『悪女は砂時計をひっくり返す』の結末②アリアと母親のその後は?外伝のストーリーも紹介

解説

この記事では『悪女は砂時計をひっくり返す』の主人公・アリアと母親・カリンについて紹介しています。キャラクター設定および最終回~外伝での2人の様子などを簡単にまとめました。

この記事でわかること
  • アリアと母親のキャラクター紹介
  • 最終回で2人はどうなったか
  • 外伝で描かれたサイドストーリー
  • アリアの”砂時計”の正体
  • アリアの出生の秘密(実父について)

関連:『悪女は砂時計をひっくり返す』ネタバレ一覧はこちら

【アリア編】復讐のために転生した主人公!最後はどうなった?

アリアのキャラクター設定

悪女は砂時計をひっくり返す

引用元:https://piccoma.com/web/product/39588

『悪女は砂時計をひっくり返す』の主人公・アリア。

元々は平民で、幼少期は母親とともに貧しい暮らしをしていました。しかし母親が伯爵と結婚したため、連れ子のアリアも貴族の一員となりますが・・・

その後アリアは、義妹・ミエールの策略により処刑されそうになります。

しかし死に際に『砂時計』の力で過去へと戻り、13歳の頃にタイムリープしました。

人生をやり直すことになったアリアは、ミエールに復讐を誓います。

しかし復讐するにはミエール以上に力をつける必要があるので、アリアは貴族のマナーや商売の知識などを必死に勉強し、さらには人脈形成にも力を入れます。

その結果、アリアは立派な淑女となり投資家としても有名になりました。

結末①ミエールへの復讐を果たす

アリアは当初の目的どおり、ミエールたちへの復讐を果たします。

前世でアリアを迫害した以下6名は、アリアの策略により全員命を落としました。

アリアが復讐した人たち
  • 義妹・ミエール
  • 義兄・カイン
  • 義父・ロースチェント伯爵
  • イシース公女
  • エマ(ミエールの専属侍女)
  • ベリー(ミエールの専属侍女)

なお一番恨んでいたミエールについては、より残酷な方法で復讐しています。詳しくは『最終回ネタバレ①』にまとめました。

結末②最終回ではプロポーズされる

結婚と離婚

転生後のアリアは、謎の青年・アースと出会います。アースの正体は皇太子で、後に2人は恋人関係になります。

そして本編の最終回でアリアは、アースから盛大なプロポーズを受けます。

2人は生涯共にいることを誓い合い、ここで本編は終了しました。

結末③外伝のストーリー

『悪女は砂時計をひっくり返す』の外伝では、アリアとアースの結婚式が盛大に行われます。

なお結婚式と同時に、ティアラの授与ーーつまり皇太子妃の就任儀式も行われます。す。こうして皆に祝福されながら、アリアは新たな皇太子妃となりました。

自分のことを「卑しい生まれ」と言っていたアリアですが、最終的には帝国内で最も高貴な女性へと上り詰めたのです。

ひよこ
アリアのウエディングドレスは、アースがデザインした豪華仕様だよ。
白うさ
アースが監修したの!?

またアリアは皇太子妃になった後、病院・学校・図書館の3つを設立します。

この3つはアリアが私財を使って建てたもので、どれも平民が無料で利用できる施設です。そのため市民からは大変感謝されました。

アリアは国民から愛され尊敬される皇太子妃ですが、たまに悪女らしい事もしています。聖女になったワケではなく、相変わらず悪女・アリアは健在です。

【補足】アリアの正体と砂時計の秘密について

アリアの正体は?実父は〇〇だった

アリアの母親は平民ですが、実父・クロイはクロア王国の侯爵家の長男です。

つまりアリアは貴族の血を引いているワケですね。

ストーリー後半ではクロイの父・ピアスト侯爵(=アリアの祖父)が現れ、アリアをクロア王国に連れて行きたいと言いますが・・・

アースはこれに猛反対。またアリア本人も、アースのために帝国に残ると断言しました。

砂時計の秘密

アリアの持つ『砂時計』には、時間を5分だけ戻せるという効果があります。アリアは最初この砂時計を、”神様からの慈悲”だと思っていました。

しかし砂時計は、アリア自身の能力によって作り出されたもの。処刑されて死の危機に瀕したことで、眠っていた能力が発動したのです。

能力者について
この世界の皇族(または皇族の関係者)には、特殊な能力を持って生まれる者がいます。アリアは皇族の血筋ではありませんが、父方の祖母・バイオレットが皇族関係者なのでアリアにも能力が宿ったようです。

