ピッコマで連載中の『今世は当主になります』の25話~26話のネタバレ感想です。
前回のラストで晩餐会へと向かったものの、検閲に引っかかってしまいました。フィレンティアは現在薬を持っていますが、死守できるのでしょうか?
管理人の感想とともに、ストーリーをまとめました。
25話の概要|検閲中にフィレンティアは〇〇を見つける
ギャラハンは騎士に立ち向かう
ギャラハンは馬車から降りると、馬車を検閲するという騎士たちに毅然とした態度で反論します。
「私はギャラハン・ロンバルディで、皇室の招待でここへ来た」
なのに検閲する気か?と遠回しに聞けば、彼らは謝罪しながらも協力してほしいと言います。
どうやら騎士たちは、ラビニ皇后の命令で動いているそう。そのため一向に引く気配はありません。
そのためギャラハンは”娘には一切手を出すな”という条件で、検閲に応じますが…
検閲が終了して馬車の中を見ると、フィレンティアの姿はありませんでした。
フィレンティアの向かった先は…
その頃フィレンティアは、森の中を歩いていました。
というのも、第二王子・ペレスらしき黒髪の子供を発見して追いかけて来たのです。
フィレンティアは蘇る前、情報ギルドからペレスにまつわる情報を仕入れていました。そして彼を救うため、早急にメルコン薬を渡したいと考えます。
するとその時、しゃがみこむ少年を発見しました。フィレンティアは彼の顔を見るまでもなく、ペレスだと確信しますが…
彼はなんと、草を食べているではありませんか。
驚いて話を聞けば、ペレスは腹痛のため治療効果のある草を食べていたそう。彼は今まで、こうして1人で生き延びてきたのです。
彼の悲惨な現状を知ったフィレンティアは、すぐにメルコン薬を渡します。するとペレスは素直に薬を受け取り、ぼんやりとした顔で尋ねました。
「なぜ泣いているの?」と。
ペレスとの出会い
「俺がかわいそうだと思ったの?」
気にした様子もなく、淡々と話すペレス。彼によれば、亡くなった母親と乳母もそう言っていたそうです。
そして同時に、ペレスは薬を返します。自分を助ければ、フィレンティアも危険にさらされると思ったようです。
26話の概要|第二皇子・ペレスを守るための作戦
ペレスを守るため、2つの指示をする
ペレスに優しくしてくれた人たちは皆、死去したりケガをしたりしたそう。そして彼は、その犯人がラビニ皇后だと理解していました。
そのため、自分から離れるよう告げるペレス。
しかしフィレンティアは、大声で反論しました。そんな状況なら尚更、ペレスは誰かに助けを求めるべきですから。
「心配しないで。私には誰も触れられない。とても強いおじい様が守ってくれるから」
そして口早に、今後ペレスが取るべき対応を伝えました。
- 1日2回薬を飲むこと
- 誰かが見ている時は、痛がるフリをすること
薬で治療しても、急に容態がよくなれば怪しまれるでしょう。そのため2つの指示を出したのです。
とはいえペレスにとって、フィレンティアは初対面。そのため信用されないかもと彼女は懸念しますが…
ペレスはぼんやりとしながらも、フィレンティアを信じると言いました。
というのも乳母以外で、彼を”助ける”と言ったのは彼女がはじめてだったのです。
あなたに生きてほしい
薬をじっと見つめた後、ペレスはふいに「俺、生きてもいいのか?」と尋ねます。
彼の母親は亡くなる前に「必ず生き残って」と言い残したので、彼は遺言どおり草を食べてまで生きました。しかし苦痛は増すばかりで、さらに周囲の人たちは彼の死を望んでいるのです。
だから彼は、生きていいのかと尋ねました。
その話を聞いた瞬間、フィレンティアは耐えられなくなります。
ペレスの人生を情報として知っていたものの、メイドの子である彼がどれだけ残酷な毎日を過ごしていたのか、今まで考えもしなかったのです。
そのせいで彼女はまた泣くも、今度は強い瞳で告げました。
「うん、生きててほしい。いや、生きなきゃいけないと思う」
この言葉が、彼にとって生きる勇気になればと願ったのです。この暗く辛い時間に耐えた後、彼には栄光が待っていますから。
・・・
また今度来るから…と言い残し、フィレンティアは別れを告げて走り去ります。そろそろ馬車に戻らなければ父親が心配するでしょう。
そして一方、ペレスは彼女の背を見送りながら、薬をぎゅっと胸に抱きました。
補足|ペレスの壮絶な人生
第二王子のペレス・ブリバチャウ・デュレリー。
彼の人生について、現在わかっている情報をまとめました。ストーリー的に、今後重要になるキャラでしょう。ただ、お察しのとおり悲惨です。
- 第二王子だが、母親はメイドで身分が低い
- 母親はすでに他界。皇后が圧力をかけたせいで治療を受けられなかった
- 森の中にある別荘に監禁されて育った(もちろん皇后が黒幕)
- 乳母がいたが別荘から追い出された
- 定期的に毒を盛られている
- 皇太子となる
- 幼少期に盛られた毒の後遺症で、ひどい不眠症に悩まされる
- アカデミーに進学する
- ラビニ皇后には、母親がされたことをそのままやり返す
『今世は当主になります』のネタバレ感想
ペレスの悲惨すぎる生い立ち
今回はようやく、メインキャラである第二王子・ペレスが登場しましたね。そして彼の悲しい生い立ちも判明したワケですが…
率直に言ってエグイですね。ラビニ皇后は鬼か?
いやね、息子に王位を継承させるため過保護になるのは理解できますよ。でも限度を超えています。これは残酷すぎるのでアウト。
こんな子供が森の中に1人きりで、草食べながら過ごすって。いやこれは酷すぎる。
とりあえず、ペレスにお腹いっぱいご飯を食べさせたい。そして風呂に入れてフカフカの布団でおねんねしてほしい。
なぜ皇帝は助けないのか?
というか、ラビニ皇后以上に問題なのが皇帝。息子がこんな目にあってるのに皇帝は何をしているのか。メイドの子とはいえ、手を出したのは自分じゃん?って思いますよね。
本編を読んだ限りでは、ペレスの存在すら忘れている感じですが…何にせよ残酷な話です。
もしくは、この国の皇帝は立場が弱いのでしょうか?実質、ラビニ皇后に逆らえないとか?