『再婚承認を要求します』原作小説197話のネタバレと感想です。
前回はラスタの裁判が行われ、たくさんの人々が彼女の罪を訴えました。そして追い詰められ、逃げ場が亡くなったたラスタは、裁判中にとんでもない大噓をつきますがーーーこの後どうなるのでしょうか?
ラスタは裁判中、我が身かわいさに大嘘をつく
ラスタの大嘘に、人々は呆然とする
ラスタの一言で、裁判所内は静まり返ります。そんな中、彼女はソビエシュを指さしながら「皇帝陛下は種なしです!」ともう一度叫びました。
- ソビエシュは不能である
- 彼はそれを隠すためにラスタに他の男との子供を産ませて、またナビエに不妊疑惑をかけた
- ラスタは「自分は悪くない。全て彼がやらせたことだ」と主張し続けている
- ナビエは他国に嫁いですぐに妊娠したので、それこそが皇帝が不能である証拠だ
傍聴席でそれを聞いていたナビエは、必死で笑いをこらえます。元妻の彼女は、ソビエシュが不能でないことを知っていますから。
なおソビエシュはこのとき無表情でしたが、ナビエには彼がものすごく怒っていることが分かりました。
ラスタは幽閉刑となる
さらにこの後も、次から次へと証人が出てきてラスタの罪を告白します。ラスタは罪を否定しますが、彼女を守るものは何一つありません。
その結果、ラスタには『幽閉の刑』が下されます。
かくして彼女は騎士たちに連行され、ソビエシュはしばらくした後、無表情で法廷を去るのでした。
カフメン視点|ナビエのために独断で調査をすすめる
ナビエを守るため動き出す
一方その頃、カフメン大公は独自で調査を進めていました。
少し前にナビエが見慣れない使用人に後を付けられた事件があり、カフメンは西大帝国を訪れたとき偶然それを知ったのです。
しかし調査を進めるも、外国人という理由から中々事情を教えてもらえず調査は難航。そこで彼は能力を使って人々の“心の声”を調べたところ、以下の情報を入手しました。
- 例の使用人は、ナビエに危害を加える気はなかった
- 依頼人に頼まれてやったらしい。つまり金銭目的の犯行である
- ただし依頼人はマントで顔を隠していたため誰かわからない
- この件には、クリスタの元侍女も絡んでいる
- 侍女たちに会いに行って心を読んだところ、黒幕がいるらしい
黒幕を探せ!
今まで入手した情報を繋ぎ合わせると『何者かがナビエに危害を加えるため暗躍しており、それにはクリスタの元侍女も関わっている』ということが分かります。
けれどその黒幕が誰なのか、カフメンには分かりません。クリスタが住んでいたコンプシャの宮殿にも足を運びますが収穫はなく、彼はがっかりしますがーーー
その時、誰かの声が聞こえてきました。
再婚承認を要求します・197話のネタバレと感想
ネタバレ感想①死よりも重い罰
ラスタは裁判の結果、幽閉刑になりました。
本来なら死罪になってもおかしくありませんが、皇后なので死罪は適用されません。けれど皇族に与えられる罰の中で、最も重い刑罰を科されました。
命があるだけマシだと思う人もいるかと思いますが、個人的には「この刑はある意味で”死罪よりもキツイ罰”なのでは?」と思っています。
だってラスタはこれから一生、暗い塔の中から出られません。ずっと1人ぼっちで話す相手もいない中、己の罪と向き合うことになります。
こんな状況に置かれたら人間は遅かれ早かれ狂うでしょう。環境的にも、アズ〇バンよりはマシかな?くらいの環境だと思いますし・・・
少なくとも本編を読んだ限りでは、人間が耐えられる場所ではないようです。
ネタバレ感想②カフメンは本当に一途
本編ではトラブルの元凶だったカフメン大公。彼は相変わらずナビエのことが好きで、彼女のために独自で調査を進めています。
報われない恋なのに、相変わらずナビエが好きで、彼女のために何の得にもならない調査をする。一途な人ですよね。
彼はトラブルメーカーですが、こういう一途なところは好感が持てます。それこそ本作で尊ばれている『与える愛情』を持っている人だと思うのです。