【完結】悪女は砂時計をひっくり返す125話/外伝21のネタバレと感想|お姫様とハッピーエンド

悪女は砂時計をひっくり返す外伝

マンガ版『悪女は砂時計をひっくり返す』の125話(外伝21)のネタバレと感想です。タイトルの通り、今回で外伝は完結します。

ブリスとリッペは未来に戻れたのでしょうか?また未来のアリアは助かったのでしょうか?感動のフィナーレを見ていきましょう!

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ローハン視点|クロア王国に現れた不思議な女性の話を聞く

治癒の湖の利用条約を結ぶ

 
悪女は砂時計をひっくり返す外伝

即位式後のパーティーにはローハン王も参加しており、彼はアースと『治癒の湖』の利用条約について話した後、会場のベランダで1人佇んでいました。

するとそこにクロアの貴族たちが駆け付けて「湖の件はどうなったのですか!?」と質問攻めにします。

ローハンは面倒くさそうにしながらも利用条約にまつわる大量の書類を見せつけると、貴族たちは大喜びするのでした。

ひよこ
アリアは独占しないで、みんなで湖を使う事にしたんだね。
白うさ
正しい判断だよ。皇后にふさわしい選択。

死後に復活した、不思議な女性の話

その後ローハンは、ピアスト元侯爵(アリアの祖父)から不思議な話を聞きます。

というのもクロア王国にある田舎町で、ホームレスの女性が病気で亡くなったそう。しかしその女性は復活して、目覚めた後はまるで別人のように聡明になったのだとか。

そして女性は現在、村で起こった悪党商売の問題を解決したり農夫たちに文字を教えたりして知識を生かしているそう。

その話を聞いたローハンは、それほど優れた人材ならば一度会いに行ってみようと言いますがーーー

その女性はもしかすると、皇族の能力により復活したイシース公女(※)ではないだろうか…と思うのでした。

イシース公女はプレデリック家の長女で、帝国への謀反を企んだ人です。本編の87話で処刑されたあの人です。なおローハンの推測どおり、イシースは皇族の能力により村娘の“ネッケ”に転生しました。
関連:オスカーとイシースの末路について

ブリス&リッペ視点|未来に戻るとハッピーエンドが待っていた

未来が変わり、アリアも助かる

ブリスとリッペが未来に帰還すると、そこに慌てた様子のアリアとアースが駆け寄ってきました。子供たちの姿見えないので、ずっと探していたそうですがーーー

ブリスとリッペは、母親の姿を見て泣きそうになります。

なにせ今のアリアは元気そうで、車イスなしでも動き回っているのですから。

アリア本人にも「お母様!どこか痛いところはない!?」と確認したところ、彼女はキョトンとしながらも大丈夫だと答えます。

ひよこ
つまり過去が変わって、アリアは健康体になったんだね。
白うさ
良かった!これでハッピーエンドだね!

双子たちがやけにアリアを心配するので、アースは昼寝中に悪夢でも見たのだろうと考えます。そして父親の顔で、双子たちに幸せはここにあるから安心しなさいと言い聞かせました。

「そんな時は現実に戻ればいいんだよ。夢は自分でコントロールできないけど、現実では幸せを直接作ることができるんだ。リッペとブリスは元気に生まれてくれて、お母様とお父様の言うこともよく聞いて、たくましく元気に過ごしてきたじゃないか。そんな君たちなら悪夢をすぐ忘れられるだろう。幸せはここにあるから、安心しなさい。忘れられなかったら、その時は私たちに全部言ってみなさい。意外と、言ってみたら大したことないかもしれないから」
引用元:『悪女は砂時計をひっくり返す』125話 アースの台詞

お姫様とハッピーエンド

アリアは双子を慰めるため、皆でティータイムでもしながら夢の話を聞きましょうかと提案します。そしてブリスを抱き上げて、怖い悪夢だったのかと尋ねるとーーー

ブリスは違うと答えます。

そして幸せそうに微笑みながら、最初は少し怖かったけれど最後はお姫様のハッピーエンドで終わる夢だったよ!と答えるのでした。

ーー悪女は砂時計をひっくり返す・完ーー

『悪女は砂時計をひっくり返す』125話・外伝21のネタバレと感想

125話・外伝21を読み終えた感想

ネタバレ感想

これにて『悪女は砂時計をひっくり返す』は完結です!

外伝を含めると全125話の長編マンガでしたが、最後まで飽きることなく読ませていただき、作者様たちには感謝しかありません。

外伝の途中では辛いシーンが何度かありましたが、やはり苦難を乗り越えて手にしたハッピーエンドは味わい深いですね。

そして何より、最後まで美しく聡明なアリアを見れて大満足でした。

ネタバレ感想①イシースが転生していた件について

まさかイシースが転生しているとは思いませんでした。あれだけ平民を見下していた人が、転生後は村人を助けているのだから驚きですよね。

なお死ぬ直前に未練がなかったためかアリアたちのことは気にしておらず、復讐する予定もなさそうです。神様がくれた命だからと清く正しく生きています。

なぜ神様が反逆者であるイシースを転生させたのかは謎ですが、イシースはこの点について『神様がただ人間群像を楽しむためかもしれない』と解釈しています。

簡単に言えば、神様は人間観察をしたいから能力を与えたという訳ですね。

『帝国の神が反逆しようとした私にこんな機会をくれたのは···未来では私が帝国に必要になるという意味だろうか。もちろん私などに神の意図が分かるはずがないが…いや、ただ人間群像を楽しむためかも知れない。そうだね、神だから。人間を作り、苦難を与えて、彼らがもがきながら生きていくのを感嘆そうに見守るんだ。代わりにその人生の終わりは寂しくないように幸せという香辛料をスプーン1杯入れてごまかす。そのように人間が人生を満喫し、神様に感謝する姿を見ながら神様が喜ぶなら、ただ生きていくことだけが恩返しの道なのかしら…?』
引用元:『悪女は砂時計をひっくり返す』125話 イシースの独白

神様が新たな人生を与えて下さったから、それを受け入れて生きていく。イシースのこの考え方は、アリアとは真逆ですね。

けれどイシースがまじめに生きている姿を見ると、結局のところ彼女もアリアと同じで『環境によって悪女になるしかなかった人』なのでしょう。

ネタバレ感想②神様の慈悲を感じたシーン

イシースの転生については『今度は自由に生きていいよ』という神様の慈悲を感じました。

彼女が転生した”ネッケ”という女性は、身分がないクロア王国の住人。となると神様はイシースが生前のことを思い出して苦しまないよう、あえて帝国からも公爵家からも遠ざけてくれたのかな…と思いました。

ただし神様は慈悲だけではなく、ちゃんと罰も与えています。一般家庭ではなくホームレスに転生させたのは、反逆者への罰なのかもしれません。

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2件のコメント

双子が未来に帰還した際に、ブリスとリッペの出生順序が入れ替わった可能性があります。どこかで難産だったブリスは帝王切開で先に出したことを匂わせていますが、帰還後は3人とも健康体ですし、何よりもリッペが金髪で帰還したのは双子の悩みが元からなかった世界になっていることになります。その場合、自然分娩でリッペが先に生まれた可能性があり、アースが先にリッペと呼んだのは、姉妹の順番が入れ替わった証拠なのではないでしょうか。

あー!なるほど!!
そういう可能性もあるんですね。素晴らしい考察ありがとうございます!

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