漫画『今世は当主になります』の94話のネタバレと感想です。
前回はベスティアンが退場し、離婚事件にようやく決着がつきました。これでシャナネットはしばらく安泰でしょう。
しかし一難去ってまた一難。フィレンティアが散歩をしていると、どこからか悲鳴が聞こえてきます。今度は何があったのでしょうか?
いとこのクレニーは、なぜか本を抱えながら泣いていた
クレニーが泣く理由
悲鳴が聞こえたので、フィレンティアは声の主を探します。
すると草木の影に、いとこのクレニーが隠れていました。しかも彼は本(なぜか不自然に破れて足跡が付いている)を抱えながら泣いているではありませんか。
そこでクレニーを慰めつつ事情を聞いてみると、ベレサックにいじめられて逃げて来たことが判明しました。
- クレニーが1人で本を読んでいたところ、ベレサックがやって来た
- ベレサックはその本がフィレンティアから借りたものだと知ると、本を奪って破った
- クレニーは本を守ろうとして足蹴にされた
- なお兄のアスタリウは、その様子を見ているだけだった
幼いいとこのために復讐を誓う
話を聞いたフィレンティアは激怒し、同時に「本はお金で買えるものだからクレニーが怪我をしてまで守る必要はないのよ」と言い聞かせます。本よりも彼の方がずっと大事ですから。
また彼女は、今回だけは幼いクレニーの代わりに自分が仕返しをしてあげると言い出しました。
菓子店『カラメル・アベニュー』の店長が抱える問題
店長を悩ませる問題とは?
フィレンティアはその後クレニーを慰めるために、贔屓にしている菓子店『カラメル・アベニュー』に連れて行きます(もちろんルーラックに外出許可を取っている)
そして2人でケーキを食べていると、カウンターの方から店長と貴族男性が口論する声が聞こえてきました。
- カラメル・アベニューの店長は、賃貸契約について貴族ともめている
- 貴族は父親が亡くなりこの建物を相続した。そしての店長に建物を出て行くよう迫っている
- 店長に過失はなく、そもそも10年ほど店を運営させてもらう約束だった
- しかし貴族は「父が勝手に契約したことで自分は同意していない」と言い張っている
貴族が出て行った後、店長は頭を抱えました。というのも開業からまだ2年しか経っておらず、最近になってようやく口コミで店が繁盛しはじめたところだったのです。
すると一連のやり取りを見ていたフィレンティアは、店長に声をかけました。
『今世は当主になります』94話のネタバレと感想
94話のおさらい|反省しないベレサック
幼いクレニーはフィレンティアに懐いており、彼女にちょくちょく本を借りて読んでいます。しかし通りすがりのベレサックがその本を破いてしまいました。
今までいじめのターゲットだったフィレンティアに手を出せなくなったので、彼女の私物を壊すという幼稚な手段に出たのでしょう。本当にベレサックは仕方のない子ですね。
おまけに彼は、本を守ろうとしたクレニーを踏みつけにした様子。自分より幼い子に暴力を振るったのです。
以前ルーラックから弱い者いじめはするな!と散々叱られたのに全く懲りていません。この子は本当に学習しない子です。
ネタバレ感想|クレニーがかわいい件
クレニーが受けた仕打ちを知ったとき、フィレンティアは激怒していました。
なおこのシーンで彼女は「クレニ―の代わりに私が仕返ししてあげる」と言っており、クレニ―はその言葉にコクンと頷いていますが、表情をよくよく見たところ言葉の意味をイマイチ理解していないように見えました。
多分、幼いので『仕返し』が何なのか分かっていないのでしょう。
「お姉ちゃんの言う事だから、きっと信じても大丈夫!」くらいに思っているのかもしれませんね。
フィレンティアがどんな仕返しをするのか現時点では謎ですが、きっと今回もエグイ報復をするのでしょう。なにせ彼女の仕返しは、相手を社会的に抹殺するケースが多いですから。