『再婚承認を要求します』原作小説202話のネタバレと感想です。
今回、ソビエシュのもとにエルギ公爵が訪ねてきます。エルギ公爵はラスタを利用して追い込んだ悪役ですが、なぜこれほどの凶行に走ったのか。その理由が少しだけ明かされます。
202話の概要|エルギ公爵は真実を告げる
アレイシアの影
その日はエルギ公爵が訪ねてきたので、ソビエシュはなぜラスタを狂わせたのか質問します。するとエルギは「陛下は何の恨みがあって、あのような事をしたのですか?」と聞き返しますがーーー
その瞬間、ソビエシュは表情を硬くしました。というのも今のセリフは“アレイシア”の言葉だったからです。
- 先代皇帝(ソビエシュの実父)の元側室
- 側室になってすぐ、王宮から追い出された
- ソビエシュは幼少期、アレイシアが中絶薬入りのクッキーを皇后にプレゼントしたと嘘をついて、彼女を追い出した
- アレイシアについては、自殺しただの両親に捨てられただの恐ろしい噂が流れている
ソビエシュは一瞬、エルギが彼女の息子なのかと思いました。しかし話を聞けば、むしろエルギは彼女を毛嫌いしている様子。そのため2人の関係は、結局のところ分からずじまいでした。
最後のプレゼント
エルギ公爵は去り際に、ソビエシュに鍵を渡します。これは金庫の鍵であり、その金庫はエルギが滞在していた旅館に置いてあるそう。そこでソビエシュは、騎士に金庫を取りに行かせますがーーー
いざ金庫を開けてみると、その中から恐ろしいメッセージが出てきました。
「お姫様は、陛下の本当の娘です」
それを読んだソビエシュは呆然とします。一体どういう意味なのか。神官を買収して親子鑑定の結果を偽造するなど、出来ないはずなのに。
そう思いながらも彼は真実を確かめるため、すぐにグローリエムを連れて来るよう部下に命令しました。
グローリエムは誘拐される
ベルディ子爵夫人はその頃、グローリーエムを連れて馬車で逃亡していました。エルギ公爵が逃亡の手引きをしてくれたので、無事に東大帝国を抜け出せたのです(196話参照)
しかし逃亡中、彼女たちの前に常時泉(有名な盗賊団)が現れます。
さらに常時泉の1人は子供を欲しがっているらしく、グローリエムを誘拐しました。
再婚承認を要求します・今回のネタバレと感想
ネタバレ感想と今回のおさらい
はい、地獄のような展開になりましたね。
親子鑑定を受けた結果、グローリエムとソビエシュは他人だという結果が出ました。だからソビエシュは嘆き、彼女から皇女の座を奪いました。
グローリエムのことを心から愛していたけれど、アレンの娘だと思ったから縁を切ったワケですね。
しかし202話にて、グローリエムがソビエシュの実娘である可能性が浮上しました。エルギ公爵が回りくどい方法で伝えてきたことから、信憑性は低くないのでしょう。
だからソビエシュは、真実を確かめるために至急、グローリエムを連れてくるよう部下に命令します。
しかしこの時点で、すでにグローリエムはもはや東大帝国内にいません。それどころか、常時泉に誘拐されてどこにいるかも分からない状況です。何とも恐ろしい展開ですね。
補足|アレイシアって誰?エルギとの関係
アレイシアとソビエシュの関係
アレイシアの件で混乱している人が多そうなので、簡単に解説しておきます。
先に説明したとおりアレイシアは、先代皇帝(つまりソビエシュの実父)の側室でした。先代皇帝は浮気性でたくさん側室がいたので、当時の皇后はしょっちゅう泣いていました。
だから幼いソビエシュは実母をかわいそうに思っていて、側室たちに対して良い感情を抱いていませんでした。
悪いのは先代皇帝ですが、幼い彼にとって側室たちは『母親を泣かせる存在』に見えたのでしょう。
しかもアレイシアはある日、ソビエシュに皮肉を言ってしまいます。相手は次期皇帝なのに「私があなたの弟をつくってあげます」と嫌味を言ったのです。
そのせいでソビエシュは激怒し、クッキー事件を利用してアレイシアを追放するよう仕向けました。
エルギ公爵との確執
現時点では、エルギ公爵とアレイシアの関係は謎のまま。2人の間に何があったのか、それが判明するのは外伝に入ってからです。
今はとりあえず、”全ての不幸は繋がっている”とだけ理解しておけば大丈夫です。偶然ではなく、すべては必然であり運命だった。これが『再婚承認を要求します』の恐ろしくも面白いところです。
2人の関係がどうしても知りたい人は、別記事『エルギ公爵の目的について』をお読みください。彼の生い立ちからアレイシアとの関係まで、まるっと説明しています。