マンガ版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。109話のストーリーを紹介します。
前回ハインリは「愛される夫になりたい」とナビエに強請りました。わかりやすく愛情を求める彼に、ナビエは何と答えるのでしょうか?
ストーリーの続きを見てみましょう。
目次
ハインリは『愛される夫になりたい』とナビエに思いを告げる
ハインリは愛を求めるが…
ハインリが『愛される夫』になりたいと言うので、ナビエは戸惑います。
(すでに愛しいのに、私に愛をくれと言うの?ソビエシュとはこんな会話をしたことがないから、どう答えるべきか分からないけど…)
すると彼はナビエの心境を察したのか、微笑を浮かべて「後で答えてください」と告げて部屋を後にしました。
愛情表現に不慣れなナビエ
ハインリが去った後。
再び1人きりになったナビエは、窓にもたれかかり熱くなった顔を覚ましながら彼のことを考えました。
(ハインリは私より幼いせいかしら。それとも浮気者だからか。甘い言葉をたやすく口にする。それが嫌ではないけれど…)
するとそこに、ジュベール伯爵夫人とローズが籠いっぱいのリンゴを持ってきます。宮殿に果樹園があると聞いて採って来たらしく、2人は早速ナビエのためにリンゴを剥いてくれます。
その際にナビエは、彼女たちにもハインリから聞いた話を伝えました。
結婚式の日付が決まったことを告げると、ジュベール伯爵夫人もローズも自分のことのように喜びますがーーー
その直後「東大帝国の結婚式に招待されたので行くことにした」と伝えると、2人そろって嫌そうな顔をしました。
クリスタに対抗するため、ナビエはマレーニ令嬢を招待する
マレーニとの初対面
翌日、ナビエの元にマレーニが訪れます。彼女はナビエに招待されたことを喜んでいて、予定より30分ほど早く来訪したほどです。
「私を呼んでくださって嬉しいです。王妃殿下がいらしたと聞いてからずっと待っていました。いつ私を呼んでくれるのかと」
マレーニの含みのある言葉を聞いたナビエは、若い頃のニアンを思い出してわずかに口元を緩めます。そして客席に移動すると、早速本題に入りました。
「呼ばれるのを待っていたということは、私に要望があるのでしょう?」
するとマレーニは頷き、事情はわかっているという顔をします。
「殿下が私を呼んだのは、社交界を牛耳るうえで私が役立つと思ったからですよね?」
彼女はすでに状況を把握しており、その上で「私なら王妃の力になれるでしょう」と自信に満ちた顔で言いますがーー――
協力する代わりに、クリスタを王宮から追い出してほしいと条件を出しました。
クリスタを追放したがる理由
マレーニは以前、クリスタと言い争ったことがあります。
そのせいでハインリに注意され、さらにクリスタ派の貴族たちがマレーニとその友人に嫌がらせをし出したのです。
貴族たちがクリスタから指示を受けたのか、自分たちで勝手に行動しているのかは分かりませんが、その中心がクリスタであることは事実。クリスタが王宮を去れば、彼女側の貴族たちは散り散りになるでしょう。
そもそも先代の王が逝去したのだから、前王妃であるクリスタも王宮を去るのが当然。マレーニは強い瞳でそう言いますがーーー
ナビエはすぐに返事をせず、考えてみると返事をしました。
マレーニと手を組むべきか、ナビエは選択を迫られる
マレーニ側の裏事情
ナビエはその後、ローズから『マレーニの事情』について聞かされます。
マレーニとクリスタが過去に言い争い、その噂が広がってから社交界が二分したのは事実です。しかしマレーニがこれほど頑固な態度を取るのは、社交界のことだけが理由ではありません。
マレーニはアマレス侯爵家の一人娘ですが、父親が後継者として母方の甥を養子に迎えたのです。
マレーニは侯爵位を継ぎたかったので、現状に不満を抱いています。しかもその甥は、クリスタの最側近であるリバティ公爵の三男なのです。
ナビエは選択を迫られる
「マレーニさんは、クリスタさんだけでなく義理の兄も追い出したいのでしょうか?」
傍にいたローラが首をかしげると、ナビエは内心でそうかもしれない…と思います。
(ありのままを話すのはプライドが許さないから、代わりにクリスタさんを片付けてほしいと言ったのかもしれない)
そしてナビエは考えます。
マレーニと手を組めば、社交界の半数と親しくなれるでしょう。しかし逆に言えば、クリスタとは完全に敵対することになります。
だからこそ、どちらを選択すべきか悩んだのです。
『再婚承認を要求します』109話のおさらいとネタバレ感想
ネタバレ感想|事態は思わぬ方向へと進む
ようやくマレーニと会えたものの、すんなり協力関係に…とはいかず事態は思わぬ方向へ進んでいきます。
ナビエはマレーニと手を組もうと考えていましたが、クリスタと敵対する予定はありませんでした。
クリスタの持つ権力を自分の方に引き寄せたいと考えていただけで、少なくとも表面上は親しくするつもりだったのです。だからこそ以前、クリスタから花束を受け取りお礼もしていました。
しかし109話で状況が変わります。
マレーニは複雑な状況に置かれており、ナビエに協力する代わりにクリスタを追い出して欲しいと言い出します。
つまりマレーニと協力すれば、クリスタと敵対することになるのです。困りましたね。
クリスタと敵対すれば、それが原因で揉める可能性もあるでしょう。そもそもハインリの義姉なので、敵対するのは気が引けます。かといってマレーニを手放すのは惜しい。
この状況下で、ナビエはどちらを選択するのでしょうか?
あらすじアップ、お待ちしておりました。女性同士の権力争い、面白いですね。どう考えても過去のクリスタより、未来のナビエ側の方が優勢かと・・。
110話目、首を長くしてお待ちしております。
>fujii23さん
コメントありがとうございます!
クリスタはもう過去の王妃なんですよね。