『悪女は砂時計をひっくり返す』外伝2・106話のネタバレと感想です。
皇宮が侵入者によって荒らされたため、アースは警備を厳重にするよう騎士たちに命令します。しかし結局のところ、夜中にまたもや侵入されてしまいました。
今度はどんな被害が出たのでしょうか?物語の続きを読んでみましょう。
アース視点|現場では予期だにしない犯行が行われていた
アースは犯行現場に向かう
再び侵入者が現れたと聞き、アースはさっそく現場へと向かいます。
侵入者の目的はまだ分かりませんが、次期皇帝であるアースかアリアが狙われている可能性もあるので彼は警戒していました。
キッチンの被害状況
侵入者が現れた場所はキッチン。そこでアースは厨房の人たちに状況を報告するよう命じますが、被害状況を聞くと目が点になりました。
というのも侵入者は、パン生地をめちゃくちゃにしてチョコレートと飴を5~6個ずつ盗んだだけなのです。
また侵入者は、昼間と同じく痕跡すら残さずに侵入したそう。そのためアースは、自分と同じ空間移動能力を持った人間が犯人なのでは…と考えました。
するとそこに、騎士たちが飛び込んできます。
なんとアリアのドレスルームからも侵入者の痕跡が発見され、またアリアが所持する温室の花も一部踏まれていたそう。
その報告を聞いたアースは、アリアが狙われていると考えて声を荒げます。
「皇太子妃の安全を優先しつつ侵入者を見つけろ!」
アリアに触れるなど言語道断。彼はすぐ傍で妻を守るため、しばらくは寝室で仕事をすることにしました。
アースは妻そっくりな少女と出会う
ひとまず急ぎの書類だけ持って行こうと、アースは執務室に足を踏み入れます。しかしその瞬間、机の下に誰かが隠れていることに気付きます。
そこで警戒しながら机に近づき、侵入者を引っ張り出すとーーー
相手はアリアにそっくりな幼い少女でした。
またこの時アースは、少女が腕に青いオーラ(皇族の能力)をまとっていることに気付いて慌てて声をかけました。
「待て!逃げるな!その…怒らないから」
幼い暗殺者の可能性もあるのに、相手がアリアそっくりなせいでつい柔らかな口調になります。すると少女―――ブリスは突然泣き出して、アースに抱き着きました。
というのもブリス視点だと、目の前にいるのは若かりし頃の父親。しかも柔らかな口調で語り掛けるものだから安心して泣いてしまったのです。
アースは泣き続ける子供をよしよしと撫でながら、ただの迷子だろうか…?と現状を整理します。
しかしその時フィノが部屋に飛び込んできたので、ブリスは驚いたのか姿を消してしまいました。
アリア視点|ブリスが犯人だと気付き、砂時計で捕まえようと考える
砂時計で犯人を捕まえようと考える
専属侍女・ルビーの報告により、アリアは厨房とドレスルームが荒らされたことを知ります。
けれど話を聞けば、やっている事はまさに子供のイタズラ。そのためアリアはブリスが犯人だろうと検討をつけました。
・・・
アリアは部屋で1人きりになると、砂時計の保管部屋に足を踏み入れます。ブリスが空間移動の能力を持っているのは明らかなので、次に会った時に砂時計を使って捕まえようと考えたのです。
そして彼女は視線を落とすとーーー
目の前に泣きそうな顔のブリスがいたので、心底驚きました。
ブリス視点
ブリスはアリアを見上げながら、優しい母の姿を思い出して安堵します。しかし予想とは裏腹に、アリアは恐ろしい顔で言いました。
「すぐ泣き止まないと罪をこの場で償わせるわよ。また逃げたら気絶させて捕まえるから」
母の恐ろしい一面を見てしまい、ブリスは顔を真っ青にします。しかも腕をがっしり掴まれているので逃げられません。
さらにこの時、アリアはどうやって『皇族の能力』を覚醒させたのか質問します。
するとその瞬間、ブリスは硬直しました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』外伝2(106話)のネタバレと感想
外伝2(106話)のおさらい
外伝2(106話)でもブリスは空間移動を繰り返し、王城のあちこちで被害を発生させます。キッチンでの犯行は多分、お腹が空いていたのでしょうね。
そしてブリスは今回、移動中にアースに見つかってしまいます。
アースは最初こそ警戒して抜刀の準備もしていましたが、妻にそっくりなブリスを見るとつい優しくしてしまいます。
そして彼がそんな調子だから、ブリスは安心して泣き出してしまう…という可愛らしいストーリーでした。
ネタバレ感想|今回笑ったシーン
ブリスに泣きつかれた時のアリアとアースの反応が、あまりに違いすぎて笑ってしまいました。
ブリス視点だと、アースが優しく抱きしめてくれたからアリアも同じように対応してくれると思ったのでしょうね。そもそもブリスの回想によれば、未来の2人はとても優しく我が子を大切にしているようですから。
けれどアリアは恐ろしい顔をして、ブリスを捕まえて洗いざらい吐かせようとします。ブリスはこの時本気で怯えていたので、よほど怖かったのかなと思いました。