ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の62話~63話ネタバレ感想です。感想と一緒に、ストーリーもさらっと紹介します。
前回、フレイの屋敷を訪問したところ散々に振り回されたアリア。どうやらアリアは、フレイの弟に似ているそうですが…
今後はどうなるのでしょうか?考察を交えて解説します。
62話のネタバレ|ミエールが不穏な表情を見せる
フレイの弟
アースは幼少期に、”フレイの弟”の肖像画を見たことがあるそう。おぼろげな記憶によれば、彼は金髪で顔の印象がアリアに似ているのだとか。
それを聞いたアリアは、見知らぬ彼に同情しました。私ほど美しい顔立ちの男性なら、皇城から追い出されてもおかしくないわ…!と。
すると大仰な顔をするアリアを気遣ったのか、アースが「気になるなら肖像画を持ってきましょう」と提案しました。
ミエールの不審な動き
アースが帰った後。侍女・アニーは、ミエールに関する新情報を報告しました。
情報提供者のメイドによると、ミエールはイシースからの手紙を読んで笑っていたそう。
手紙の内容はわからないものの裏がありそうです。
そこでアリアは、今後も不審な動きがあれば情報を伝えるよう指示しました。もちろん、情報提供者にはプレゼントを用意して。
・・・
実のところ、アリアが先手を取ってミエールを攻撃することもできます。けれど背負うものが多いから、軽率に動けないのです。
とはいえ相手が先に罠を仕掛けてくるなら話は別。アリアは窓の方を見ながら、クスっと笑いました。
(やってみなさいミエール。何をしようと、あなたが自ら破滅の道を歩むようにしてあげる…!)
どこか異常なミエールに、アリアは不安を感じる
良く晴れたある日、ミエールは庭で大規模なパーティーを開催しました。
なお参加している貴族令嬢はみんなミエールの味方らしく、外出するため傍を通りがかったアリアに白い目を向けています。
するとそんな中、ボルドー色のドレスを着たミエールがアリアに話しかけます。
「お姉様、外出するのですね。いつ頃帰ってきますか?」
アリアは素っ気ない態度で、今日は帰ってこないかも…と答えます。そして人前にも関わらず、あなたに報告する必要はないでしょうと嫌味を言ってしまいました。
すると貴族令嬢たちは、こぞってアリアを非難します。なんて浅はかな態度なのかしらと言って、皆一様にミエールを擁護しますが…
中心にいるミエールは怒りもせず、人形のような顔でボソッと呟きました。
「本当に帰ってこないのですか…?」と。
・・・
馬車に乗ったアリアは、冷や汗をかいていました。
というのも今日のミエールは様子が妙で、空恐ろしいと感じたのです。
心配するジェシーには「大丈夫」と答えたものの、内心はひどく不安でした。
『サラ先生』の誕生
アリアが向かった先は、先日完成したアカデミー。今日は奨学生の発表があるため、講堂にはたくさんの参加者が集まっています。
そこに到着した矢先。
「アリアお嬢様~」と嬉しそうな声が聞こえます。声の主は、本来ここにいないはずのサラ。しかしアリアに直接伝えたいことがあり、彼女はわざわざ会場に足を運んだのです。
というのもアリアは以前「先生になってほしい」と手紙を送っていて(60話参照)、サラはそれを快く承諾してくれたのです。
サラが学校の先生を引き受けたくれたので、アリアは感激します。サラに抱き着いて大喜びしました
ハンスも奨学生になる
講堂のステージに立つ生徒たち。
彼らを客席から眺める参加者。
ステージの一段高い場所から、アリアは奨学生の名前を読み上げました。奨学生になれば授業料免除および生活資金の支援が約束されるため、学生にとっては嬉しい制度。
そんな中、ハンスは自分が奨学生に選ばれたことを驚きますが…
ハンスに関しては、アリアが事前に仕組んだこと。ジェシーがハンスを好き(59話参照)なので、彼を奨学生に選んだのです。
奇妙なパーティー
ロースチェント邸に戻ると、夕方なのにまだパーティーが続いていました。いくら規模が大きいといっても流石に妙です。
アリアは違和感を覚えながら、自室に戻りました。
