漫画『今世は当主になります』の61話のネタバレと感想です。
前回のラストで、アスタナはとんでもない蛮行に出ましたね。皇帝やルーラックがいるのにフィレンティアを斬りつけようとしたのです。
絶体絶命の危機に瀕した彼女は、今後どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめたのでご覧ください。
フィレンティア目掛けて剣が振り下ろされる
絶体絶命の危機
剣を振り下ろそうとするアスタナ。しかし、剣はフィレンティアに当たる直前で止まりました。
アスタナの背後にはいつの間にかペレスが立っていて、アスタナの首に剣を突きつけていたのです。
「すぐに剣を下げろ」
無表情かつ殺意のこもった瞳でペレスは告げます。その隙にギャラハンは急いでフィレンティアを助け起こしますがー――
一方でアスタナは逆ギレし、言ってはならない暴言を吐きました。
「似たもの同士め。2人とも卑しい者だから、同情でもしたのか?」
その言葉に激怒したルーラックは、口の聞き方に注意しろ!と怒鳴ります。するとアスタナは「うるさい!」と癇癪を起こして今度はペレスに斬りかかります。
しかしオーラを使えるペレスに勝てるはずありません。アスタナの剣は真っ二つになり刃先が宙を舞いました。
アスタナに与えられた罰
「フィレンティアに謝れ」
ペレスは剣を突きつけ、アスタナに謝罪を要求します。しかしアスタナは負けを認めず、震えながら折れた剣を構えますがー――
その時、今まで静観していたヨバネス皇帝が2人を止めます。
そしてアスタナを叱りつけると、皇室の騎士たちに命令してアスタナを拘束させました。
「皇室の人間が何たる醜態!皇室の騎士たちは何をしている!今すぐ第1皇子を私の部屋で謹慎させろ!」
第1皇子といえども、このような暴挙が許されるはずありません。
アスタナはお父様!と縋るも、ヨバネス皇帝は冷たい目で見下ろすだけ。そして結局、彼は騎士に連行されて部屋を出て行きました。
ヨバネス皇帝のお詫び
アスタナが去った後も、ルーラックとギャラハンは怒りが収まらずに扉を睨み続けます。
すると皇帝は居心地が悪そうにしながら、息子の失態を謝罪しますがーーールーラックは険しい顔のままで、アスタナを決して許さないと言います。
「このルーラックの前で、孫に剣を振りかざしたことを見過ごすわけにはいかない」
皇帝は何とかこの事態をうやむやにしようとしますが、ルーラックには通用しそうにありません。
すると皇帝は笑いながら、今度はペレスの肩を抱いて「何事にも無頓着なお前がいきなり剣を抜くなんてな!」と話をそらします。
そしてこれも何かの縁だろうと、フィレンティアとペレスを婚約させてはどうかと提案しました。
しかし、ルーラックはこの提案を断ります。
現状だと2人の婚約は得策ではないことを伝え、また「第1皇子の蛮行のせいで孫娘が驚いたから帰って休ませたい」と嫌味を言います。
そのため皇帝は、大人しくフィレンティアたちを解放しますがー――
この時、急にギャラハンが膝から崩れ落ちました。
ギャラハンの足が動かないのは〇〇が原因だった
ギャラハンの体に異変が生じる
ギャラハンは少し足がしびれただけだと言って再び立とうとするも、奇妙なことに彼の右足は動きません。
「おかしいですね。右足が…」
「医者を呼んだ方がいいだろうか?」
不思議そうな顔で、どうしようかと相談する大人たち。
一方でフィレンティアは、呆然としながらその場に立ち尽くします。というのも彼女だけは現状を正確に理解していたのです。
(結局、また始まった。体の片側が次第に動かなくなり、やがて全身の筋肉が死滅して苦しみながら命を落とす…)
回帰前にギャラハンの命を奪った奇病・トレンブルーが発病したのです。
『今世は当主になります』62話のネタバレと感想
61話のネタバレ感想①ペレス無双
フィレンティアを絶体絶命の危機から救ったのは、やはりペレスでした。
颯爽と現れてアスタナに剣を突きつけ、さらに相手の剣を叩き折るという無双っぷり。
ペレスは元々腕っぷしの強い子でしたが、この3年間でよりパワーアップしたことが分かります。現時点でこれだけ強いとなると、大人になったら間違いなくチートキャラになるでしょう。
ちなみにアスタナの剣は、ラビニ皇后から貰った宝剣だそう。しかし宝剣を使ってもペレスには勝てず、あまつさえ剣を折られています。
オーラを習得している人としていない人では、実力にこれほどの差が出るんですね。
61話のネタバレ感想②ヨバネス皇帝の性格
61話の後半では、ヨバネス皇帝のズルさがよく現れていましたね。
アスタナの蛮行について、父親であるヨバネス皇帝はあの場で処遇をはっきりさせるべきでした。
でも皇帝は、話をうやむやにしたり笑ってごまかしたりするだけ。おまけに言い訳が通じないとわかると、遠回しにフィレンティアとペレスの結婚を勧めてきました。
ことごとく責任から逃げるあたり、ヨバネス皇帝は本当に弱い人なんだろうな…と感じました。ズルいでも卑怯でもなく『弱い人』という言葉が似合う人です。