漫画『今世は当主になります』の143話~144話のネタバレと感想です。
北部を支援しつつ、アンゲナス家に責任を取らせる!これがフィレンティアの立てた計画で、アイバン当主代理のロンチェントはすでに彼女に心を許しかけています。
ここからどうやって、アンゲナス家を追い詰めるのでしょうか?
143話の概要|ロンチェントの説得&取引
ロンチェントとの取引
トリバー木と技術者を提供する。フィレンティアがそう告げるとロンチェントは深く感謝し、何か恩返しがしたいと言います。
その言葉を聞くや否や、彼女は待ってました!と言わんばかりにお願いをします。というのも山崩れについてアンゲナス家に責任を追及するため、大会議で協力してほしいと頼んだのです。
ロンチェントはフィレンティアが言わんとすることを正しく理解します。そしてしばらく黙り込みますが、最終的には深くうなずきました。
144話の概要|山崩れの元凶・アンゲナス家を断罪する
大会議で、北部への支援が決定する
翌日、大会議では北部への支援について議論されます。その際にルーラックは、以下の2点を発表しました。
- ロンバルディが北部の支援をする
- 支援活動の責任者はフィレンティアである
宅配事業で一躍有名になったフィレンティア。彼女が責任者だと聞くと貴族たちは感嘆の声をあげます。
すると見栄を張ったヨバネス皇帝が、皇室からも北部に資金と支援物資、そして責任者を送ると言い出しました。
どうやら皇帝は、会議の中心が自分からルーラックに移ったことに嫉妬したようです。
アンゲナスへの処罰は?重くて軽い罪
また支援内容について話し合った後は、山崩れを起した原因―――つまりアンゲナス家への処罰について議論されます。
アンゲナス家への処罰は、皇后への処罰。強いては皇室の顔を傷つけることになるので、最初、ヨバネス皇帝はしぶっていました。
しかし最終的には、アンゲナス家に1万ゴールドの罰金刑を課すことが決定します。
ロンチェントが昨日約束したとおり口裏を合わせてくれたためスムーズに話が進み、また罰金刑ならば比較的罪が軽く、皇室のプライドを守れるので皇帝が承諾したのです。
アンゲナスは資産的に大ダメージを受ける
1万ゴールドもの罰金を科され、アンゲナス家は資産的に大ダメージを受けます。
それこそ領地の一部を手放すことになり、この件を知ったラビニ皇后は唇をかみしめるのでした。
今世は当主になります|今回のネタバレ感想
ネタバレ感想①皇后が身勝手すぎる件
ラビニ皇后は現在、食事も取らずに部屋に引きこもっています。というのも山崩れの件について責任を問われたくないので、実父を亡くして悲しんでいるフリをしているのです。
酷い話ですよね。ラビニたちが森林伐採を推奨したせいで山崩れが起きたのに、いざ事故が起きたら被害者のフリ。一国の皇后がとる行動ではありません。あまりに自分勝手です。
ネタバレ感想②皇帝もまた身勝手
そして一方、ヨバネス皇帝もかなり身勝手です。彼は大会議のとき、アンゲナス家(もといラビニ皇后)に罰金刑を課すのをしぶっていましたが、これは皇后を庇ったからではありません。
皇后に罰を課すことで、皇室のプライドが傷つくことを厭ったのです。
いや、確かにプライドも大事ですよ?だって皇室ですから。見栄を張らなきゃいけない場面も多いでしょう。
とはいえヨバネス皇帝の行動を見ていると、ルーラックに嫉妬したりプライドに固執したり……自分が良い恰好をしたいがために見栄を張っているようにしか見えません。というか絶対にそう。
それこそ優秀な後継者を持つルーラックに嫉妬し、ペレスを引き合いに出していましたから。ペレスのことを、自分が見栄を張るための道具にしたのです。
こういう親、現代にも結構いますよね。自分の子供を、財産かなにかと勘違いしている親。なんなら管理人の身内にもいます。
皇帝も皇后もどちらも身勝手ですね。
ネタバレ感想③今回のおじいちゃん
皇室がこんな調子なので、逆にルーラックの孫大好きっぷりが際立っていました(笑
会議中でシリアスな場面なのに、フィレンティアのことを褒められて嬉しくなっちゃうルーラックが微笑ましかったです。前回も書きましたが、いいお爺ちゃん。