予期せぬ人物の来訪
夜になり、アリアが室内着で読書をしている時。ノックの音が聞こえます。
「お姉様、私です。話があります」
予期せぬ人物の来訪に、目を見開くアリア。
ミエールの方から尋ねるなど今までになく、嫌な予感しかしません。
そして警戒しながらも扉を開ければ、そこには笑顔のミエールと戸惑う父親が立っていました。どうやら父親も、何も知らされず呼び出されたようです。
ミエールの”話”
微笑むミエールと、冷や汗をたらすアリア。そんな中、父親が「話とはなんだ?」と尋ねますが…
その瞬間。
ミエールは思い切り父親を突き飛ばし、階段から落としました。
父親は目を見開いて、アリアに手を伸ばします。同時にアリアも、顔面蒼白で手を伸ばします。
しかし、その手は届くことなく父親は落下。
するとミエールは何事もなかったかのように「こういう事です」と告げました。
63話のネタバレ|悪辣なミエール!その目的は〇〇だった
ミエールは父親を階段から突き落とす
信じられない光景を目の当たりにして、硬直するアリア。
するとミエールは悲鳴をあげて、大声で「誰か来て!!アリアお姉さまがお父様を突き落としたわ!」と叫びました。
ミエールの目的は、アリアに父親殺しの罪を着せることだったのです。
アリアは砂時計をひっくり返さなければ…と思うものの、動揺のあまりカタカタと手が震えて思うように動けません。
落ち着け。早く砂時計を取り出さないと。心の中でそう唱えるものの、やはり手は動いてくれません。
すると突然、空中にアースの姿が出現します。
そして瞬時に状況を理解したのか、彼はアリアを抱えてその場から姿を消しました。
その後、現場には屋敷の使用人たちが駆け付けて医者を呼びますが…
不思議な現象を目撃したミエールは、ただ目を丸くしていました。なにせ突然アースが現れて、アリアと共に消えたのですから。
アースは別荘へとアリアを避難させる
アリアが目を覚ますと、そこは以前に訪れたアースの別荘でした。
どうやら気絶してソファに寝かされていた様で、傍にいたアースはしきりに心配しますが…
この時、アリアは気づきます。今の状況だと、父親の転落前まで時間を戻せないのです。
一歩間違えばアリアだけ別荘に残り、事件現場にはアースとミエールだけが残る状況になるかもしれません。
そのため彼女は、恨めし気にアースを見ました。
アースは危険を察知して駆け付けた
アース曰く、アリアに贈ったブレスレットには”危険を察知する魔法”がかかっていたそう。
しかしブレスレットが引きちぎられた(父親が転落寸前に掴んだため)ので、アースは慌てて飛んできたのですが…
自身の行動がアリアに迷惑をかけたと知り、悲し気に目を反らしました。
そして一方で、事情を知ったアリアは思います。私のために駆け付けてくれた彼を、怒れるわけないじゃない…と。
そもそも過去に戻り警戒したところで、ミエールはふざけた証言をしてアリアを陥れたはず。あの盛大なパーティー自体が”ミエールの味方となる証人”を集めるために開かれたものですから。
だからアリアは、優しく微笑みかけて告げます。ごめんなさい、気が動転していたもので…と。
すると感極まったアースは、アリアを抱き締めました。
その頃のロースチェント邸
ロースチェント邸では、案の定アリアが犯人扱いされていました。
ミエールは「お姉様がお父様を階段から落として逃走しました」と嘘の証言をし、さらに周囲の令嬢たちは現場に残されたアリアのブレスレットこそが何よりの証拠だと指摘しますが…
実はこの時、ミエールは悲しむフリをしながら酷く動揺していました。
医者によれば父親はまだ意識があり、アリアは行方知れず。おまけに上空に現れた皇太子。不安要素が多すぎて、ひどく焦っていたのです。
アースの”アリバイ”作り
事件の詳細を聞いたアースは、アリアを救うためにアリバイを作ろうと提案します。
アースの作戦は”高速移動”を使って2人で旅行をするという内容。これにより、事件当時にアリアはロースチェント邸にいなかったという偽装が可能です。
さっそく計画を実行するため、国境付近の酒場へと向かった2人。
