『再婚承認を要求します』原作小説198話のネタバレと感想です。
前回はラスタの裁判が行われ、彼女は幽閉刑となりました。これでラスタの悪巧みが終わり、もう被害者も出ないだろう……と安心したのも束の間。
今度はカフメン大公が、ナビエを狙う輩を見つけてしまいます。どうやら黒幕がいるようですが、一体犯人は誰なのでしょうか?
198話の概要|カフメン大公は黒幕を見つける
カフメン視点①事件の黒幕は〇〇だった
カフメン大公が身を隠すと、コンプシャーの邸宅に来た”誰か”の声が聞こえます。
『クリスタ、私の妹。必ずあなたのために復讐しよう』
姿は見えないものの、クリスタの兄はズメンシア公爵のみ。彼はクリスタが監禁されて命を絶ったことに気付いて、復讐を企んでいるようです。
そのためカフメンは公爵が去ったあと、ナビエに危険を知らせるため急いで首都に戻りました。
ナビエ視点①ラスタの裁判後
ラスタの裁判後、ナビエたちは東大帝国の王宮に泊まります。このときナビエは胸がすくほど気持がよく、ラスタが幽閉されることも残念だとは思っていませんでした。
そうしてナビエが部屋でくつろいでいると、執事が「ソビエシュが会いたがっている」と伝えに来ますがーーーナビエは応じず、執事を追い返しました。
ナビエ視点②後味が悪いまま帰還
ソビエシュは一晩中庭でナビエを待っていたらしく、翌朝も同じ場所に立っていました。
なおナビエは西大帝国に帰る支度をしているとき、彼と目が合います。その目は絶望に染まっていて助けを求めているように見えたので、ナビエは慌てて目をそらします。
そして後味の悪さを感じながらも、馬車に乗って西大帝国に帰るのでした。
カフメン視点②自ら警護に当たる
カフメンは首都に戻ると、西大帝国の宰相に「ズメンシア公爵がナビエたちを狙っている。防衛面を強化するように」と伝えます。しかし他国の人間であるため信用してもらえません。
そのため彼はナビエが帰国するまでの間、西大帝国にとどまり警戒することにしました。
カフメンは西大帝国の周辺を見張り続けました。
しかし何事もなく、数日後にはナビエたちが帰還します。そして馬車から降りたナビエが王宮の前まで歩いてきたので、カフメンは安心しますがーーー
その時『先に逝ってすみません、父さん』と心の声が聞こえてきて、次の瞬間、ズメンシア公爵が高い屋根の上から飛び降ります。
彼が落下した先にはナビエがいたので、カフメンは身を挺して彼女を庇いますがーーー落ちてきた公爵を避けられず衝突し、人々の悲鳴があがりました。
ストーリー補足|東大帝国民からの祝福
赤い布でさよなら
ナビエが馬車で帰るとき、東大帝国の人々は赤い布(赤は東大帝国において幸運を祈る色である)を振りながら見送ってくれました。
彼らはラスタの結婚式でナビエを無視していましたが、今はナビエの将来を祝福しています。その光景を見たナビエは涙を流していました。
再婚承認を要求します・今回のネタバレと感想
ネタバレ感想①絶望中のソビエシュ
ソビエシュは198話でナビエを呼び出すとき、”リドレー卿”という名前を使っていました。
これは幼少期に、ナビエとソビエシュが2人だけの間でつけた秘密の名前だそう。つまりリドレー卿=ソビエシュであり、ナビエにもまた秘密の名前があるようです。
普通に呼び出しても来てもらえないと思ったから、リドレー卿という名前を使ったのでしょうね。幸せだった子供時代を思い出させて情に訴えかけるあたり、少しズルい気がしますがーーー
それだけソビエシュは追い詰められていて、縋るような気持ちだったのかなと思います。それこそナビエが西大帝国に帰るとき、居たたまれなくて目を逸らすほどには絶望していたのでしょう。
ネタバレ感想②虫が良すぎる民衆
東大帝国の人々は、ナビエが帰るときに赤い布を振って祝福してくれました。
ナビエは本当に完璧な皇后で、東大帝国にいたときは福祉政策を行ったり私財を寄付したりしていたので、その恩恵をようやく理解したのでしょう。
なおナビエはこのとき感激して泣いていましたが、管理人は逆で、東大帝国の人たちの身勝手さに少しイラっとしました。
ナビエが廃位になったとき抗議の一つもせず、それどころかラスタを「平民初の皇后」と言って歓迎したくせに、今さら祝福って・・・
いくら何でも、ナビエのありがたみに気付くのが遅すぎます。物事の表面しか見ずに、すぐに手の平を返す。まさに”愚かな民衆”という言葉がぴったりで、私は嫌悪感を感じました。