『今世は当主になります』43~44話のネタバレ感想|ロンバルディ奨学会

今世は当主になります

ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の43話~44話のネタバレ感想です。

今回から”ロンバルディ奨学会”がスタートします。フィレンティアはこの奨学会を通じて、とある人物に会いたいと考えているようですが…

お目当ての人物は、一体誰なのでしょうか?ストーリーの続きを見てみましょう。

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43話の概要|ロンバルディ奨学会が開催される

ロンバルディ奨学会

今世は当主になります

今日は”ロンバルディ奨学会”の開催日です。

今回は当主・ルーラックの提案により、子供たちもパーティーに参加することになりました。もちろんフィレンティアも参加しており、来客者たちが次々に挨拶に来るので、彼女は淑女らしく対応をします。

ロンバルディ奨学会とは?
ロンバルディの奨学金を受けた人々が、学業を終えた後も定期的に参加して繋がりを維持するための集まり。ロンバルディの恩恵と影響力を確認するためのパーティー。

ロンバルディ一族がこのパーティーで姿を現すことは、参加者たちに”未来の主人”を知らせる意味もあります。

しかし会場には、なぜかルーラックもビエーゼ一家もいません。そのためフィレンティアは現在、主人の役割をしている状態です。

ひよこ
会場にいるロンバルディは、フィレンティアと双子だけだよ。
白うさ
なるほど。大人がいないから、参加者たちはフィレンティアに挨拶しに来るんだね。

さらにアスタリウとクレニは奨学会への参加許可すら降りませんでした。そのため彼女は、なぜこんな状況なのかと思案しますが…

その時メイドの1人が、ケガをして間もないのだから休憩してはどうかと心配します。その会話を聞いていた双子も休もうと手を引っ張るので、彼女は少しだけ休むことにしました。

まだ目当ての人物も来ていないので、少しくらい席を外しても大丈夫だろうと思ったのです。

使用人からの好感度がアップ

フィレンティアが座り心地の良さそうなソファに座ると、双子があれこれと世話を焼きます。本来はメイドの仕事なのに、ケーキやジュースを持ってきてあげるからと率先して彼女の面倒を見ました。

「お二人の坊ちゃんは、お嬢様のことが大好きなんですね。数日前もベレサック様から助けてくれたとか…」

黒髪の若いメイドが気遣うと、他のメイド達も口々にフィレンティアを心配します。また補佐役の男性もこっそりと、怪我が無くて本当に良かった…と声をかけてくれました。

どうやら今回のことで、使用人全体がフィレンティアに好意を抱きはじめたようです。

そのためフィレンティアは、皆の方を向いて「もう平気です!」と微笑みます。

すると愛らしい笑顔を見たメイドたちと補佐役は、皆一様に頬を染めました。

白うさ
こんなに可愛いフィレンティアが微笑んだら、大人はメロメロだろうね。
ひよこ
メイド視点だと「ケガをしたのに相手を責めない優しい子」に見えてるから尚更だね。

目当ての人物を見つける

一息ついた頃。会場内に”とある女性”を見つけたので、フィレンティアはそちらに歩いていきます。

(待ってて。あなたに最高の助っ人を用意するから)

フィレンティアは心の中で呟きながら、その女性ーーケイトリンの前に立って美しい所作で挨拶をしました。

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44話の概要|最強の助っ人・ケイトリンが登場

転生前の記憶

「…そうか、仕方があるまい…ケイトリン、ロンバルディにはもう来なくていい」

ルーラックが病床に伏せながら告げたその言葉。すると彼の手を握っていたケイトリンは、何かを言いかけますが…

彼はそれを制して、フィレンティアに彼女を見送るよう言いました。

・・・

雨が降る中、フィレンティアは傘も差さずにケイトリンを見送ります。すると彼女は馬車に乗る寸前、フィレンティアの手を包んで言いました。

「当主様をよろしくお願いいたします」

その切実な願いに、はいと返事をするフィレンティア。しかし遠ざかる馬車を見つめながら、浮かない顔をしました。

白うさ
どういう事?なんでロンバルディを離れるの?
ひよこ
これには理由があるんだ。読んでいけば意味がわかるよ。

今世での『ケイトリン・ブラウン』との出会い

(あの日、ロンバルディを忘れないように何度も振り向きながら屋敷を去って行ったケイトリンの姿が、鮮明に残っている)

