『悪女は砂時計をひっくり返す』のネタバレと感想です。今回は記念すべき100話のストーリーを紹介します。
前回アリアは母親・カリンの勧めによりピアスト侯爵家を訪れました。すると侯爵家全員が歓迎ムードで、特に祖母・バイオレットはアリアに会えたことをこの上なく喜びます。
予期せぬ事態に戸惑うアリアですが、この先どうなるのでしょうか?
祖母・バイオレットは初孫のアリアを見て大喜びする
ピアスト侯爵家のおもてなし

祖母・バイオレットは邸宅を案内したいと言いますが、アリアは疲れていたのでその誘いをやんわりと断ります。早くこの歓迎モードから解放されたかったのです。
しかしピアスト公爵が「それなら夫人が部屋まで案内してはどうか?」と言い出したので、アリアは結局のところ断れず、彼女に案内を頼むのでした。
・・・
案内されたのは、一番上の階にある眺めのいい部屋。白をベースにした上品なその部屋からは、アリアが過ごしやすいよう配慮してくれたことが伝わってきます。
その美しい部屋を見て、アリアも侍女たちも驚くのでした。
アリアのための美しい部屋
バイオレットが部屋を去った後、アリアは窓から庭園を眺めます。
手入れされた庭を見ただけでも、この侯爵家が由緒ある貴族なのだと伝わってきます。ただ財力があるだけでは無いのでしょう。


屋敷のあらゆる場所から、アリアを歓迎していることが伝わってきます。
しかしアリアは、この状況が全く嬉しくありません。なぜならピアスト侯爵家に打算があると思っていたからです。
(これほど歓迎するなんて、私に望むことがあるって事よね?家族という理由だけでここまでするはずがないもの)
この部屋にふさわしい優雅な貴族の孫娘を演じろ…という無言の圧迫なのか?もしくはこの家門の力を借りるなら、バイオレットの機嫌を取れという意味なのか?
アリアは1人、ピアスト侯爵家の思惑について考えるのでした。
ピアスト侯爵家の歓迎ムードはつづく

その後もピアスト侯爵家による歓迎は続きます。
その日はアリア好みのデザートが振る舞われ、さらに食事の席ではバイオレットが期待に満ちた目でアリアを質問攻めにしました。
やれデザートは口に合うかだの、昨日の肉料理の中ではどれが一番好きかだの、とにかくアリアに興味津々なのです。


なおバイオレットだけでなく、ピアスト侯爵もクロイもみんなアリアを見てニコニコ笑っています。
しかしピアスト侯爵家の人々とは対照的に、アリアは浮かない表情。
というのも初日からずっと歓迎ムードが続いているので、心底負担になっていたのです。
なぜ歓迎されるのか、アリアは理由が分からずにいた
アリアは見当違いな推理をする
自室に戻ってお茶を飲んでいる最中、アリアは深刻な顔をしながら侍女2人に自らの心情を打ち明けました。
「どうにも侯爵夫人が、私にすごく感謝している気がする…」
それも少しではなく、やり過ぎなほど。
アリアはその理由について、バイオレットの心情を考えれば自然な事かもしれないと考えます。
なにせ彼女の娘・フレイは帝国に一人残され、息子は隠居生活をしている状況。つまりバイオレットは家庭を破綻させた母でもあるのです。
(子供たちがそんな状況の中、奇跡的に私が生まれたから感謝しているのかしら?)
しかしその考えは、ジェシーとアニーによって否定されます。
2人そろって、17年ぶりに会った孫娘なのだから可愛がるのは当然ですよ!と言うのです。
その言葉にアリアは、目から鱗が落ちそうな顔をしました。
家族だから尽くしたい
とはいえアリアは、家族だから大事にするという考え方が分かりません。その疑問を口に出すとアニーは「それはお嬢様が伯爵家にいたからですよ!」と答えました。
家族同士で争い合うような家にいれば、家族愛が分からないのも無理からぬことですから。
また一方でジェシーは、食事の時間以外にもバイオレット夫人と会話をしてみてはどうかと提案します。
アリアはほぼ部屋の外に出ないので、そのせいもありバイオレットは食事中になおさら気遣うのでは…というのが彼女の意見でした。

アリアはその助言に従い、バイオレットに会いに行きます。
侯爵家の侍女に聞いたところ庭園を散歩中らしいので、アリアは1人でバイオレットを探しに行きました。
庭園でバイオレットを探す
庭園内を歩きながら、アリアは家族愛について考えます。ジェシーたちはそれが当前だと言いますが、やはり理解できないのです。
するとそう遠くない位置から、こちらにいたのですね…と声がします。
顔を上げると目の前にはローハン王が立っていて、彼はにこやかな顔でアリアを散歩に誘いました。
『悪女は砂時計をひっくり返す』100話のネタバレと感想
100話の補足|ロースチェント伯爵の末路

アニーによると、現時点ですでにロースチェント伯爵(アリアの元養父)はすでに亡くなっているとの事。
ミエールが処刑された後、すぐに首を吊ったそうです。彼の立場上、それしか選択肢が無かったのでしょうね。
財産も爵位も剥奪され、自分は働けない。つまり収入がないので入院費どころか最低限の生活費すら確保できない状態です。そして妻にも離縁され、頼みの綱である子供2人も他界してーーー
こんな状況だったら、確かに絶望するでしょうね。
この国に生活支援などの福祉制度があればまた別ですが、多分それも無いはず。もし生活困窮者への救済措置があるなら、アリアは幼少期にあんな極貧生活を送らずに済んだはずですから。
ネタバレ感想①アリアはなぜ家族愛が分からないのか?
ピアスト侯爵家はみんなでアリアを歓迎しますが、当のアリアはなぜ自分が歓迎されているのか分かっていません。
ジェシーとアニーが「家族だから」と言い聞かせるも、イマイチぴんと来ていない様子。恐らくアリアは今までの境遇から、家族愛というものを理解できないのでしょう。
母親であるカリンから愛情は貰っていたものの、アリア的には「生き抜く上での共闘に近い感覚」だったそう。だからこそピアスト侯爵家のように、家族だからと言って初対面の相手に愛情を注ぐ理由が分からないのです。
そう考えると、カリンの言う通りピアスト侯爵家に来たのは正解でしたね。娘に必要なものを見抜く当たり、さすが母親です。
ネタバレ感想②原因はロースチェント家
本編でアニーが指摘していた通り、アリアが家族愛について理解できないのは十中八九ロースチェント家が原因でしょう。
家族同士で互いに潰し合うような家で育ったから、家族愛を理解できなくても仕方がないのかなと思います。
ロースチェント家の中に1人でも家族を大事にする人がいれば、アリアも家族愛をきちんと理解できていたはず。
何というか、ロースチェント家って本当に…うん、酷い家庭ですね。救いようがない。
こんにちは。いつも翻訳ありがとうございます!
家族愛ですか……そう言えば、日本の女性向けの小説でも姉妹でマウント(特に妹が姉に)取るお話し、流行ってますね。悪砂も今までアリアに取って最悪の家庭環境だから、ピアスト家の皆さんの愛情が理解出来なかったのかもしれませんね。
>トン子さん
コメントありがとうございます!
家庭環境って大事ですよね。これを機に、アリアに良い変化があればいいのですが。