『再婚承認を要求します』小説156話のネタバレと感想です。
ナビエは今回、生まれてくる赤ん坊のことで悩みます。自分は聞き分けの良い子だったけれど、ハインリのような”いたずらっ子”が生まれたらどうしよう……と不安になり、対策を立てるべく彼の子供時代について調べます。
目次
ナビエ視点｜どんな子供が生まれるか、ハインリと語り合う
どんな子供が生まれるだろう？
その日の夜、ナビエとハインリは赤ん坊のことについて語り合いました。2人はお互いに「相手に似ればいいのに」と思っていましたがーーー
そのときナビエはふと心配になります。ハインリのように表面上はいい子のフリをして、裏では面倒事を起すような子に育ったどうしようと思ったのです。
そこで参考までに、ハインリ自身にどんな子供だったか聞いてみます。しかし聞けば聞くほど”やんちゃ坊主”という印象が強くなり、ナビエは不安になるのでした。
ハインリの子供時代のはなし
ハインリの子供時代について知るため、後からマッケナにも相談します。すると彼はハインリが子供のころの肖像画をいくつか見せてくれました。
なお話を聞いたところ、案の定ハインリはイタズラっ子だったそう。そのためナビエは子育て一層不安を持ちますがーーー
そのときドアの傍に、ハインリ本人（しかも無理やり笑顔を作っている）が立っていることに気付きました。
ラスタ視点｜実父を追い出すためエルギに相談する
実父の件について相談する
ラスタは実父の件について、エルギ公爵に相談しました。
そもそもラスタが奴隷になったのは実父のせいで、捨てられたも同然で生きてきました。今さら会いに来たとなれば、きっと金目当のはず。少なくとも良い理由ではないのでしょう。
するとエルギは金で解決するしかないと言い、ラスタに小切手（大金が記載されている）を渡します。
彼女はすこし躊躇した後それを受け取ると、彼が欲しがっている港をあげられるよう頑張ると答えるのでした。
エルギ公爵の秘密
薄汚い通りにやってきたエルギ公爵。高貴な出で立ちの彼は、ひどくこの場に不釣り合いです。
するとその時、馴れ馴れしい銀髪の男―――ラスタの父親が声をかけてきて、エルギにお礼を言いました。
ラスタと父親が会えるように手引きしたのは、実はエルギ公爵だったのです。
さらに父親は厚かましく、口止め料を要求しますがーーー
そのときエルギは彼の頭をつかんで壁に叩きつけて「言いたければ言えばいい」と吐き捨て、て脅迫すらせずにその場を立ち去ります。
なお解放された父親は悪態をつき、大声で「娘に全部バラしてやるからな！」と叫ぶのでした。
ネタバレ感想およびラストシーンの解説
ラストシーン解説
ラスタの実父とロテシュ子爵を合わせたのは、実はエルギ公爵です。
ラスタは実父を追い払うためにエルギに助けを求めましたが、そもそも彼が今回の黒幕だったのです。
しかし彼はそれをおくびにも出さず、ラスタの前では協力者のフリをし続けます。
エルギ公爵の目的について
エルギには”ある目的”があります。
目的についてはまだ本編で明かされていませんが、そのためにラスタを利用して港を入手しようとしています。
しかしラスタはその事実に気付かず、エルギにずっと騙され続けています。彼に依存しきっているので全く気付きません。
なお彼の目的や過去については、別記事『エルギ公爵の目的と最後について』で解説しているので、どうしても知りたい人はそちらをお読みください。
ただし大量のネタバレを含むので、できれば本編読後の閲覧をオススメします。
エルギ公爵は悪人か？
こうして書くとエルギが酷い男のように見えますが、彼は悪人ではありません。やっていることは悪ですが、根っからの悪人ではありません。
彼にもいろいろと事情があるのです。
関連：『再婚承認を要求します外伝7～11・エルギ公爵の過去』
再婚承認を要求します・156話のストーリー補足
幼少期のハインリについて
ハインリはじっと座っているのが嫌いな子供だったので、悪さをするたびに母親が肖像画を書かせたのだそう。そのため彼の肖像画がたくさん残っています。
ちなみに子供時代のハインリは外伝11にも登場します。賢くて生意気な感じの美少年です。
子供時代のナビエはすごく可愛い
今回ナビエは「私は可愛くない子供だったからハインリ似の方がいい」的なことを言っていましたが、これは嘘(？)です。
ナビエの子供時代は外伝2『ソビエシュの見た幻想』で登場しますが、ものすごく可愛いし当時皇帝だったオーシス(ソビエシュの父)も彼女を見てニコニコするほどです。
子供時代のナビエはめちゃくちゃ可愛い。無邪気で純粋でかわいい。
