漫画『余命わずかの脇役令嬢』28話のネタバレと感想|ヘルタが消失した後

余命わずかの

漫画『余命わずかの脇役令嬢』の28話のネタバレと感想です。

前回、カリナが『創造の奇跡』を使って召喚した魔物・ヘルタが暴れるという事件が発生しましたが、カリナの能力により無事にヘルタは消失しました。

この先どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。

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26~27話28話29話

『余命わずかの脇役令嬢』ネタバレ全話はこちら

ヘルタは消失したが、屋敷の一部はひどく破損する

ヘルタの消失

余命わずかの

カリナの能力によりヘルタは消失したものの、暴れた痕跡はそのままなので現在屋敷の一画はひどく破損しています。

そのためミリアンは使用人たちに命じてその場を片付けますがー――その最中もカリナのことが気になり、彼女の部屋の窓をじっと見つめました。

家族への手紙

カリナが家族への手紙――もとい別れの挨拶――を書いていると、そこにミリアンが訪れます。そして彼が傍までやって来ると、カリナは悲しげな顔をしながら尋ねました。

「きっと…両親は私のことを悪く言いますよね?」

すると彼はカリナの手に触れながら、いつものように慰めます。

「もし誰かがカリナを悪く言うなら、その時は俺が前に出てそなたの肩を持ってやろう」

その優しい言葉を聞いたカリナは、満面の笑みを浮かべてお礼を言いました。

ミリアンから『最高のプレゼント』が贈られる

ミリアンからの贈り物

その後カリナは、ミリアンに連れられて別室へと向かいます。たどり着いた先は日当たりのいい豪華な部屋で、中央には1枚のキャンパスが置かれています。

ミリアンはカリナのために、アトリエを用意してくれたのです。

ひよこ
そういえば24話で、アトリエを作るって言ってたね。
白うさ
絵描きにとっては嬉しいプレゼント!

少し照れながら、ただのプレゼントだから気軽に受け取って欲しい…と告げるミリアン。

カリナは彼を見つめた後、改めてアトリエを見回して『いつも夢に見ていた空間だ』と感動しました。なにせ実家にいたときはアトリエなど無かったので、屋敷の隅にある薄暗い自室で絵を描いていたのですから。

カリナにとって、このアトリエは今までもらったどんなプレゼントよりも貴重なものでしたがー--

嬉しいはずなのに、カリナの胸はなぜか痛みます。そして彼女は少し困ったように言いました。

「こんな素敵なプレゼントをもらえるほど、私はミリアンの役に立てていません」

カリナの質問に対し、彼はヘルタが役に立ったのでその礼だと言いますがーーーそもそもヘルタが暴れて怪我をした人もいますし、屋敷をあちこち壊した代金も払わなければなりません。

白うさ
ミリアン的には、ただカリナに贈り物をしたかったのかな。

するとミリアンは冷や汗をたらしながら視線をそらすので、カリナはようやく彼の気持ちに気付きます。そしてクスッと笑うと、素敵なアトリエができましたね…と感謝の気持ちを伝えます。

「本当に…半年だけ滞在するには勿体ない」

胸に手をあてながら、しみじみと呟くカリナ。するとミリアンは、カリナが嫌でなければ半年以降もこの地に居続けても構わないと言いますがーーー

カリナはその提案をやんわりと断ります。

「いいえ…元々1年だけ留まると約束したのですから。ミリアンにも新しい人ができるだろうし、私が勝手に出入りしてはいけません」

“新しい人”という言葉の意味が分からず、妙な顔をするミリアン。しかしそれ以上は追及せずに、また来ると言ってアトリエを出て行きました。

自覚

(カリナは本当に、半年後にここを去るつもりなのか?)

画室を出た後、ミリアンは1人で廊下を歩きながらカリナのことを考えます。

婚約破棄をして1年だけジェンタ―ルに留まるという約束だったので、カリナの立場ではそれが当前でしょう。

しかしミリアンは、なぜかカリナのことが気になって仕方がないのです。そしてこの時、彼はようやく自覚しました。

「いや、ちょっと待て…どうして俺は、カリナのことばかり考えてるんだ?」

⇒『余命わずかの脇役令嬢』29話のネタバレはこちら

『余命わずかの脇役令嬢』の28話のネタバレと感想

ネタバレ感想①喪に服すカリナ

ネタバレ感想

28話にて、カリナは黒色のドレスを着ていました。ヘルタが消失したタイミングで黒いドレスー-という事は、恐らくヘルタの喪に服しているのでしょう。

カリナとヘルタの絆の深さがわかるシーンでした。

ネタバレ感想②手紙の内容を予想してみた

冒頭でカリナは、家族へのお別れの手紙を書いていました。どんなことを書いたのか不明ですが、もう決別した相手に書くのなら社交辞令的な内容でしょう。

そもそも前回カーシスから送られてきた手紙は、カリナの心情を無視した内容でした。失礼な相手に対して、そこまで手の込んだ手紙は書かないはずです。

そして管理人、全話の投稿から1週間たっているのにまだカーシスの手紙にイライラしてます。お恥ずかしい話ですが、カリナに感情移入しすぎました・・・

カーシスの手紙の何がひどいって、カリナを心配する言葉が一つも書かれていないのです。あまりに酷い。もちろん、あの手紙に書かれていることだけがカーシスの全てではないでしょう。内心ではカリナを心配していたはずです。実の娘ですから。

しかし普段ろくなコミュニケーションを取ってこなかったから、いざという時に優しい言葉が出てこない。それは彼の自業自得でしょう。

カーシスが普段からカリナと真摯に向き合っていれば、カリナの心に響く優しい手紙を書けたのかな…と思います。まあ今となっては、全て手遅れですけどね。何もかもが遅すぎる。

⇒『余命わずかの脇役令嬢』29話のネタバレはこちら

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