『再婚承認を要求します』原作小説207話のネタバレと感想です。
ソビエシュは人格が分離し、昼間だけ精神年齢が19歳に戻るようになりました。そして一方、西大帝国ではハインリが奇妙な行動を取るようになります。彼らは今後、どうなるのでしょうか?
207話の概要|19歳のソビエシュは未来の自分に呆れる
ハインリはなぜかナビエを拒む
ここ最近ハインリは、ナビエとのキスを避けるようになりました。といっても彼は相変わらず性欲旺盛で、ナビエが体を近づけただけで興奮する有様。そのためナビエは彼の意図がわかりません。
するとハインリは、汚れた状態でナビエに触れたくないのだと言います。
先日ズメンシア公爵一家を処罰した時、たくさんの罵詈雑言を浴びせられたので、1週間は水で体を清めたいのだそう。
ナビエはハインリのぬくもりを欲していましたが、彼の意志を尊重することにしました。
ソビエシュ視点|未来の自分が〇〇だと知る
19歳のソビエシュは、消えてしまった6年分の記憶を取り戻すため情報収集をはじめます。そのために、ここ6年間の新聞・記録・自分の日記などを読み返しますがーーー
日記を読んだ彼は、その内容を見て「未来の自分は狂っている」と思いました。
- 森で女性が罠にかかっていた。捨てられた天使のようで可哀想だった。
- ナビエの侍女がラスタに「汚らわしい」と言ったのに、ナビエがそれを眺めているだけだった
- ラスタが奴隷だという噂を鎮静化させるため、わざと人前でラスタに優しくしたなど
記録を読む限りでは、ナビエとの心の距離が遠ざかっているのは明らか。またソビエシュは魔力減少現象についての記録も読み、ハインリが黒幕である可能性が高いことなども知りました。
補足|カフメンは目覚めた後、恋心に決着をつける
カフメンの想い
ナビエに続き、カフメンも無事に目を覚ましました。
なお彼は今回の事件について『たった一度だけでもナビエを抱き締め、救う事ができて幸せだった』と独白しています。しかもこの台詞、ナビエに告げはせず一人きりの時にボソッと言っていました。
このシーン、読んでいて胸がギリィ…ってなったのは管理人だけじゃないはず。大怪我したのに、それでも好きな女性を守れたことが嬉しいとか……台詞一つで、こんなに読者を悲しくさせるカフメン。
再婚承認を要求します・今回のネタバレと感想
ネタバレ感想と今回のおさらい
『再婚承認を要求します』207話では、男性キャラたちの恋心が描かれていました。みんなナビエが好きな点では同じなのに。それぞれ受け止め方が違うのが印象的ですね。
まずハインリですが、彼の愛情には”崇拝”も混ざっている気がします。彼はナビエをとても綺麗な存在だと考えていて、だからこそ汚れた状態で近づいてはいけないと判断したのでしょう。
身を清めて、さらに時間を置いて、汚れが完全に消えてからじゃないと会えないってーーーナビエをかなり神聖視していますね。
次にカフメン大公。この人も本当にナビエのことが大事で、ひたすら献身的。ハインリの愛情と似ていますが、カフメンのほうが消極的な印象。
ひっそり心の中で想うだけでいい。”忍ぶ恋”の理想形ですね。
過去には妙薬関係で暴走しましたが、207話で描かれたのがカフメンの本質なのだろうなと思いました。年齢の割に、精神年齢がかなり高い男です。