漫画『余命わずかの脇役令嬢』19話のネタバレと感想です。
前回カリナとミリアンは視察に向かいました。しかし視察先で魔物が出現するというアクシデントに見舞われます。そして心配するカリナに対し、ミリアンは不思議な石を渡しますがこれは一体何なのでしょうか?。
この先どうなるのでしょうか?続きをまとめたのでご覧ください。
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ミリアンから『ハロン』という特別な石を受け取る
ハロンの効果とは?
ミリアンから手渡された石は「ハロン」という特殊なもの。
カリナはそれをまじまじと見ていると、体が急に温かくなりました。彼によれば、ハロンは魔獣を討伐した際に稀に入手できるもので、体の弱い人が持つと健康になるという言い伝えがあるそう。
「そなたには健康でいて欲しい」
ミリアンがそう言って微笑むので、カリナもまた微笑みます。そして2人が要塞に戻ろうとするとーーその時、懐かしい声が聞こえました。
「顔色がずいぶん良くなったじゃないか!久しぶりだ、お嬢さん!」
「先生!?どうしてここに…」
声の主は、カリナを診療した白髪の医師・ウィンストン(5話参照)
彼はカリナの素性を知らないのに、彼女を見つけ出したのです。
そしてこの後、ミリアンの好意によってウィンストンは屋敷へと招かれました。
フェリオール・カルロス公爵が、レオポルド伯爵家を訪問する
フェリオール・カルロス公爵という人
フェリオール・カルロス公爵。
彼は芸術家門・カルロス家の当主であり、美しい銀髪をもった若い男性です。そしてある日、彼が自宅で食事をしているとーーー
突然ガシャン!と窓ガラスが割れて、伝書鳥が突っ込んできました。
フェリオールは呆れながらも伝書を受け取ると、そこには次のように書かれていました。
『この絵はレオポルド伯爵家の令嬢が描いたものだが、どうやら芸術病を患っているらしい。しかし本人が何も教えてくれない。お前のその御大層な奇跡で、どうにか調べてくれ。治療法もだ。追伸:レオポルド伯爵に、娘はこちらにいると伝えてくれーーミリアン・フェステリオ』
そしてフェリオールは手紙と一緒に添えられていた絵を見ると、その素晴らしい出来栄えに驚きました。
フェリオールとカーシスの会話
後日、フェリオールはレオポルド伯爵家(カリナの実家)を訪れます。そしてカーシスに、カリナの絵を見せてほしいと頼みます。
「由緒ある芸術家門であるカルロス家のお目にかなうような代物ではありませんが…」
そう言いながら、カリナの絵を差し出すカーシス。するとその絵を見たフェリオールは、優雅に微笑みながら言いました。
「絵を見る目を養われた方がよろしいのでは?芸術に疎い素人にでも分かる事です」
その失礼な言葉に、カーシスは当然ながら気分を害します。ブルブルと手を震わせながら、正直とても不愉快だと言いますがーー
フェリオールの方も、この時ひどく不愉快でした。
言葉には出さないものの『価値ある芸術品をあんなふうに扱われて、不愉快なのはこっちの方だ』と思っていたのです。
そもそもフェリオールは今までに何人もの芸術家を支援してきたため、芸術病を患う人のほとんどは家族との関係が悪いと知っていました。そのため芸術病にかかった人は、家族に発症を隠すケースが多いのです。
さらにカリナの場合、家族に芸術の才能そのものを隠しています。だからフェリオールは嫌みったらしい顔でカーシスに言いました。
「伯爵は…ご令嬢が芸術病にかかっていることもご存じないのですか?」
その言葉を聞いて、目を見開くカーシス。しかし彼はフェリオールの言葉を信じず、カリナにそんな才能はないし病気なら家出をするはずがないと反論します。
するとフェリオールは、追撃と言わんばかりに嫌味を重ねました。
「へえ…こちらでは婚約者の屋敷を訪ねることを家出と言うんですね。僕がここを訪ねたのも、元はと言えばフェステリオ公爵の頼みです」
カリナが北部にいると知り、カーシスはますます動揺します。
そして急に立ち上がると、用が済んだのならもう帰ってください!とフェリオールを追い返しますがーーー
フェリオールの嫌味はまだ終わりません。去り際、カーシスに屈辱的な言葉を浴びせました。
「私だったら自分の子が病にかかったと聞いた時、どこが悪いのか。無事でいるのかを真っ先に聞いたでしょう。それでは」
その言葉にカーシスは何も言い返せず、怒りで体を震わせました。
創造の奇跡
レオポルド家の客間を出た後。カーシスは先ほど見た絵のことを思い出します。カリナの絵は被写体が消え、紙だけになった作品がほとんどでした。
その情報からフェリオールは、カリナの能力が『創造の奇跡』だと気付きますがーー
彼は冷や汗をたらしながら、一人呟きました
「もう…手遅れかもしれないな…」
『余命わずかの脇役令嬢』19話のネタバレと感想
19話のネタバレ感想|いいぞもっとやれ
今回登場した新キャラ、フェリオール・カルロス公爵。銀髪長髪のイケメンで、由緒ある芸術家門であるカルロス家の当主。芸術への造詣が深く、カリナの才能も一発で見抜きました。
そしてこの人、ぱっと見は優男というか飄々とした印象なのですがーーカーシスに会うなり、強烈な嫌味を言っていましたね。もう言いたい放題。
フェリオール芸術を愛するが故に、カリナの素晴らしい才能が無下にされたことに腹を立てたのでしょう。
管理人、その気持ちはすごく分かります。例え相手に悪気がなくても、自分の好きなものを侮辱されたら怒るのが当然ですから。
しかも彼はカリナの境遇を見抜いていたため、彼女の苦痛も正しく理解したようです。だからこそ、あれほど強烈な嫌味を言っていたのかなと思います。
そして正直な話、管理人は19話を読んでスカッとしました。フェリオールもっと言ってやれ!カリナの仇を取って!と思いながら読み進めましたよ。
カリナの境遇が気の毒すぎるので、こうして彼女を理解してくれるキャラが登場すると嬉しいですね。テンションが上がります。
ざまあ展開が好きなので、レオポルド家にはキッチリ反省してほしいところ。