そこでアースは知人の貴族を呼び出して「君の城に一晩泊めてほしい」と頼みました。そして「こっそり旅行に来たせいで所持金がないから、代金は後払いにしたい」と理由をつけて、借用書を作成します。
日付・時間・金額・サインをきっちりと記載した、 アリバイとなる借用書を。
『悪女は砂時計をひっくり返す』62~63話の感想
62話前半の感想
62話で、ミエールに異変が起こります。
今まで引きこもっていたミエールは突然ティーパーティーを開き、さらに彼女はボルドー色のドレスを着ていました。
これ、今までの彼女からすれば奇妙なんですよ。
ミエールは清廉潔白なイメージを大事にしていて、ドレスも爽やか系(または可愛い系)の色が多かったのですが…
62話で着ていたのは、ボルドー色のドレス。恐らくここに、ミエールの心境の変化が現れているのでしょう。
そしてアリアに遭遇した時も、彼女は不気味な表情でした。
作り笑いをするでもなく怒りに表情を歪めるでもなく、人形のような表情でアリアを凝視します。無表情では無いけれど、何も感じていない表情…と言えば伝わるでしょうか。
それこそアリアが不安を覚えるほどに、異常な表情だったのです。
62話後半の感想
ミエールは父親を階段から突き落としました。
前々から何か企んでいて、62話前半でも様子が妙だったミエール。我欲のために、とうとう父親まで手にかけました。それもアリアの目の前で。
恐らくミエールは、兄・カインを当主にするため父親を消せばいいと考えたのでしょうね。
この方法なら、アリアに濡れ衣を着せられるので一石二鳥です。
61話で彼女は、カインを窘めるときに「父の言葉には従うべき」「当主だから」と言っていましたが、今思えばあのセリフは伏線だったのでしょう。
ロースチェント家の決定権を持つのは、当主である父親。だから自分たちはアリアの結婚に口を挟めない。だったら当主を消せばいい。
…という物騒な思考回路のもと、犯行に至ったのかなと思います。
ヤベエなこの子。
メイドのアニーについて
本筋に関係なさそうなので省略しましたが、62話ではアニーの強かな姿が描かれています。
まず学校の式に参加したとき、アニーは予め用意しておいた「アリア応援バッジ」を生徒に売って小銭を稼いだようです。
また他の令嬢がアリアの腕輪を見て「見たことのないデザインだけど平民用かしら?」と嫌味を言った時も、無言のアリアに代わりアニーが反論しました。
「皇太子様から貰った腕輪なのだから、見た事があるワケないでしょう」と、嘲笑を浮かべて嫌味を返していました。
はい。アニー強いですね。
更新ありがとうございます!
うさぎちゃんとひよこちゃんのツッコミがいつも楽しいです。
アニーはほんとちゃっかりしてますが、確かに目端の利く子で、
アリアはうまいことこの子を使ってますよね。
ブレスレットの件での嫌味返しはすっきりしました。早く漫画でもこれを読みたいです。
ミエールはそこまでやるか……
しかし、全てはミエールパパがアリアママと結婚したことが発端ではあるので、
パパの扱いがひどいのも仕方ないところもあるのかな…いや、でも、おそろしい
>1人目の匿名さん
コメントありがとうございます!
アニーはずるくて賢い子なので、アリアと相性がいいのかなと思います。
そしてミエールは何かもう…本当に怖い子ですね。
ミエールはアリアに父親殺しの罪を着せようとしているという訳ではないのですか?
2~3人目の匿名さん
コメントありがとうございます!
匿名さんのおっしゃるとおりミエールは濡れ衣を着せるのも目的かなと思うんですよ。
でなければ、わざわざアリアの部屋に来ないでしょう。それに、あの状況下でミエールが悲鳴の1つでもあげればアリアは不利になりますから。
> 7:31 PM の匿名さん
そういうことでしょうね
続きがこわいですが、アリアは砂時計という飛び道具を持っているのでどうでますかね
更新ありがとうございます!
こんな大ピンチにすぐに駆けつけてくれたアース!かっこいい~さすがです。
とりあえずうまく逃げ出せて良かった!
濡れ衣を着せられてしまったこと、早く真実をあばかれて欲しいです。