『今世は当主になります』27~28話のネタバレ感想|皇室との晩餐会

今世は当主になります

ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の27話~28話のネタバレ感想です。

前回、第二王子・ペレスとの接触に成功したフィレンティア。無事に薬を渡すも、彼の壮絶な生活を見てショックを受けました。

この先、ペレスを救えるのでしょうか?続きを見てきましょう。

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27話の概要|皇室の晩餐会に参加するが…

不穏な晩餐会

今世は当主になります

馬車に戻ると、ギャラハンは当然ながら心配しました。涙目になり、フィレンティアをぎゅっと抱きしめます。

・・・

その後は予定どおり晩餐会に出席し、皇帝・皇后・アスタナを含めた5人で食事を取りました。

表面だけは穏やかな晩餐会。皇帝はアンゲナスとロンバルディの共同事業の成功を称えますが…

そんな中、ギャラハンは皇帝に進言します。皇后宮の騎士がロンバルディ家の馬車を止め、さらに検閲したことを責めたのです。

その厳しい顔つきは普段の彼からは全く想像できないもので、娘のフィレンティアですら驚きました。

しかし皇帝は、騎士の忠誠心が高すぎるあまりミスをしたようだ…と言葉を濁すだけ。皇后は騎士の非礼を詫びるも、その目はひどく冷徹です。

この一連の出来事から、フィレンティアは「ラビニ皇后はロンバルディに悪意を抱いている」と確信しました。

フィレンティアの現状

屋敷のベッドで寝転がりながら、晩餐会での出来事を思い出すフィレンティア。考えただけで気分が悪くなります。

(たとえ第2皇子がいなくても、結局アンゲナスはロンバルディを利用するだけして被害を与えたはずだ)

気が抜けないこの状況。しかし嬉しい誤算もありました。とくに第2皇子・ペレスにすぐ薬を渡せたのはラッキーです。

以前とは変化したことも多いので、小さな変化が将来的にどんな影響を及ぼすかわかりませんが…

それでも今日だけは、ペレスにとって苦痛のない夜になればいいと願うのでした。

ペレス視点

その頃ペレスは、フィレンティアに指示されたとおり薬を飲んでいました。しかし薬が苦いので、飴(これも彼女から貰ったもの)を舐めて我慢します。

そして粗末なベッドの上に寝転がりながら、彼女のことを思い出します。

「…甘いよフィレンティア」と呟くペレスの頬は、わずかに赤く染まっていました。

エスティラの推薦入学

翌日から、フィレンティアはさらに行動的になります。

そしてエスティラのいる仕事場に向かうと、開口一番に「推薦状を貰いに行こう!」と言いました。

アカデミーの推薦入学の締め切りまで残り1ヶ月。オマリー博士なら、愛弟子であるエスティラのために推薦状を書いてくれるでしょう。

呆然とするエスティラを連れて、フィレンティアは意気揚々と博士の執務室へ向かいますが…

オマリー博士はすでに、今年の推薦状を別の人にあげていました。

・・・

執務室から出た後。

フィレンティアはひどく落ち込んで、エスティラに謝罪しました。よく考えれば、オマリー博士の推薦状なら争奪戦になるのが当然。この時期に残っているはずないのです。

それでも何とかしようと頭を悩ませるフィレンティア。

しかし当のエスティラは、推薦状はいらないと言い出します。

というのも彼女は、アカデミーに入るほどの能力は自分に備わっていないと考えていたのです。

だからフィレンティアは、彼女の手をガシッと掴んで「ちょっと待って!」と引き止めました。

エスティラ自身が何といおうと、必ずや今年中にアカデミーに送らなければならないのです。

28話の概要|エスティラを推薦するための最終手段

エスティラは自分を過小評価する

思わず大声を出してしまったフィレンティア。するとエスティラは彼女を落ち着かせるために別室へと連れて行き、ハーブティーを淹れてくれました。

そして2人とも席に着くと、エスティラはふと「さっき仰ってたこと…慰めですよね?」と謙遜しました。彼女は才能があるのに、自分を過小評価していたのです。

しかし、フィレンティアの言葉は慰めではありません。エスティラに実力があるからこそ、推薦状を与えたいのです。

だからフィレンティアは、はっきりと言いました。

「なぜ自分が未熟だと言うの?その若さで、ロンバルディ主治医の教え子になったじゃない。天才だとうぬぼれても良いくらいよ」

そもそもオマリー博士が診療所で使用している薬の大半は、彼女が調合したものです。

それを指摘すると、エスティラは俯いて「私はただ、自身の立場を理解しているだけです」と言いました。

彼女の言わんとすることを理解し、フィレンティアは悲しげに目を伏せます。

エスティラのように平民で若い女性となると、嫌がらせも多かったでしょう。努力と才能による結果をただの運だと非難され、上を望めば分不相応だと言われるのです。

それこそ、前世のフィレンティアのように。

エスティラを大学に入れるために

どれだけ称賛しようと、きっとエスティラは信じないでしょう。しかし彼女は、自分の実力を理解する必要があります。

そこでフィレンティアは、祖父・ルーラックから推薦状をもらうという強行策に出ます。

もちろんそのためには、エスティラが自分の価値を証明しなければなりません。ゆえに彼女は「無理です!」と青ざめますが…

フィレンティアが一度だけ挑戦してほしいと言えば、躊躇いながらも承諾してくれました。

ルーラックから推薦状をもらおう!

ルーラックの執務室に、ひょっこりと顔を出すフィレンティア。すると彼は仕事中にも関わらず、笑顔で迎えてくれます。

孫を膝に乗せ、頭をなでてくれる優しい祖父。そんな彼に甘えながら、フィレンティアはにこりと笑って言いました。

「おじい様の名義で、アカデミーの推薦状がほしいです」

その言葉に固まるルーラック。アカデミーの推薦状など簡単に出せるものでは無いので、彼の反応は当然でしょう。

しかし彼女は気にした様子もなく、すぐ傍に立っている司書・ブロスルの推薦状も必要だとお願いしました。

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『今世は当主になります』ネタバレ感想

27話の感想

ネタバレ感想

ギャラハンが成長しました…!

怯える子犬みたいな人だったのに、騎士どころか皇帝にまで言い返せるようになりました。あの年になって性格的に成長するってスゴイですよ。

フィレンティアが「パパかっこいい」的なセリフを言っていましたが、まさにそれ。ギャラハンは娘のために必死で頑張ったのでしょうね。良い父親です。

この根性を前世で発揮できていれば、フィレンティアは悲しい末路を迎えずに済んだかもしれません。

28話の感想

エスティラは有能ですが、とても自己評価が低いですね。しかしそれは彼女の責任ではなく、周囲による嫌がらせが原因です。

時代的な背景もあり、平民女性が学問を学ぶのは難しかったのでしょう。

というかどの職場にも、仕事ができる女性を妬む男っているんですよ。恐らくエスティラも、その被害にあったのでしょう。

けれど今回、彼女の優秀さを知るフィレンティアが機会を与えようとしています。エスティラは実力のある人なので、無事にそれを証明できるといいですね。

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