ピッコマで連載中の『接近不可レディー』の59話のネタバレ感想です。
前回ヒリスは、アクシオンを連れて怪しげな場所を訪れました。そこには多くの魔物が檻に閉じ込められていますが、一体ヒリスは何をするつもりなのでしょうか?
ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
地下を抜けた先で、ヒリスは意外な人を見つける
アクシオンはヒリスを咎めるが…

ヒリスが残酷な行動を取るので、アクシオンは咎めます。
しかし結局のところ彼はヒリスの意思を優先し、この先で異能が必要なことがあれば自分が代わりにやると言い出しました。
ヒリスの異能は痕跡が長く残るため、アクシオンは自分が適任だと考えたのです。
地下を出た後、意外な人を見つける
2人はひとまず地下を離れて、通路の先にあるドアを開けます。するとごく普通の廊下が現れ、そこに足を踏み入れるとドアそのものが消えてしまいました。


するとその時。
ヒリスは異能の気配を感じたので、そちらに向かって走り出します。
しかし途中で人の気配がしたため、アクシオンと一緒に壁の影に隠れるとーーーその時、聞きなれた声を耳にしました。
「こんなに気軽に、俺たち家族が泊まる場所を用意してくれるなんて…あなたの助けがなかったら大変な事になっていたでしょう」
「好きなだけ滞在して構いませんので、ゆっくり休んでくださいね」
ヒリスの兄リカルドと、テルゾ・カリキアが並んで歩いていたのです。
彼女の位置から2人の顔は見えませんが、実兄の声を聞き間違えるはずありません。おまけに2人から異能が感じられるので、どちらかが特殊な品を持っているのでしょう。
しかしヒリスはそれ以上深追いせず、一旦帰ることにしました。
アクシオン視点
アクシオンはこの時、違和感を覚えていました。というのもテルゾたちから、やけに嗅ぎなれた香りがしたのです。
そのためひとまずヒリスを送ってから、またこの場を調査しに来ようと考えるのでした。
リカルド視点|家を追い出された後、テルゾに拾われる
リカルド視点
(テルゾ・カリキア。もしこの人が居場所を用意してくれなかったら、家族全員で路頭に迷っていただろう)
現在、父のディエゴはずっと寝たきりで、ガブリエルは夕方に外出してから連絡がありません。それでも最悪の状況は避けられたので、リカルドはテルゾに感謝します。
またこの時、リカルドは客室の前で拾った『鍵』をテルゾに手渡します。するとテルゾは微笑を浮かべながらも、感情の見えない瞳で言いました。
「管理人がうっかり落としたようですね。ひとまず何も考えずにゆっくり休んでください。この別荘は自由にご利用いただいても結構ですが、立ち入り禁止区域には入らないで下さいね」


リカルドは冷や汗をたらしながらも、ぎこちない笑顔を作ってうなずきます。しかし内心では、この状況を不審に思っていました。
(本当は聞きたい。なぜ俺たちに快く別荘を貸してくれたのか。この好意の代価は何なのか。そして…立ち入り禁止区域からかすかに漂う悪臭は一体何なのか)
けれどリカルドはその疑問を口には出しません。なぜなら本能的に、聞けば取り返しがつかない事になると気付いていたからです。
『接近不可レディー』59話のネタバレと感想
59話のネタバレ感想①リカルドに危険が迫る

ヒリスが訪れた場所は、カリキア家の所有する別荘でした。つまりカリキア家は、別荘の地下でたくさんの魔物を収容しているのです。相変わらずヤバイ家系ですね。
そして屋敷を追い出されたリカルドは現在、父と共にこの危険な別荘に身を寄せています。
会話文を読んだところ、家を無くして困っていたところテルゾが声をかけてくれたようです。しかも快く別荘に住ませてくれたそう。
ただしリカルドは、ここが普通の別荘ではないことに勘付いています。
立ち入り禁止だと説明された区域からはかすかに悪臭が漂ってきますし、なぜテルゾが親切にしてくれるのか、その理由が分からなかったのです。
けれどそれを聞いたら絶対にマズイと本能的に理解していたので、リカルドはただ笑ってお礼を言うしかできませんでした。
59話のネタバレ感想②アクシオン視点について
アクシオンは今回、別荘にいたのがテルゾとリカルドだとは気づいていません。つまり彼視点だと、魔物を飼っている怪しげな屋敷に男が2人いたという状況です。
そしてこの時アクシオンは、あの2人から嗅ぎなれた香りがする…というセリフを言っていました。
『嗅ぎなれた香り』が何なのか現時点では伏せられたままですが、このシーンではパイプ式のタバコを持つ女性の手が描かれていました。
マンガ版を見た人はすぐに気づいたと思いますが、これは彼の母親・ゼノンの手でしょう。つまりテルゾから母親の香りがしたので、アクシオンは違和感を覚えたワケですね。