漫画『余命わずかの脇役令嬢』の26話~27話のネタバレと感想です。
前回カリナは、奇跡を起こして魔物・ヘルタを召喚しました。彼女はどうしてもミリアンに恩返しをしたいようですが、果たして彼は喜んでくれるのでしょうか?
以下にストーリーの続きをまとめました。
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26話|カリナが魔物・ヘルタを召喚した理由とは?
ヘルタを召喚した理由
カリナとミリアンは、屋敷の外に魔物・ヘルタを連れて行きます。
カリナがヘルタの角をよしよしと撫でてやると、その光景を見たミリアンは信じられないな…と呟きました。
なにせベテランの騎士ですら現在ヘルタを前にして緊張しているのに、カリナは平然とヘルタに接しているのですから。
するとカリナは、ヘルタの額に自分の額をコツンと当てながら答えました。
「それは、今この子が世界で一番私の気持ちを理解しているからですよ」
・・・
その後カリナは、ヘルタを召喚した理由をミリアンに説明します。
「ミリアンの役に立ちたくて…魔物が逃げなければ弱点を探すのも簡単でしょう?」
それを聞いたミリアンは怒りと呆れが混ざったような表情で、君に助けてくれなんて言ってないだろうと言いますがーーー
カリナは嬉しそうに微笑み、それでもミリアンに怪我をしてほしくないのだと答えます。またこの時、カリナは自身の想いを告白しました。
「討伐が終わった時、もし私がまだ生きていたら…別れ際に抱きしめてくれませんか?最後にあなたのぬくもりを持っていけたら、私は未練なく逝けますから」
するとミリアンはしばし黙り込み、その直後、感情のない瞳で告げました。
「ああ、わかった。その代わり二度とこんなことはするな。私は君の助けなんて必要ない」
その言葉にカリナはショックを受けたのか、俯いてしまいます。
するとミリアンは言い方が悪かったことに気付き、弁解しようとしますがーーその時、執事からフェリオール・カルロス公爵が面会に来たと連絡が入りました。
フェリオールの用事とは?
執務室に入ると、先に待っていたフェリオール・カルロス公爵が挨拶をします。彼はカリナに友好的で、握手を求めますがーーー
その瞬間にミリアンが2人の間に割って入り、カリナの代わりにフェリオールと荒々しい握手を交わしました。
3人はひとまず席につき、カリナの能力について話し合います。
そして先ほどカリナが魔物を召喚したことを知ると、フェリオールは微笑を浮かべながら言いました。
「恐らく、カリナさんは『創造の奇跡』を持っていますね」
『創造の奇跡』とは、奇跡の中でも一番珍しく強力な奇跡。フェリオールによれば、世の中に存在しない色や人間ですら作り出せる能力なのだそう。
それを聞いたカリナは、呑気な顔をして「だそうですよ」とミリアンに話しかけますがーー
この時、フェリオールはとても困っていました。というのも実際にカリナを見て、彼女が死にかけていることに気付いたのです。
しかし彼はそのことを口に出さず、代わりに1通の手紙を取り出します。
「カリナさんにお伝えすることがあります。 レオポルド伯爵家からの手紙です」
するとその瞬間、カリナの顔色が変わりました。
27話|実父・カーシスからの手紙を読む
実父からの手紙
実父・カーシスからの手紙を見るや否や、カリナの表情が曇ります。きっと手紙には罵倒する言葉が書かれているだろうと予想し、胸をぎゅっと抑えますがーー
その時、ミリアンがカリナの頭をなでました。
「大丈夫だ、落ち着け。私が傍にいるから」
またフェリオールも、余計な物を持って来てしまったようだと謝罪します。
するとカリナは気を取り直し、いずれ知るべきことだから…と言って手紙を開封しました。
手紙に書かれていたのは、カリナが予想した言葉ばかり。結局のところカーシスは、最後までカリナの苦痛を理解しなかったのです。
そしてカリナは立ち上がると、手紙を暖炉に捨てて燃やします。その顔はいつもの彼女と違い、無表情でした。
ヘルタに異変が生じる
ミリアンとフェリオールが心配するので、カリナはすぐいつもの調子に戻って笑顔を見せます。しかしその直後、カリナは心臓を抑えました。
「ヘ、ヘルタが…」
カリナと彼女の作品は繋がっているらしく、ヘルタに何かがあったようです。
そこで3人は走ってヘルタの元へと向かいました。
・・・
カリナたちが到着すると、ヘルタが暴れて騎士たちが警戒態勢に入っていました。そのためミリアンも、危険だからとカリナを庇いつつ剣を構えます。
しかしカリナは、ヘルタが暴れたのは理由があるのだと訴えます。
そこでミリアンが騎士たちを問い詰めたところ、見張りの騎士2人がヘルタを攻撃したことが判明しました。
ヘルタを鎮める
事情を知ったミリアンは騎士を叱ります。そしてカリナにこちら側の手落ちだと謝罪すると、彼女は「大丈夫です。私が一度説得してみます」と答えますがーー
その時、フェリオールがちょっといいかな?と口を挟みました。
彼によれば、このヘルタは奇跡で作った存在なのでカリナなら鎮められるとの事。
それを聞いたカリナは緊張しながらも、荒れ狂うヘルタの元に近づいて優しく声をかけます。
「大丈夫。怖がらなくてもいいよ」
するとヘルタはその言葉を受け入れ、すっと目を閉じて姿を消しました。
『余命わずかの脇役令嬢』のネタバレと感想
ネタバレ感想①26話のラストについて
26話の最後では、フェリオールがレオポルド伯爵(カリナの実父)からの手紙を持ってきたことをカリナに伝えます。
しかし伯爵の名前を出すや否や、カリナの顔色は曇りました。もう家族と関わりたくないのでしょう。
あくまで管理人のイメージですが、手紙にはろくな事が書かれていないんだろうな…という印象です。さっさと帰ってこいとか、一方的な言葉しか書かれませんよ。多分。
その上で、このシーンに対する感想を書きます。
カリナ、読まなくていいよ。何なら破棄していい。毒親とは関わる必要なんて全くない。
でもカリナの性格上、手紙を読んでしまいそうで怖いですね。真面目だから、読まずに捨てるとか出来ない気がします。
カリナがこれ以上傷つくのは嫌なので、できれば読まないで欲しいんですけどね。いっそミリアンが問答無用で手紙を廃棄してくれればいいのに。
ネタバレ感想②家族との訣別
カリナは父親・カーシスからの手紙を読んでしまいましたね。そして手紙には、案の定カリナを責める言葉が書かれていました。
正直な話、読まずに捨てたほうがマシだと思うほどに酷い内容です。
けれどこの手紙を読んだおかげで、カリナは心置きなく家族と決別できたのかな…と思います。
手紙を燃やした時のカリナは無表情で、家族に一切の未練がないように見えました。とくに実父を『レオポルド伯爵』と呼んでいるあたり、父親⇒他人に降格したのがありありと伝わります。