漫画『皇帝の子供を隠す方法』の11話のネタバレと感想です。
アステルは祖父に手紙を書くも、ベリアンに検閲させてほしいと言われます。彼女はこの危機を乗り越えられるのでしょうか?
ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
祖父に手紙を書くも、ベリアンに検閲される
手紙を検閲したいと言われた結果
手紙を拝見させて欲しいと、笑顔で迫るベリアン。
するとアステルは拒むことなく、素直に手紙を差し出しました。
ベリアン視点
ベリアンが手紙を読むと、そこに書かれていたのは近況報告だけでした。特別な内容ではありません。
ただし検閲中、ベリアンは“ある事”に気付きます。しかしそれを口に出さず、この手紙はすぐに送りますねと言ってその場を後にしました。
アステルは手紙に仕掛けをしていた
アステルが描いたのは、他人が見れば何の変哲もない普通の手紙。彼女はわざとそう書いたのです。
しかし彼女の祖父は違います。彼ならきっとあの手紙の本当の意味に気付くでしょう。そしてアステルは祈るように、震える両手を握りしめます。
(私たち家族が3人とも無事に東部に戻るには、決して隙を見せてはいけない。だから私にはもう一つ、解決すべき問題がある)
そして彼女は目的を果たすため、近衛隊隊長のリンドンのもとに向かうと「少し手を貸していただけますか?」とお願いしました。
薬箱を開けた犯人は誰?アステルは3人の容疑者を集める
アステルは取り調べを行う
アステルは自室に3人のメイドーーー以前アステルの悪口を言って処罰された人たちーーーを呼び出すと、例の薬箱を見せながら質問しました。
「3人のうち、今日この箱を開けた者はいる?」
メイドたちは驚いた顔で否定しますが、この中の誰かが薬箱を開けたのは確かです。
確認したところ2回も開けた痕跡があり、さらにリンドンによれば今日アステルの部屋に入ったのは彼女たち3人だけとの事。
それでもメイドたちはやっていないと否定し続けますがーーー
しかしアステルは今朝、薬箱に仕掛けをしておきました。
触れると肌がかぶれるラゲニンの汁を塗っておいたのです。さらに薬箱の金具は、細かい動きが必要になるため素手でしか開けられません。
つまり現在、犯人の手はかぶれているはずです。
犯人は誰?
アステルが3人の手の平を確認すると、茶髪のメイドの手にくっきりと痕が残っていました。
すると罪がバレた瞬間。茶髪のメイドは震えながら、申し訳ございません!と勢いよく謝罪をします。
さらにアステルが「誰の差し金?」と責め立てると、茶髪のメイドは泣きながら洗いざらい白状しました。
事情を知ったカイゼンは、黒幕を呼び出し事情聴取を行う
黒幕は〇〇だった
一連の事件について聞いたカイゼンは、容疑者であるマリアンを執務室に呼び出します。
なおこの場には被害者であるアステルや他の騎士たちも集まっており、リンドンは改めてマリアンの罪について説明しました。
「犯人とされる侍女から、マリアン様から金品を受け取ったという証拠が出ました」
するとマリアンは怒って、自分は無罪だと主張します。
さらにあろうことか、今回の件はアステルの自作自演だとまで言い出したのです。
しかしマリアンの言葉を信じる者はおらず、冷たい視線が向けられます。すると彼女は犯行を認めるも、全てカイゼンのためにした事だと言い訳しました。
「陛下!これはすべて御身の安全のためにやったことです!陛下の近くにいる者が箱いっぱいに薬や薬草を持ってるなんて、何か企んでるに違いありません!」
涙を浮かべながら、必死で訴えるマリアン。
しかしカイゼンは心底うんざりした顔で、そなたに私の身の安全を託したおぼ終えは無いのだが?と言い放ちました。
騎士たちの疑念
しかしその時。周囲にいた騎士の数人が、確かに薬剤師はこの国に多くないから怪しいよな…と小声で話し始めます。
アステルはその言葉が聞こえたので、挙手をして発言の許可を求めました。
『皇帝の子供を隠す方法』11話の補足とネタバレ感想
11話のネタバレ感想|マリアンの犯行動機について
アステルの薬箱を勝手に開けたのは、以前彼女が追い出したメイドでした。
メイドが逆恨みして犯行に及んだのかと思いきや、黒幕はマリアン。しかもメイドは、マリアンから金品を受け取っていたようです。
なおマリアンの犯行動機については本編で説明されていませんが、想像はつきます。
彼女は妃になるためカイゼンを誘惑しようとしていたので、大方アステルが邪魔だったのでしょう。
それに晩餐会のとき、完膚なきまでに言い負かされていましたから。腹立たしいのも理由の一つかもしれません。
11話の補足|裁判のシーンについて
マリアンは事情聴取の最中、自分は悪くないと言い訳します。
しかしその言い分はお粗末で、最初は濡れ衣を着せられたと言っていたくせに後半ではカイゼンのために犯行に及んだと言い出しました。
もうこの時点で、発言が二転三転していますね。なのでマリアンがどれだけ必死で弁解しようと、誰も信じませんでした。