漫画『今世は当主になります』の96話のネタバレと感想です。
前回のラストでは、アスタナが滅茶苦茶な要求をしてペルディックを困らせていましたね。昔はわがままながらも母親に従順な子だったのに、成長して性格が変わったようです。
この先どうなるのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
ペルディック視点|アスタナに滅茶苦茶な要求をされる
ペルディックは困り果てる
アスタナは狩りをするための土地を欲しがり、さらに入手困難なダイヤモンドのブローチまで手に入れてこいと言います。
そのためペルディックは困り果てて、遠回しにそれは無理な注文だと伝えますがーー-
アスタナは全く言う事を聞かず、ラビニ皇后の私室をひと睨みすると横柄な態度でその場を去っていくのでした。
ベイトが店のことで悩んでいると、フィレンティアが現れる
ベイトは今後のことで悩む
『カラメル・アベニュー』の営業時間後、店長のベイトは店のなかで思案していました。
現在ベイトは建物を出ていくよう迫られていますが、みすみす店を失うなど許容できません。そのためいざとなったら、建物の所有者を脅そうかと考えますがーーー
その時、店にフィレンティアが入ってきます。
なぜ令嬢がここに…とベイトは困惑しながらも招き入れると、彼女はとんでもないことを言い出します。
「今日付けで私がこの建物の持ち主になりました」
その言葉にベイトは目を丸くするのでした。
フィレンティアは建物を買収する
フィレンティアは満面の笑みを浮かべながら、この建物を買収したと話します。
買値はかなり高かったものの彼女はこれが立派な投資だと知っていましたし、実を言うと『カラメル・アベニュー』はただのデザート屋ではありません。
隠密に情報を売買する情報ギルドであり、ベイトは『情報ギルド長』という裏の顔を持っていたのです。
若きギルド長・ベイト
とはいえベイトからすれば、なぜ貴族令嬢が自分を助けるのか分かりません。
フィレンティアが遠回しに『私はこの店が情報ギルドだと知っているのよ』と明かした時も、彼は警戒を解かず知らないフリをしますがーーー
若さのせいか、前世のベイトに比べれば随分と感情が顔に出ています。
そのためフィレンティアは、今の彼はどれくらい情報収集能力があるのだろう?と考えます。そして彼を試すためにある提案をしました。
というのも自分のことをベイトに調査させて、その結果次第では一年間家賃をタダにすると提案したのです。
『今世は当主になります』96話のネタバレと感想
96話のネタバレ感想|思春期真っ盛りなアスタナ
アスタナの我儘っぷりについて
アスタナは元々わがままな子でしたが、反抗期に入ったのかさらに性格が悪化しています。96話の冒頭でも、ダイヤモンドがほしいと無茶苦茶な要求をしていました。
というのもダイヤモンドは入手困難で、ラビニ皇后すらまだ持っていません。そもそもフィレンティアがわざと彼女に売らないように根回ししているので、今後も入手は難しいでしょう。
そのためペルディックは立場上、ダイヤモンドを手に入れたら真っ先にラビニ皇后に献上しなければなりません。アスタナを優先すれば間違いなく怒られるでしょう。
しかしペルディックがそのことを伝えると、アスタナはかえって機嫌を悪くしました。王子がこんな調子だと、臣下はみんな参っているでしょうね。だって手に負えませんから。
ただしアスタナの主張もわかる
彼は今までラビニ皇后に逆らわなかったのに、96話では「私はお母様の操り人形ではない」とペルディックに言い返していました。
思春期に入って、だんだん自我が芽生えてきたのでしょうね。
個人的にアスタナの心情は分からなくもありません。今まで母親に押さえつけられて育ってきたワケですから、それが爆発してもおかしくないんですよ。
もしかするとダイヤモンドを欲しがったのは、母親が持っていないものを先に手に入れたい…という反抗心からかもしれません。
とはいえラビニ皇后のような恐ろしい女性と対立するとなると、十中八九ろくな事にならないでしょう。
96話の冒頭でペルディックが以下のように言っていましたが、恐らくフラグかなと思います。
「思春期に入って反抗期が始まったのか。良くない予感がする。皇子がこのまま皇后さまに反抗しつづけたら・・・」
今世は当主になります96話より
96話の補足|例の貴族について
ベイトに店を出ていくよう迫っていた貴族は、典型的な放蕩息子だったようです。おまけに彼は今まで詐欺まがいのことをしており指名手配されています。
なおこの男はベイトが建物を出て行ってた後、そのままデザート屋を開いて『カラメル・アベニュー』のフリをしながら商売しようと企んでいました。
多分放っておいたら、パチモンの店を出していたと思われます。とんでもない男ですね。