『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は小説版の「外伝2」について概要をまとめました。
外伝1のラストで、海に転落したナビエとカフメン大公。そして外伝2では、ソビエシュ視点のストーリーが描かれます。
この先、一体どうなるのでしょうか?感想を添えて、ネタバレをまとめました。
『再婚承認を要求します』外伝2ネタバレ
ソビエシュは幻想を見る
ソビエシュは真っすぐに立ち、壁にかけられた母親(前代皇后)の肖像画を見ていました。
温かな茶色の髪を持った、傲慢で堂々とした印象の母親。しかし頻繁に泣いていたせいで目元は晴れています。
そんな母親の顔をじっと見つめ、目を閉じるとーーー気が付いた時、彼は”幻想”の中にいました。
幻想の中で、父親の浮気を目撃する
幻想の中では、舞踏会が行われていました。
会場の皇帝席にはオーシス皇帝(ソビエシュの父親)が座っていますが、その隣にいるのは側室のソフィア伯爵夫人。
さらにオーシス皇帝は彼女を見ることなく、その視線は舞台で踊る”アレイシア”に注がれています。
それは誰がどう見ても、皇后がかわいそうな状況でした。なにせ夫は側室を侍らせ、さらに新しい女に夢中になのですから。
その光景に、ソビエシュは唇を噛みました。
アレイシアが側室になる
アレイシアは、金髪と青い瞳をもった美しい令嬢。彼女はオーシス皇帝に気に入られ、側室となります。
アレイシアは皇后への罪悪感を覚えたものの、皇帝の魅力には抗えません。なにせ彼は美男ですから。
そのため罪悪感を無視して、彼を愛そうと決心しました。オーシス皇帝は浮気者だから、恋人でいられるのは今だけ。そう考えて、一時の恋愛に身を焦がしますが…
ある日、皇帝と仲睦まじく過ごしている様子をソビエシュに目撃されます。
幼い瞳には嫌悪が浮かび、アレイシアを無言で非難していました。
ソビエシュと母親の会話
さらにその後、アレイシアは恐ろしい光景を目の当たりにします。
泣いている皇后の膝に、幼いソビエシュが顔を埋めながら陰気な声で囁いていたのです。
「お母様、泣かないで。私が皇帝になったら、あなたを苦しめた人たちを誰一人許さない。側室全員を監獄に閉じ込める」
その言葉を聞き、アレイシアは心臓が凍りつくような心地がしました。
さらにその時、ソビエシュは背後にいた彼女に気付きます。そして一瞬だけ驚いた後、嫌悪にまみれた顔をしました。
その表情に苛立ったアレイシアは、詰め寄って反論したいと考えます。けれど近くには騎士がいるため、下手に動けません。
だからそれ以上は近づかず、にっこり笑って悪口を言いました。あなたが皇帝になる頃、私はすでにこの国を離れているでしょう…と。
ソビエシュの反撃
翌日。
アレイシアが皇帝の元に向かうと、ソビエシュが皇帝に泣きついていました。そして幼い彼は、こちらを指さして叫びます。
「あの女性が、お母様に堕胎薬を混ぜたクッキーを贈りました!でも間違えて、私がそれを食べてしまったのです!」
悪い報せ
幻想から目を覚ました時。
ソビエシュの眼前に立っていたのは、心配そうな表情のカルル侯爵でした。そして彼は、重たい声で告げます。
「ナビエ様が行方不明になったそうです…」と。
感想|ソビエシュは父親に似たのか?
