マンガ版『悪女は砂時計をひっくり返す』99話のネタバレと感想です。
前回、アリアは長きにわたる復讐を終えました。ミエールという宿敵が消えた今、アリアは何を思うのでしょうか?
ストーリーの続きを紹介するのでご覧ください。
目次
ミエールの処刑から数日後、アリアは父方の実家に向かう
ミエールの処刑式から数日後
ミエールが処刑されて数日後。人々は何事もなかったかのように静かな日常に戻り、ミエールは次第に忘れ去られていきます。
しかし復讐を終えたアリアの胸には、無駄な余韻が残っていました。
正直なところアリアは『ミエールの亡霊が出るかも』と思っていたのです。しかし驚くほど何もなく、きっと時間が経てばこの思いも忘れられるだろう…と自分に言い聞かせるのでした。
カリンと一緒にクロア王国へと向かう
アリアはその日、母親・カリンと一緒にクロア王国へと出発します。
というのもクロア王国で、カリンの結婚式が行われるのです。
またカリンはこの機会にアリアを連れて行って、ピアスト侯爵家の人々(父方・クロイの親族)に紹介したいと考えていますがーーー
一方でアリアは、ピアスト侯爵家にあまり関心がありません。そのため馬車に乗って移動する最中、それとなくカリンに伝えました。
「わざわざ私を紹介しなくてもいいんですよ。どうせあちらも私に興味がないでしょうから…」
しかしカリンの話によれば、ピアストの侯爵家の人たちはアリアをとても歓迎しているそう。
なにせ20年近くカリンを探し続けてきた人達なので、きっとアリアのことも可愛がってくれるはず…というのが彼女の言い分でした。
またこの時、カリンは穏やかな顔で自身の胸の内を語ります。
「私はアリアに愛情をたっぷり与えて育てた訳じゃないから…ピアスト侯爵家の人たちには、あなたに家族の愛を教えてほしいと思ったのよ」
母親の気遣いを知り、アリアは穏やかに微笑みました。
アース視点|アリアと離れ離れになり情緒不安定になる
寂しがるアース
一方その頃。
アースは執務をこなしながらも、ひどく苛立っていました。アリアがクロア王国に行ってしまい不安なのです。
アースの不機嫌っぷりたるや、ドアの向こうから覗いているフィノが冷や汗をたらすほど。
またこの時アースは、ローハンがアリアに無礼を働くかもしれないと想像してさらに苛立ち、仕舞には自分もクロア王国に行こうとします。
見かねたフィノとビカは必死で止めようとするも、アースは言う事を聞きません。しかしその時、部下・ソルーケがやって来てアースに提案しました。
「今の時間を利用して、“例の計画”をもっと盛大に準備するのはどうでしょうか?」
またソルーケは、今会いに行けばアリアは信頼されていないと思って傷付くかもしれないと指摘します。するとアースはようやく納得し、腰を下ろすのでした。
父方の親族である『ピアスト公爵家』の人々と対面する
アリアを真っ先に迎えたのは…
「アリアお嬢様~!お待ちしておりました」
アリアがピアスト公爵家に到着すると、なぜかローハンが満面の笑みで出迎えます。なお周囲にいるピアスト公爵家の人々は『なぜ国王がここにいるんだ…』と困惑顔。
アリアの実父・クロイによれば、アリアが来るとローハンに話したところ本当に来てしまったそうです。
祖母・バイオレットと出会う
ローハンは挨拶を済ませると帰ったので、クロイは改めて歓迎の挨拶をします。するとその時、アリアは熱烈な視線に気付いたのでそちらを見て見ると・・・
そこには感極まった表情をした金髪の老婦人――祖母・バイオレットが立っていました。
「はじめまして。あなたの祖母のバイオレットです。私にこんなにキレイな孫娘がいたなんて…今までちっとも知らなかったわ…!」
キラキラした瞳で見つめる顔はフレイにそっくりです。
そしてピアスト公爵家の人々はアリアの世話を焼こうとしますが、アリア本人はその気遣いを負担に感じてしまい、内心ではアースに助けを求めるのでした。
『悪女は砂時計をひっくり返す』99話のネタバレと感想
99話のネタバレ感想①ピアスト公爵家の人々について
99話にて、アリアは父方の親族であるピアスト公爵家の人々と対面します(なぜかローハンも来ましたが)
ピアスト公爵家の人々はみんな歓迎ムード一色。アリアの到着を今か今かと待っていたようで、とくに祖母のバイオレットはアリアを見るなり目をキラキラさせて感激しました。完全に初孫を喜ぶおばあちゃんの図。
みんなアリアの出自を知ってなお温かく接してくれるのです。ピアスト公爵家の人々はロースチェント家と違って優しい人ばかりですね。
しかし一方でアリアは、予期せぬビップ待遇を受けて困惑します。まだ会ったばかりだというのに、すでに疲れてアースを恋しがる状況。
多分、このような扱い慣れていないからでしょうね。
今まで血のつながった家族は母親1人で、身内に甘やかされたり溢れるほどの愛情を注がれたりという経験が無かったから、どうしていいのか分からないのかもしれません。
カリンはアリアを大切に育ててくれましたが、比較的ドライというか放任主義な人ですから。基本的に、アリアを信じて好きなようにさせるし過干渉はしないスタンス。
そしてアリア自身も恐らくカリン寄りの性格なので、ピアスト公爵家の熱烈な歓迎っぷりに戸惑ったのでしょう。
99話のネタバレ感想②カリンの愛情
馬車でクロア王国に向かうシーンで、アリアは「お母様がいてこそ今の私がいるのです」とカリンに伝えています。
カリンが貧しい生活のなか必死でアリアを育てて伯爵家に連れて来たからこそ、アリアは今の立場と権力を手に入れたのです。アリアはそのことを感謝していますし、カリンから愛されていることも理解しています。
けれど当のカリンは、娘への愛情不足を心配している様子。カリン自身が家族からの愛情を知らないので、アリアにちゃんと愛情を注げていないと思っているようです。
客観的に見れば、全然そんな事はないんですけどね。現にアリアは本編中、何度もカリンの言葉に救われていましたから。
管理人さんいつもありがとうございます!
ソルケが言った「例の計画」がすごく気になります。
アリアはサラの結婚式の時、アースの瞳と同じ色の指輪がほしい的な事を言っていたので、もしかしてアリアのために結婚指輪を探してる?
それかローハンがアリアに一目惚れして警戒してる?何故か侯爵家にローハンがいますし。
侯爵家の人が優しいっぽいのでよかったです。
コメントありがとうございます。
ソルケの言った「計画」については今後明らかになるのでお楽しみに!
あと侯爵家の人はみんなアリアが大好きっぽいです。