漫画『結婚商売』の63話のネタバレと感想です。
前回は儀式を行ったことで、ビアンカが聖人であると発覚しました。彼女は自分のことを罪深い人間だと自覚しているのに、なぜか聖人の証が浮かび上がったのです。
この先どうなるのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
聖人・ビアンカの誕生!しかし本人は浮かない顔をする
聖人であることに戸惑う
ビアンカが聖人だと判明したので、フランシス大司教はウキウキしながらこの件をすぐに公表すべきだと提案します。というのも彼女が聖人として教団の助けを借りるには、教籍(名簿)に名前を載せる必要があるからです。
しかしビアンカは、自分が聖人であることを隠したいと言います。
そこで2人は教籍に名前だけを載せて、その正体は伏せることにしました。
補足|聖人であることを隠した理由
ビアンカは自分が聖人であることを隠しますが、これは女心が理由のようです。
もしここで聖人だと明かせば、ザカリーは彼女の言葉をもっと真剣に聞いてくれるでしょう。しかしビアンカとしては、聖人だからという理由だけで夫に信頼されても嬉しくありません。
聖人としてではなく、ビアンカ個人を信じてほしいと願っていたのです。
だから一旦、聖人であることを隠したと思われます。
「もし夫が聖人だからという理由で私の話に耳を傾けてくれても、それは少々辛いのです」
引用元:結婚商売63話
首都・ラホズを去る
大聖堂から出て来たビアンカは、まるで重い荷物を背負ったかのように疲れていました。
そして数日後、アルノー領に帰る日。
ビアンカは見送りに来てくれたオデリー王女やカトリーヌと別れを済ませた後、ザカリーとともに王城を去りますがーーー
その際に、王城の窓からジャコブがこちらを見ていることに気付きます。
彼女はジャコブを睨みつけながら、決して彼の望み通りにはさせない!と決意を固めるのでした。
アルノー領に帰る途中、ザカリーのことで思い悩む
ビアンカの現状
アルノーまでの距離は遠いため、その日の夜は森で野宿をすることになります。その際にビアンカは馬車の中で、今後のことを考えました。
大司教がビアンカの正体を隠してくれるとはいえ、聖人が現れたという噂はいずれ国中に広まるでしょう。
だから大司教が時間を稼いでくれている間に、彼女は自分の恥ずべき過去をザカリーに話さなければなりません。
するとその時、ザカリーが様子を見にやって来ます。
彼はビアンカの様子がおかしいと気付きながら何も聞かずにいてくれるので、彼女はそれが嬉しくて「今日は一緒に寝てほしい」とねだるのでした。
ザカリー視点
ビアンカと寝る準備をするため、ザカリーは一旦馬車の外に出ます。そして少し照れながら、再び馬車に戻るとーーー
その瞬間、ザカリーは赤面しました。
なぜなら馬車の中にいるビアンカは、裸に毛布一枚だけをまとって妖艶に微笑んでいたのです。
まとめ|結婚商売63話のネタバレと感想
ネタバレと感想|ビアンカの乙女心
63話のビアンカについて
62~63話を読んで思ったのですが、ビアンカは本っっっ当にザカリーが大好きですね。特に今回は、彼女の乙女心(?)が伝わってくる回でした。
まず62話で大司教にどんな人生を歩みたいのか聞かれた時、ビアンカは迷わずに「ザカリーが死なない人生」と答えています。自分が生き残るためとは言いませんでした。
この台詞からザカリー>自分であることが伝わってきますね。
けれどザカリーを助けたいという気持ちとは別に『愛しい彼に自分を受け入れて欲しい』という乙女心もあるのです。
ゆえに63話では「聖人であることを隠したい」と可愛いワガママを言っていました。
序盤との比較
ビアンカはどれだけ人間的に成長したのか。
そのことを読者の皆さまに詳しく伝えるため、ここでストーリー序盤のビアンカの台詞を紹介しておきます。
まず結婚商売3話でザカリーにセッ…を拒まれたときの彼女のセリフがこちら↓
「ダメ…!このまま子供ができなかったら…私はまたあんな末路を辿ることになる…!嫌…嫌嫌嫌!絶対に嫌!」
引用元:結婚商売3話
この頃はまだ夫への愛情もなく自分本位でした。そして結婚商売のあらすじもコレ↓
「 孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…(略) 夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも」
引用元:結婚商売あらすじ
こんな風に自分のことしか考えてなかった子が、泣きながら「夫を助けたい」と願うまでに成長したのです。なので管理人は62~63話でちょっと泣きそうになりました。
63話の補足|オデリー王女の絶妙な気遣いについて
ビアンカが首都を発つとき、オデリー王女とカトリーヌが見送りに来てくれました。大聖堂を訪ねて以来、ビアンカは彼女たちと過ごす時間が多かったため仲良くなったようです。
この場面でカトリーヌは別れを寂しがり、またオデリー王女はビアンカの頬をなでながら「困った時は、友達がいることを忘れないでね」と優しく声をかけています。
恐らくこの台詞は、何かあったら手助けするから連絡してね…という意味なのでしょう。
というのも彼女、ビアンカの様子がここ最近おかしい事に気付いていたのです。だから別れ際に、このようなセリフを言ったのだと思われます。
何があったのか無理には聞かず、かつビアンカが1人で悩まないよう手を差し伸べるという絶妙な距離感。気遣いの心がすばらしい。オデリーは本当にいい子です。
ありがとうございます!面白かったです。
東東さん、いつも読んで頂きありがとうございます!
日本語版の漫画が読めないので 英語版のを読んでいますが
聖堂での会話がイマイチピンとこなかったのが
ここできちんと分かって ホッとしました。
有難うございました。
お役に立てて嬉しいです!
ここの翻訳難しいですよね。管理人も難儀しました笑