感想①オーシス皇帝について
ソビエシュの父親である、オーシス皇帝。
彼はかなりの美男子だったようですね。韓国の原作小説によれば「民衆はオーシス皇帝について”悪魔と取引して美貌と能力を得た”と噂した」と表現されていたので、相当モテたのでしょう。
そして顔の良さを利用して、側室をつくり好き放題やっていたようです。だから正妻(ソビエシュの母親)はよく泣いていました。
そのような家庭環境だったので、ソビエシュは父親と側室のことを恨んでいたようです。この辺については『再婚承認を要求します』の本編でも少し描写があったので、気になる人は本編を読み直してみてくださいね。
感想②ソビエシュの怖すぎる幼少期
本編を読んだ時から思っていたのですが、ソビエシュは愛情深さと残酷さを両方持ち合わせていますね。逆に言えば、愛情深いからこそ残酷なのかもしれません。
そして外伝2では、その性格が幼少期からのものだと判明しました。大事な人を傷つけられるのが、彼は辛かったのでしょう。
さらに特筆すべき点は、ソビエシュが父親の前でぶりっこ(?)を貫いた点。
父親の前では素直に振る舞いながらも、母親の前では「側室も父親もみんな許さない」と呪詛のような言葉を吐く。
彼はそんな二面性をもつ子どもでした。
さらに彼は賢かったので、自分の立場を利用して側室・アレイシアを罠にはめます。
母親が指示したとは考えにくいので、恐らく彼が自分で考えた作戦でしょう。まあ末恐ろしいですね。
というか、この子が将来的に浮気をするのだから世の中分からないものですね。あれだけ浮気性の父親を恨んでいたくせに、なぜラスタに傾いてしまったのか…
補足|外伝と本編のリンクについて
クッキー事件について
外伝2のラストで、ソビエシュは「例のクッキー」の話をしていました。
これは本編における重大事件であり全ての元凶ですが、この事件の前後にこのような出来事があったのですね…
なお、このシーンについてはマンガ版76話のネタバレ記事で解説しています。
外伝2では幼少期のナビエも登場
上記の解説では省きましたが、外伝2では幼いナビエも登場します。
ちびナビエは無邪気でとても可愛いので、気になる人はぜひ原作を読んでみて下さい。
幼少期なので当然ですが、あの賢いナビエが拙い言葉で会話をしています。個人的には、あのシーンだけで一見の価値アリだと思っています。
外伝のまとめありがとうございます。
嵐に巻き込まれナビエ様がカフメンと行方不明になったところまでは読んだのですが、展開が怖くてその後読めずに辞めていました。
ナビエ様が亡くなることは無いとは思ってますが、それよりはむしろ私は本編での行動でカフメンを最後まで信用できなかったからです。
ハインリはカフメンのことを許したかもしれませんが、私は許してないです(笑)
ナビエ様に限って間違いは無いものと信じてはいますが、ちょっと怖いです。
そしてソビエシュ、本編の頃から思っていましたが、この人は子供の頃からなんと言うか卑劣だったんだなあと。
嘘ついたのがナビエ様の為とか保身の為じゃなくて思いっきりアレイシアを仕返しでハメるつもりでやってたんですね。
漫画のコメント欄で純粋にナビエ様の事を思ってやったことと庇っていたごくわずかなソビエシュファンの気持ちをズバッと裏切ってますね!
この段階だとエルギさん思いっきりソビエシュへの恨みはらしてくださいと思ってしまいました。
コメントありがとうございます!
ソビエシュは何というか、過激ですよね。子供ゆえの残酷さもあったなかなと。
はじめまして。外伝を私も読みました。
本編でソビエシュの小賢しさがイラッとしてました。父が母を泣かせていた事を嫌悪していたからこそ、(ラスタと浮気して)ナビエを同じ目に合わせても、「ナビエは母の様には泣かない.なぜならナビエは冷たいから」という手前勝手な小賢しい理屈で自身までも思い込ませようとしてた。自分は父とは違う、とでも思いたかったのか(苦笑)
更に、アレイシア達(父の浮気相手)の計算高く人の男に手出しする図々しい女達とは違い、ラスタが純粋無垢で気の毒な女、と思い込む事で、単に欲望に負けた行為を正当化する。どこまでも器の小さい卑怯者です。
ナビエに捨てられたのは、皇后としてのナビエを悪者にした卑怯さが原因。そこと向き合う勇気などなく、転落事故による外傷からとはいえ、記憶退行に走り二重人格に。救いようがないですね。漫画を読んでいて思ったのは「こんな皇帝は嫌だな」と。外伝読んでそれが更に強まりました。
皇帝などではなく、単なる貴族なら、さほど問題にはならぬ行動かもしれませんが、妻がナビエなら、やはり捨てられていたかもしれませんね(苦笑)
ハインリと共に幸せそうで、ナビエはよかった、けれど(笑)
>匿名さん
コメントありがとうございます。
ソビエシュに対して否定的な読者様はかなり多いようですね。
当サイトにも、結構な頻度で「これはアカン」的なコメントが寄せられます。