前世のことを思い出しながら、フィレンティアは笑顔でケイトリンを見つめます。

するとケイトリンは恭しく挨拶をし、また後ろで様子を見ていた双子にもそれぞれ名指しで挨拶をしました。

双子は自分達の名前を知っていることに驚きます。

すると彼女は「ロンバルディの恩恵を受けた身で、直系血族の方々を間違えることなどできません」と微笑んだので、双子はキラキラした瞳で彼女を見つめました。

白うさ
ロンバルディへの愛情が感じられるね。

ブラウン家の過去

「本当に“あの”ブラウンなの?」

ケイトリンの実家であるブラウン家は、剣術の大家。そのため双子は興味津々で、あれこれと質問しますが…

メイロンは質問中に「あれ?ブラウン家は数十年前に西部を追われたんじゃ…」と口にしてしまいます。フィレンティアがすぐに黙らせるも、時すでに遅し。

しかしケイトリンは怒ることなく、よく勉強していますねと双子を褒めて、ブラウン家のことを語りました。

ブラウン家は代々受け継がれてきた剣術を皇室に捧げ、それが今の帝国剣術の基礎になったこと。そして家門の功績が皇帝に認められ、ケイトリンが皇室の副侍女長に採用されたこと。

それらを話すと、双子はわぁ!と感心しますがーーその様子を、フィレンティアは複雑そうな顔で見つめます。ケイトリンは笑って話していますが、内情はそんなに単純ではありません。

なぜなら誇り高きブラウン家を没落させたのが、皇后の家門であるアンゲナスだから。

ブラウン家の名誉を取り戻すため、そして略奪者アンゲナスを処断するために。前世のケイトリンは最後までロンバルディを案じながらも、ペレスの手を取るしかなかったのです。

ひよこ
ケイトリンは皇后家・アンゲナスを恨んでいるよ。前世ではそのためにロンバルディを離れたんだ。
白うさ
なるほど。ようやく冒頭シーンの意味がわかったね。

ペレスの存在を伝える

でも今世では、ケイトリンに辛い選択をさせたくありません。そこでフィレンティアは作戦を実行するため、彼女の傍によって「皇后宮に行く途中で、具合の悪そうな男の子に会ったんです」と話します。

それを聞いたケイトリンは“男の子=ペレス”である可能性に気付き、どんな子だったか詳しく聞こうとしますが…

ディラード卿に呼ばれたので、彼女は一礼してから踵を返します。フィレンティアはその背を見送りながら、ぽつりと告げました。

「黒い髪に赤い瞳が、とてもきれいな子でした」

その声はケイトリンの耳にも届きます。そして彼女は振り返ると、再び一礼してから去って行きました。

(よし、これでペレスのための下準備はすべて終わった。ケイトリンはきっと私の言葉をちゃんと伝えてくれるだろう)

彼女にペレスの存在を伝えたことで、フィレンティアは安堵します。なぜなら、ケイトリンの正体は…

ケイトリンの正体

ケイトリンは会場から出でルーラックの執務室に入ると、深刻な面持ちでルーラックに報告しました。

「第2皇子・ペレスの乳母が遺体で発見されました」

ケイトリン・ブラウンは、ロンバルディ奨学生であり皇帝付きの副侍女長。そして、ロンバルディ当主のスパイなのです。

⇒『今世は当主になります』45話のネタバレはこちら

『今世は当主になります』43~44話のネタバレ感想

43話の感想①大人たちはどこに行った?

ネタバレ感想

という訳で今回は、ロンバルディ奨学会がスタートしました。奨学金を受けた人材を集めて、ロンバルディとの繋がりを認識させる大切なイベントです。

そして今回は、ルーラックの提案で子供たちも参加することになりますが…

なぜか会場には、ロンバルディの大人たちがいません。一族からの参加者はフィレンティアと双子の3人だけです。

なんとも奇妙なこの状況。大人がまとめて不在となると、裏で何かあったのかもしれません。

43話の感想②ビエーゼは皇后側に付いたのかも

多分、ビエーゼやベレサックは皇居で開かれたパーティーに参加していると思われます。ビエーゼは前回散々悩んでいましたが、その後セラルに唆されたので結局は皇后側に付いたのでしょう。

という事は、娘のララネも立場上そっちに連れて行かれた可能性が高いですね。

ただし問題は、ルーラックやギャラハンまで不在という点。おまけに常識人のシャナネット叔母さんもいません。

この3人が奨学会より皇居のパーティーを優先することは無い(はず)なので、やはり妙です。普通なら、大人1人くらいは会場で来客対応するよう配置するはずですけどね。

44話の感想|ケイトリン考察

ケイトリンの正体は、ロンバルディ当主お抱えのスパイです。

皇帝宮で仕事をしながら、ルーラックに色々と情報を伝えるのが役割かと思われます。

そしてケイトリンは、皇后家・アンゲナスに恨みを持っているようですね。だからこそアンゲナスの排斥を望み、ペレスを皇太子に据えようと考えているのでしょう。

言い換えればケイトリンは、ペレスを裏切ることのない人物。彼を皇帝にするため、その優秀さを存分に発揮してくれるでしょう。

フィレンティアが41話のラストで”最高の助っ人”と言っていたのは、こういう事ですね。

そして42話のラストを見たところ、多分ケイトリンは次回あたりで、ルーラックにペレスの情報も伝えるのでしょう。という事は、そろそろペレスが救出されそうですね。

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