漫画『今世は当主になります』の100話~101話のネタバレと感想です。
前回のラストで、狩りに出ていたベレサックがロンバルディ邸に帰還しましたね。そして今回、フィレンティアはかねてから考えていた彼への復讐計画を実行します。
果たして彼女はどんな手を使うのか、ストーリーの続きをまとめました。
【100話】幼いクレニーのため、従兄のベレサックに復讐する
フィレンティアの復讐がはじまる
従兄のベレサックが狩りから帰ってきたので、フィレンティアはその日の夕方『ある計画』を実行します。
というのも彼はクレニーをいじめるので、徹底的に懲らしめてやろうと考えたのです(94話参照)
ベレサックは狩りから帰って来るといつも馬小屋に向かうので、フィレンティアは道中で彼を待ち伏せします。すると思ったとおり彼がやって来ますがーーー
その隣にはクレニーもいて、重たい馬具を持たされていました。どう考えても幼い子供が持てる重さでは無いのに、ベレサックは「しっかり持て!」と怒鳴ってクレニーを殴りつけるのです。
ベレサックの弱点を利用する
この光景を見たフィレンティアは静かに怒り、2人の前に姿を現して言いました。
「クレニー。持っているものを投げ捨てて行きなさい」
するとクレニーはこくりと頷き、言われた通りに逃げ出します。そして一方で、怒ったベレサックは彼女に暴力をふるおうとしますがーーー
その時フィレンティアは小袋を取り出して、中に入っている粉を彼に投げつけました。
この粉は鳥の餌であり、この時期ロンバルディ邸にはたくさんの渡り鳥が訪れます。
そのためベレサックの周囲には鳥たちが群がり、成すすべなく襲われます。
彼は必死で助けを求めますが、フィレンティアは指一本動かさずにその様子を見つめていました。
復習のその後
鳥に襲われたベレサックは、ボロボロな姿で泣きじゃくります。
フィレンティアはその姿を冷たい目で見下ろしながら「次にクレニーをいじめたらもっと酷い目に遭わせてやる」と言い放ち、その場を去っていくのでした。
【101話】貴族会議にて、ヨバネス皇帝は意外な決断をする
ペルディック視点
貴族会議の会場では、アンゲナスの当主・ペルディックが自信に満ちた笑みを浮かべていました。というのも今日は東部論争(※)について、皇帝の決断がくだる日なのです。
ペルディックはここ数日、毎日ヨバネス皇帝に会って東部からも税金を徴収するよう説得し続けました。そのため皇帝はきっと自分の意見に賛同するに違いないと思っていたのです。
彼にとっては東部がどうなろうと関係ありませんが、このような政治的案件でロンバルディの鼻っ柱をへし折れば皆アンゲナスを支持するはずだと考えて浮ついていました。
東部論争の決着!ヨバネス皇帝の結論は?
その後、なぜか皇帝とルーラックが一緒に会議室に現れます。そして皇帝は余裕に満ちた表情で着席するとーーー
「今年は東部の税金を免除する」と言い放ちました。
「余は…日照りに苦しんでいる東部の諸国民を可哀想に思う、よって今年の租税は免除する」
引用元:今世は当主になります101話
決断が下されると同時に、ペルディックは顔を真っ青にして「ダメです!」と叫びます。
そして今年も免税すれば国庫が空っぽになってしまうと、都合のいい言葉を並べて皇帝を説得しようとしますがーーー
その結果、それなら今年はアンゲナスが税金を多めに出せばいいと言われてしまい、ペルディックは頭を抱えるのでした。
ペレシャティ視点|賭けの決着がつく
東部の税金が免除された。それはつまり、フィレンティアがベイトとの2度目の賭けに勝ったことを意味します。
そのため翌日になると、ベイトは息を切らしながらフェレット商会に乗り込んできました。
・・・
「なぜ分かったのですか?」
すでに会議の結果を知っているベイトは、席につくと矢継ぎ早にフィレンティアに質問します。
彼視点だと今回の決定は謎だらけ。税金を徴収しないと国庫が空くのに、なぜ東部だけ何度も税金を免除されるのか意味がわかりません。
するとフィレンティアは落ち着いた様子で「ベイトが知らなかった重要な事実が一つあります」と指摘します。
それはヨバネス皇帝がとても欲張りな人物であるという事。この点こそが、今回の出来事に大きな影響をもたらしたのです。
『今世は当主になります』今回のネタバレと感想
100話のネタバレと感想
『今世は当主になります』の記念すべき100話目は、ベレサックへの復讐譚でした。
表向きはクレニーのための復讐ですが、フィレンティアは前世で散々ベレサックにいじめられたので彼女自身の復讐にもなったようです。
それこそ罵られたり殴られたり、本当にひどい目に遭っていましたから・・・
そのため復讐を終えた後、彼女はとてもいい笑顔を浮かべていました。過去を清算してスッキリしたのでしょうね。
100話の補足|最後の台詞について
100話の最後でフィレンティアは「次はもっとひどい目にあわせるぞ」的なセリフをベレサックに言っていました。
上記の解説ではこのシーンをサラッと書いていますが、実際のフィレンティアの台詞はもっとエグイです。
「全身に鳥の餌を塗りつけた後、しっかり縛って大型の渡り鳥の飛来地に放り込むぞ」とやたら具体的な脅し方をしていたので、ベレサックは本気で怯えていました。