漫画『皇帝の子供を隠す方法』の10話のネタバレと感想です。
前回アステルは息子のために人形を取りに行くも、廊下でカイゼンを見つけてしまいます。しかもこんな真夜中に、彼は薄暗い廊下で何かを話しています。
2人はこの先どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
真夜中の廊下で、アステルは偶然にもカイゼンを見つける
カイゼン視点
晩餐会の後、カイゼンは執務室に戻ると部下から報告を受けます。
「シエテ伯爵からの伝言です。”蜘蛛が偽の巣にかかった”」
するとカイゼンは深刻な顔をしながら、引き続き状況を報告するよう部下に命令しました。
その後カイゼンは廊下でも報告を受けます。
しかし会話が終わり踵を返そうとすると近くから物音がしたので、こんな遅くに出回る者はいないはず…と不思議に思って音の方に近づきます。
すると柱の影にアステルが立っていました。
「アステル?君がどうしてここに…」
珍しく驚いた顔をするカイゼン。
するとアステルは勢いよく頭を下げ、子供が会場に忘れたぬいぐるみを取りに行く途中だと説明します。また同時に、自分は何も見聞きしていないと弁解しますがーーー
彼はそれが不満で、どうしてそんな風にへりくだるのかと逆に彼女を責めました。
アステル視点
アステルは彼の態度に違和感を感じます。
(晩餐への招待。そして贈り物。いきなりらしくないことをすると思ったら、この人もしかして…私に罪の意識を感じているのかしら)
けれどすぐにその考えを打ち消し、まっすぐにカイゼンを見ながら言いました。
「陛下、もし帝都までの道中、私に気を遣われるようでしたらその必要はございません。今の私は陛下に何の恨みも感情もございません」
そしてアステルは、さっさと自室に戻ってしまいます。一方でカイゼンは、何も言い返せずただ彼女の背を見つめました。
閑話|9年前の真相
9年前の狩猟大会の日。
カイゼンはアステルに花冠を被せるも、そのとき花冠に血がついていることに気付きます。
彼はこれがレストン公爵の嫌がらせであることを察して、無性に腹立たしくなりアステルを置き去りにしたのです。
中々帝都に戻れないので、アステルは祖父に手紙を書く
何者かが薬箱に触れる
ある雨の日。
アステルは自分がいない隙に、誰かが彼女の薬箱を開けたことに気付きます。というのも薬箱に挟んでおいた糸が落ちていたのです。
盗まれて困るようなものは入っていませんが、妙なものを入れられては困るので対策を取ることにしました。
祖父に手紙を書く
「まあ、今日も出発できないのですか?」
アステルがそう質問すると、ベリアンは悪天候のため出発を延期したのだと答えます。本来なら1泊程度の予定だったのに、この調子では都に着くまで時間がかかるでしょう。
とはいえ彼女は早く祖父に会って対策を練りたいので、せめて手紙を送りたいとお願いします。するとベリアンは快諾してくれたので、彼女はさっそく手紙を書いて持って行きますがーーー
ベリアンは困ったような顔で、念のため内容を拝見させてほしいと言い出します。
彼によれば、慣例で外部への手紙はすべて確認することになっているそう。しかしアステルはそれが嘘だと気付きました。
(それらしいことを言ってるけど私を疑ってるんだわ。この間の芝居が通じなかったのかしら)
さらに彼は笑顔を浮かべながら、拝見しますねと手を差し出してきました。
『皇帝の子供を隠す方法』10話のネタバレと感想
10話のネタバレ感想①手紙を読まれたらどうなる?
アステルは祖父と連絡を取るため、手紙を書くことにします。しかし手紙を出そうとすると、ベリアンに内容を見せるよう言われました。
もし手紙にマズイことーーー例えばテオールのことなどを書いていれば、秘密がバレてしまいます。しかし賢い彼女のことですから、万が一に備えて手は打っているのでしょう。
というか管理人だったら、第三者に読まれる可能性があるものに重要なことは書きません。一時的にでも信頼できない相手に預けるなら、何らかの対策を取ります。
なのでアステルも下手な事は書いていないはず(多分)
10話のネタバレ感想②狩猟大会での出来事について
カイゼンは9年前の狩猟大会で、アステルに冷たい態度を取っていました。
しかしそれは彼女を嫌っているからではなく、レストン公爵に嫌がらせをされたから。若い彼からすれば、苛立たしくて仕方がなかったでしょう。
彼女が傷つかないよう我慢すれば良かったのですが、それが出来ずにあんな態度を取ってしまったようです。