悪女は砂時計をひっくり返すの結末④オスカーとイシースの最後についてネタバレと考察をします

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『悪女は砂時計をひっくり返す』に登場するオスカーとイシース。

オスカーはアリアに心惹かれながらも姉に逆らえず、また冷徹な性格のイシースは悪事を企んでいましたが、この2人は最後にどうなったのでしょうか?この記事では、原作小説での結末をカンタンにまとめました。

なおオスカーの最後については、管理人の考察も掲載しています。

関連:『悪女は砂時計をひっくり返す』ネタバレ一覧はこちら

イシースの結末は?華やかだった公女の末路

イシースの最後

ゲームオーバー

イシースは帝国に反逆しようと考えますが、計画は失敗して捕まります。そして刑務所ぐらしの後、斬首刑となりました。

しかもその後、イシースとプレデリック公爵の遺体は首都の入り口に1か月間吊るされるという悲惨な罰を受けています。それだけ犯した罪が重いのでしょう。

なお死刑判決を受けた後のイシースは、ただ静かでした。他の罪人たちは元貴族とは思えないほどの醜態をさらしていましたが、彼女は絶望しながらも自分の運命を受け入れていたようです。

弟・オスカーへの配慮

イシースは謀反を起こす際、弟のオスカーを計画に関わらせませんでした。家督を継ぐオスカーが罪に問われないよう、その辺は配慮していたようです。

またイシースは死の間際に、客席にいるオスカーを見て『余計な罪悪感を持つな』という独白を残しています。

なお小説版では『生きていて良かった』とも言っていました。どちらにせよ、姉としてオスカーの身を案じていることが伝わりますね。

外伝では村娘に転生している

イシースは一度目の人生を終えた後、村娘に転生しています。彼女にも皇族の能力が発動したのか前世での記憶がバッチリ残っており、転生後は村人を助けながら過ごしています。

なお転生後のイシースは『悪女は砂時計をひっくり返す 外伝』の最終回で登場するので、詳しくはそちらをご覧ください。

オスカーはどうなった?最後の登場シーンを紹介

辺境の小さな村へと送られる

オスカーは反逆事件に関わりが無く、また事件の捜査を積極的に手伝っていたため処刑されていません。ただし公爵家が滅んだため爵位を失い、これからは平民として生きていきます。

カンタンに説明すると、貴族派の罪を密告したので減刑されたけれど平民に降格したのです。

そしてイシースが処刑された後、オスカーは兵士によって辺境の村へと送られました。

原作小説によれば「オスカーは遠方に送られて、指定した領土の外には抜け出させないようにする」との事。また漫画89話では、ロハンが「オスカーは今後辺境の小さな村で一生を過ごすことになる」と説明していました。

監視できるよう国内には置くけれど、妙なマネをしないよう首都から離れた場所で生活させる…という事でしょう。

なお漫画89話にて兵士に連行されるとき、オスカーは以下の独白を残しています↓

何もしなかった自分を省みる時間はこれからたくさんある。
今はただ、あの非力なお嬢様が泣かなくなった事実に感謝しよう。

引用元:『悪女は砂時計をひっくり返す』マンガ89話より

”非力なお嬢様”とはアリアのこと。

ただの傍観者だった自分の罪を自覚しつつ、アリアのことを考えながら退場する…という終わり方でした。

オスカーの最後の登場シーン

オスカーが最後に登場したのは、イシースの処刑シーン。

このとき姉を心配して見に来る描写がありますが、それ以降は登場していません。外伝にも出番はありませんでした。

彼が平民になった後どう過ごしているのか謎のままですが、反逆者の一族であることから苦労の多い生活となるでしょう。

詳しくは4章『オスカーのその後について』で、管理人の考察をまとめています。

最後まで姉・イシースを心配していた

イシースが斬首になる時、オスカーは心配で倒れそうな顔をしていました。詳しくは『悪女は砂時計をひっくり返す』87話参照。

オスカーは家族の罪を密告した張本人ですが、姉を恨んでいたワケではなく平和を願っていただけです。そのため姉の姿を見て、ひどく心配します。

【補足】プレデリック公爵も処罰を受ける

プレデリック公爵の末路

プレデリック公爵はイシースとオスカーの父親です。彼もまた斬首刑となり、さらにその遺体は帝国首都の入り口に1か月間吊るされました。

【考察】平民になった後のオスカーについて

オスカーはどんな人生を送るのか?

考察

オスカーが最後にどうなったのか、管理人なりに考察してみました。

まず1つ言えるのが、オスカーは簡単には幸せにはなれないという事。

反逆者とはいえ家族を失ったのだから、しばらくは悲しみに囚われるでしょう。なにせイシースの処刑時も、彼は心配で倒れそうな顔をしていましたから。

そして傍観者でしかない自分の非力さを悔いながら、きっと人一倍苦しむことになると思います。

そもそも今まで貴族だった人が平民になったので、生活面でも苦労するはずです。辺境の村とはいえ国内で暮らすのだから、噂の的にもなるだろうし…どう考えても前途多難。

それでもオスカーは良い人だから、そのうち結婚して彼なりの幸せをつかむのかなと思います。ミエールとは違って優しい女性が、きっと現れはずです。そうであって欲しい。

『悪女は砂時計をひっくり返す』の他キャラのその後

他キャラの結末はこちら

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2件のコメント

補足にあるプレデリック公爵ですが、漫画版では故人の設定になっており、イシースが公爵代理(結婚時にオスカーが公爵位を引き継ぐ予定だったらしい)の座にあります。そもそも貴族派を束ねるにしても単に公爵家のお嬢様+皇太子妃候補というだけでは政治力の根拠としては弱く、名代的な肩書なしでは権力の中心にはなりづらいと考えられて設定変更されたのではないでしょうか。

補足の補足(?)をして頂きありがとうございます。
確かに小説版よりも、マンガ版の設定の方が自然なイメージですね。

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