【母親・カリン編】娼婦時代~最終回までのあらすじ

【前世】伯爵夫人になるも若くして死亡

アリアの母親・カリンは売春婦で、貧しい暮らしのなか女手一つでアリアを育てました。

その後、母親はロースチェント伯爵と結婚して伯爵夫人となり、アリアを連れてロースチェント家の一員となりますが・・・

前世ではミエールの侍女に毒を盛られて、若くして亡くなりました。

というのも伯爵の実子であるミエールとカインは、アリアと母親のことを酷く嫌っていたのです。彼らは貴族の中に平民が混ざるのが許せなかったワケですね。

ひよこ
ただし今世では、母親は毒殺されず生存しているよ。
白うさ
アリアが転生したおかげで、運命が変わったんだね。

【今世】生き延びて幸せな結末を迎える

アリアがタイムリープした後は、母親は毒殺されず無事に生き延びます。

そして物語の終盤ではロースチェント伯爵と離婚し、その後はアリアの実父・クロイと再婚しました。

なお母親は、再婚するにあたり住み慣れた帝国を離れます。というのもクロイは隣国・クロア王国の貴族なので、彼と再婚するにはクロア王国に移住する必要があったのです。

なお再婚後は、クロア王国にて母親の結婚式が行われました。

白うさ
クロアに引っ越ししたから、アリアとは離れ離れになったよ。

外伝では優雅な女性へと変化

『悪女は砂時計をひっくり返す』の外伝では、クロエが侯爵の称号を受け継いだため母親は侯爵夫人となります。

侯爵夫人となった彼女は優雅で美しく、落ち着いた雰囲気の女性へと変わりました。以前までの彼女は少し慌ただしい性格でしたが、身分にふさわしい振る舞いを身に着けたようです。

【補足】母親の性格

アリアの母親は、元夫のロースチェント伯爵を愛していなかったようです。本編57話では「伯爵だっていずれは私を捨てて他の女の元に行く」と言っていたので、打算だけで結婚したのでしょう。

しかし娘のアリアのことは大切にしています。貧しい生活でもアリアを捨てずに女手一つで育てたことからも、彼女の愛情がわかりますね。

また国内で戦争の噂が出た時は、アリアに対して「私にとっては私たち2人が生き残ることが最も大事なの。だから私1人で逃げるなんてできないわ」と断言していました。

【まとめ】悪女は砂時計をひっくり返すの結末について

まとめ

まとめ1
アリアと母親の結末
  • アリア=復讐を果たし、さらにアースと結婚して皇太子妃となる
  • 母親・カリン=ロースチェント伯爵と離婚し、アリアの実父・クロイと再婚

2人とも結果的には、愛する人と結婚して幸せになります。堂々のハッピーエンドですね。

管理人の感想①アリア編

本作は『悪女は砂時計をひっくり返す』というタイトルですが、主人公のアリアは”悪女”と言うほど性格が悪い子ではありません。

過去から現在にかけて残酷なことも色々していますが、根っからの悪女というよりも環境が悪くて悪女になってしまった印象です。元々はそんなに悪い子じゃないんですよ。

特に転生後は、自分のために動いてくれる人たちを大事にしていました。とりわけ純粋な好意を寄せてくれるジェシーやサラに対しては、かなり贔屓しているイメージです。

管理人の感想②母親編

次に母親・カリンについて。

この人は最初から最後まで、ずっと強い女性でした。女手一つで娘を育てながら伯爵夫人に成り上がり、その後も強か(したたか)に生き抜いた人です。生き方が格好いい。

またセリフの端々から、アリアへの愛情が見て取れるキャラクターです。こういう人だからこそ、アリアの精神的な支えにもなっていたのでしょう。

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1件のコメント

アリアは極貧の幼少期を送り、期せずして貴族になった後も売春婦の娘と貴族社会でさげすまされ、結果的に1度目の人生は命を落としました。貴族社会に乗っかって自滅した反省から、2度目はマナーを身に着け、味方を作り、投資家として成功を収めます。

注目に値するのは投資家として、上位貴族の経済基盤を掘り崩しながら下級貴族や平民の商人階級を勃興させた点にあり、伯爵のように自らビジネスをするのでなく、当時としては極めて斬新な「所有と経営の分離」を導入し、株式投資のようなやりかたで富を蓄え、結果的にブルジョワ革命のような成果を成し遂げます。イシースの乱はアリアに対する個人的な怨恨をもとにした事件ですが、皇太子派=新興ブルジョワジーと読み替えると、世界史的な市民革命として読み解くことすら可能です。

アリアは本質的には貴族嫌いなのでアカデミーを通じて平民登用を進めており、皇太子妃になってからも再度「悪女」として貴族の粛清を行い(漫画版外伝1にジェシーの結婚式で悪態をついた貴族をギロチンに送ったと、それとなく描いている)、アニーの後任侍女のルビー(子爵家出身)を首にして平民出身のティアランを据えるなど、皇宮も「貴族制」から「官僚制」に変えつつあります。

こうしてみると、アリア2度目の人生の意味は、中世社会から近代社会への変革であったと言えます。漫画版外伝14で、アースは皇族の能力について「神は帝国のために必要な者を選んで死から脱する機会を一度与え、その魂が神のそばに行った時にふさわしい能力を得る」と考えましたが、アリアは社会変革に必要な人材だったからこそ生還できたと解釈することが出来、実はかなり深い読みが可能なのではないでしょうか。だからこそ、この作品は単なるファンタジーや復讐譚以上の味わいがあると思います。

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