マンガ版『悪女は砂時計をひっくり返す』の88話のネタバレと感想です。
前回のラストでは、子供時代のアリアとアースの姿が描かれていましたね。アリアが男の子2人にいじめられていた時、アースが現れて助けてくれますが、彼は負傷していてその場で気絶してしまったのです。
この後、2人はどうなったのでしょうか?続きを見てみましょう。
目次
幼少期、アリアとアースはすでに出会っていた
アリアとアースの出会い
幼いアリアは気絶したアースを引きずり、物置のようなボロ小屋――ーもとい自宅へと連れて行きます。そしてアースが目を覚ますと「王子様の家はどこ?」と質問しました。
この頃のアリアは、アースの正体も名前もを知りません。なにせ出会ったばかりですから。
にも関わらずアースを王子様と呼んだのは、いじめっ子を追い払う姿がまるで絵本に出てくる王子様のようだったから。
そしてアリアはニコニコと笑いながら、王子と姫が描かれた絵本をアースに見せました。
しかし話を聞いたアースはうつむき、王子ではないと否定します。そして自分のことをアースと呼ぶよう言いました。
(思わず王子じゃないと言ってしまった。けど事実だ。誰かを救うどころか、自分の命を守ることすら難しい。夕べは特に…貴族派がこれほど露骨に暗殺者を送るなんて…こんな満身創痍の王子がどこにいる?)
悲しみと不甲斐なさに、アースは膝を抱えて涙ぐみます。
その様子を見たアリアは、お腹が空いたのかな?と勘違いしてアースの口にパン(ただし石のように固い)を突っ込みます。
さらに彼女はこの時、いつも裏庭でちぎった草を食べているという話をしたので、それを聞いたアースは絶句しました。
助けてあげるね
とにかく怪我を治療しなければ…と、アースは病院がどこにあるのか尋ねます。するとアリアは笑顔でアースの手を握って言いました。
「送ってあげるよ!怪我してるでしょ、助けてあげる」
アリアの小さな体では、到底アースを支えられません。しかしアリアは「今度は私がアースを助けてあげるね」と言って、彼を病院へと連れて行きました。
医者にかかった後、2人で街中を歩き回るが…
アリアの喜ぶ姿に、アースは癒される
町医者に治療をしてもらった後、アースはアリアにドレスを買ってあげます。ピンク色のドレスを着たアリアはご機嫌で、そのまま2人は食べ物を買うため街へと出かけました。
噴水前で休憩しながら、ジュースを嬉しそうに飲むアリア。その姿を見てアースは微笑みます。
(誰かにとって必要な存在になることは、 これほど気分の良いことだったのか…王は国民と国のために生きなければならないと教わったが、今になってようやく理解できた気がする)
王宮では誰もがアースを遠巻きにし、貴族どころか父親にまで距離を置かれていました。
そのため王子に生まれたことを悔やんでいたけれど、この小さな女の子1人くらいは笑わせることができる。アースはそうやって、疲れた自分を癒そうとしますが・・・
その結果アースは、アリアを危険に巻き込んでしまいます。
街を歩いている最中、暗殺者に見つかったのです。
暗殺者に追われる2人
アースは怪我をしながらも、アリアを抱きかかえて走ります。しかしすぐに暗殺者に追いつかれ、路地裏へと追い込まれました。
「アリア、逃げろ!お願いだから!」
足から血を流し、地面に膝をつくアース。
しかしアリアは逃げず、震えて涙目になりながらも両手を広げて暗殺者の前に立ちはだかりました。アースが助けてくれたから、今度は自分が彼を守ろうとしているのです。
(せめて、せめてこの子だけでも守らないと)
絶体絶命の状況下。アースはアリアの傍に行き、彼女を抱き締めます。
そんな2人のやり取りを見た暗殺者は笑いながらナイフを構え、無情にも2人まとめて始末しようとしますが・・・
その瞬間、アースとアリアはその場から姿を消してしまいました。
能力を使って逃走する
2人が転移した先は、アリアの自宅前。
アースは怪我が痛むのか、辛そうに顔をゆがめています。アリアが不安そうに大丈夫…?と尋ねると、彼は息切れしながら言いました。
「アリア…よく聞いて。僕と会ったことは全て忘れるんだ。危ないから約束して、絶対に思い出さないで。しばらく外にも出ちゃダメだよ。アリア、生き残ってくれ」
そしてアースは笑顔を作ると、瞬間移動をして姿を消します。一方で残されたアリアは、この直後気絶してしまいました。
成長したアリアは、幼少期の出会いを忘れてしまう
成長したアリアが思う事
そして現在。正装をまとった青年姿のアースを見ながら、アリアは思います。
皇家に認められた者に、稀に与えられる皇族の能力。それはきっと、誰よりもこの国を守ろうとする者に与えられる力ではないだろうか…と。
そして理由はわからないけれど、アースには守ろうとする姿がよく似合うわね…と思うのでした。
『悪女は砂時計をひっくり返す』の88話のネタバレと感想
88話のネタバレと感想
88話では、アリア&アースの子供時代が描かれましたね。
この頃のアースは宮殿内に味方がおらず、さらに暗殺者にも狙われるという大変な幼少期を過ごしていたようです。
周囲には敬遠されて、国王である父親にも放置されています。貴族派(イシースたちの所属する勢力)が権力を握っていたため、王族ですら逆らえなかったのでしょう。
けれどそんな中、彼はアリアに出会います。
そしてアリアの世話を焼いているうちに、誰かに必要とされる事はこんなに嬉しい事なんだな…と自覚します。
つまりアリアとの出会いにより、アースは王族としての使命を改めて自覚したワケですね。
またアースの能力が開花したのも、今回の出来事が原因でしょう。言い換えれば、王族としての自覚が芽生えたのも能力が発動したのもアリアがきっかけ。
そう考えると、2人の結びつきは非常に強いものですね。
管理人さん、いつもありがとうございます(^^)
皇帝陛下……。置かれている立場が苦しいのは分かるけど、もう少し頑張れないんですかね……。
アリア逆行前のアースだって、失敗してはいるものの精一杯頑張っていたのに……。
>もみじさん
コメントありがとうございます。私も同じことを思いました。皇帝陛下、もっと頑張って欲しいですよね。