漫画『今世は当主になります』の102話のネタバレと感想です。
ベイトとの二度目の賭けに勝ったフィレンティア。彼女は前回のラストで、ベイトすら知らない情報を知っていたから会議の結果を予想できたのだと言っていました。
この後どうなるのでしょうか?ストーリーの続きをまとめました。
ヨバネス皇帝はなぜ東部の税金を免除したのか?
ベイトすら知らない裏事情
ヨバネス皇帝が東部の税金を免除したのは、彼が異常なほどの“欲ばり”だから。さらに皇帝は『今年も東部の税金を徴収せず帝国民の面倒を見るための方法』を持っていたのです。
- 皇帝はこっそり『レッド財団』という新しい組織を作っていた
- 帝国の重要財団であるロンバルディやフェレット商会は、保有している穀物のうちかなりの量をレッド財団に販売した
- さらにレッド財団は、ロンバルディ財団の助けを受けて東部まで取引を広げる予定らしい
- そのためヨバネス皇帝は、今年も東部の税金を免除した
ベイトは負けを認め、2人は新たな契約を結ぶ
フィレンティアが真相を告げると、ベイトは何とも悔しげな顔をします。
なにせ彼はたった一つの情報(皇帝が新たな財団を作ったこと)が分からなかっただけで、全体的な構図を読み違えたのですから。さぞ虚しいでしょう。
そしてベイトはため息をつきながらも、自身の負けを認めますがーーー
このとき彼女は、ベイトの能力が足りないから負けたのではなく入ってくる情報の水準が高くないだけだと助言します。
またフィレンティアと彼には決定的な違いがありました。
というのもベイトは情報を外から収集するだけですが、彼女は情報源となる重要なものに直接介入できるのです。
そのことを指摘したうえで、フィレンティアは微笑みながら言いました。
「ベイト、私と働いてみませんか?」
彼を味方にすれば、大きな成果になるでしょう。その提案にベイトは一瞬黙るも、家賃をタダにするという餌をぶら下げればすぐに承諾しました。
こうしてフィレンティアはベイトという大物を釣り上げることに成功したのです。
フェレット商会は大きく成長し、帝国きっての財団となる
フィレンティアが荒稼ぎした結果
その後、春が訪れてフィレンティアは12才になりますが、日常に大きな変化はありませんでした。
そしていつも通り、フェレット商会の本部にてクレリバンと打ち合わせをしていた時のこと。彼はフェレット商会の資産について、有効活用できていない資金が多すぎると指摘しました。
今までフィレンティアは事業拡大に忙しくて、正確にいくら稼いだのか確認してきませんでした。しかしクレリバンがこのように言うなら、彼女は相当な金持ちになったのでしょう。そこでどれくらい資産があるのか聞いてみるとーーー
フェレット商会はすでに帝国の五大財団の一つになっているそう。
ダイヤモンドの採掘に東部との貿易、さらにはギャラハン衣服店やロンバルディ財団への投資など……利益の大きい仕事をしてきたので、資産が膨れ上がっているのです。
さらに彼はフィレンティアに仕えることができて光栄だと称賛するので、彼女は嬉しさと恥ずかしさが入り混じったような顔をします。
そして事業が安定期に入ったのなら、そろそろデビュタントの準備をしなければとフィレンティアは言いますがーーー
その瞬間、クレリバンは驚きのあまり持っていたグラスを落としました。
『今世は当主になります』102話のネタバレと感想
102話のおさらい
ヨバネス皇帝はこっそり『レッド財団』という組織を立ち上げ、稼ぐための準備をしていました。
ベイトがこの情報を知らなかったという事は、恐らくこの組織について知っているのはほんの一握り。もしかするとラビニ皇后すら知らない情報かもしれません。
なおフィレンティアの口ぶりからすると、皇帝がレッド財団を作ったのは完全に私欲のためと思われます。国に還元する気はなく、利益はすべて自分の懐に入れる予定なのでしょう。
ネタバレと考察
フィレンティアによれば帝国の歴代皇帝はみんな欲深いらしく、現皇帝のヨバネスはとりわけその性質が強いのだそう。
早い話が、遺伝のせいでただでさえ強欲なのにヨバネス皇帝はひときわ欲張りな性格に生まれてしまったのです。
という事は、第一皇子のアスタナがあんな性格になったのは遺伝のせいなのでしょう。管理人、今までラビニ皇后の育て方が悪いからワガママ王子になったのだとばかり思っていました……