漫画『今世は当主になります』64話のネタバレと感想|ペレスがロンバルディ邸を訪問する

今世は当主になります

漫画『今世は当主になります』の64話のネタバレと感想です。

前回、ペレスの弱点がよりによってヨバネス皇帝にバレてしまいました。そしてペレスはギャラハンのお見舞いに行くことになりますが、その後どうなったのでしょうか?

ストーリーの続きを読んでみましょう。

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ペレスはお見舞いをするため、ロンバルディ邸を訪問する

奇妙な連絡が入る

今世は当主になります

「第二皇子のペレス様がロンバルディ邸に向っていると、先ほど皇城から連絡が来ました!執事長のヨハン様と専属侍女の私にだけ連絡があったので、訪問の目的はフィレンティアお嬢様でしょう!」

侍女・ラウリルからその連絡を聞いた時、フィレンティアは意味が分かりませんでした。

王城の中にいれば、建国祭で自らの「使い道」を証明したペレスは比較的安全に過ごせるでしょう。

しかし言い換えれば、ペレスは王城の外に出た途端にラビニ皇后の手下に狙われてもおかしくない状況なのです。

(それをよく知っている子がどうして…まさか、皇帝の圧力でもあったのかしら?)

深刻な顔をするフィレンティア。しかし主人の考えを知らないラウリルは、1人でキャアキャアと騒ぐのでした。

ペレスの訪問目的とは?

ペレスが到着すると、フィレンティアは礼儀正しく彼を出迎えます。するとペレスもまた、第二皇子らしく堅苦しい挨拶をします。

以前フィレンティアが「人前では他人のフリをするように」と言っていたので、それを忠実に守っているのでしょう。

・・・

「それで。どうしてここに来たの?」

客室でペレスと2人きりになると、フィレンティアはいつものように気軽に話しかけます。すると彼は頬を染めながら、君に会いたくて来たのだと答えました。

「君の父親をお見舞いするのが公式的な目的だけど、君に会いたかったのも事実だよ。それから…これをロンバルディ家の当主に渡せと命じられた」

ペレスが取り出したのは、皇帝陛下の親書。

皇帝の親書は何があっても迅速に相手に渡すことが国法で決まっています。そのためフィレンティアは絶句し、頭を抱えました。

ひよこ
本来なら親書をルーラックに渡すのが先だね。
白うさ
フィレンティア>>>親書と国法。

一方でペレスは彼女の気苦労などしらず、照れているのか少し俯いて言いました。

「(皇帝陛下が)君を僕の従者にするそうだ。そうすれば、君ともっと頻繁に会えるらしい」

しかし顔をあげた瞬間、ペレスは固まります。

なぜなら目の前のフィレンティアが、ひどく深刻な顔をしていたからです。

ペレスの従者になる意味

ベレサック・ロンバルディがすでに第1皇子の遊び相手なのに、フィレンティアが第2皇子であるペレスの従者として指名された。

それは言い換えれば、皇位争いにベレサックの父・ビエーゼとギャラハンを巻き込んで互いに戦わせるという意味になります。

つまりヨバネス皇帝は、ロンバルディ家の分裂を狙っているのです。そうなればギャラハンの衣服事業も影響を受けるでしょう。

ひよこ
皇帝はアンゲナスだけでなくロンバルディの勢力も削る気だね。
白うさ
あの皇帝、本当にせこいね。

皇帝の思惑を読み取り、苛立つフィレンティア。

するとその様子をだまってみていたペレスは、突然親書をビリビリに破きました。

「ペ、ペレス?あなた何してるの!?」

皇帝の親書をむやみに扱えば、帰ってから何を言われるか分かりません。しかしペレスは淡々と言いました。

「俺の従者になると君が困るんだろ。だったら必要ない」

あまりに非常識なその行動に、当然ながらフィレンティアは怒ります。するとそこに松葉杖をついたギャラハンがやって来てました。

ギャラハンは破かれた親書を回収し、ペレスに忠告する

ギャラハンの忠告

ギャラハンは客室に向かう途中、部屋の外で2人の会話を聞いてしまいます。

そして彼はペレスの方に歩み寄ると、破られた親書を拾い上げて真剣な瞳で言いました。

「第二皇子、ティアを優先してくださってありがとうございます。しかし皇帝陛下の親書は、陛下の意志と同じです。その手紙をむやみに扱ったと知られれば決して良いことはないでしょう」

図星を指されて黙り込むペレス。

そしてギャラハンは一息つくと、この件については自分が直接処理をすると言いました。

フィレンティアは父を気遣って遠慮しますが、ギャラハンから「娘のことで父親が対処するのは当然のことだよ」と言われてしまったので仕方がなく納得します。

そして部屋を去るギャラハンを、静かに見送るのでした。

父親としての選択

(お父様はきっと、皇帝の申し出を受諾するだろう。そうでなければ、破かれた手紙を集める理由がないから。そして自分の残り少ない命を担保として、おじい様を説得するだろう。一人残される私を守るために…)

涙を耐えながら、扉をじっと見つめるフィレンティア。

するとペレスが「ティア、泣かないで」と声をかけますが、彼女は元より泣く気などありません。

だって、父と約束したのですから。今世では必ず、父の選んだドレスを着てデビュタントに参加すると。

だから彼女は泣かずに、父の病気は私が必ず治そうと誓うのでした。

⇒『今世は当主になります』65話のネタバレはこちら

『今世は当主になります』64話のネタバレと感想

64話のネタバレ感想

ネタバレ感想

63話にてヨバネス皇帝は、ペレスの弱点がフィレンティアだと気付きました。そして2人をどうやって利用してやろうかと企んでいましたがーーー

その結果が、64話で登場した親書です。

フィレンティアをペレスの従者に任命し、同門のベレサックと対立させる。そうすればロンバルディには2つの勢力ができて争いになります。

こうしてロンバルディを内部分裂させるのが、皇帝の目的の1つでしょう。

あの皇帝、こういう卑怯な作戦については頭が回りますね。

ただし皇帝の目的はこれだけでは無いはず。フィレンティアの存在を利用して、この先もペレスに脅しそうな気がします。

フィレンティアとペレスは、皇帝の思惑をどう切り抜けるのか。この辺が今後の見どころになりそうですね。

⇒『今世は当主になります』65話のネタバレはこちら

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