って愕然としていました。
ベイトがどんな情報を仕入れたのかは謎ですが、恐らくフィレンティアがとんでもない幼女だと気付いたのでしょう。
彼は優秀な情報ギルド長らしいので、案外ギャラハン衣服店の仕掛け人が彼女であることも気付いたのかもしれませんね。