ピッコマで連載中の『接近不可レディー』の60話のネタバレ感想です。
ヒリスの家族は現在、カリキア家の別荘に身を寄せています。魔物がうごめくあの屋敷で、一体何が行われようとしているのでしょうか?
ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
クリスティアン視点|パルべノンの現当主である兄を襲撃する
クリスティアンVS当主

パルべノン家の一室。散乱したその部屋で、クリスティアンは倒れた棚に腰掛けながら優雅に足を組んでいます。
「すぐ諦めると思ったのに…意外とねばりますね。兄上」
そう告げるクリスティアンの前には、血まみれで壁にもたれかかる彼の兄がいました。


兄はクリスティアンの氷により胸を貫かれていますが、まだ息があり弟を睨みつけています。
そして内心、クリスティアンの力はこんなに強かっただろうか?と疑問を抱きながら、なぜこんな事をするのかと息も絶え絶えに質問します。
するとクリスティアンは、最近不思議と兄に会うたび殺意がこみ上げてくるのだと説明しました。
大切に隠しておいた『何か』を、なぜか兄に壊されたような気がするのです。


当主の座を渡すよう迫る
そしてクリスティアンは兄の髪をわしづかみにすると、この場で命を失うか当主の座を渡すか選ぶよう迫ります。
兄はもはや反撃することも出来ず、絶望的な顔をしました。
【解説】接近不可レディー60話前半の補足
クリスティアンの『大事なもの』とは?
60話の前半で、クリスティアンは兄に大事なものを壊された気がする…と言っていました。このシーンがやや分かりにくいので、一旦解説(というより考察)を入れておきます。
ヒリスは過去の人生で、イノアデン家を離れてクリスティアンの保護下に入ったことがあります。しかし最終的には彼から逃げて、馬車で移動している最中に何者かに襲撃されました。
クリスティアンは急いでヒリスを追うも間に合わず、駆け付けた時ヒリスはすでに瀕死。そのため彼はひどく悲しみました。
なおこの時、ヒリスを襲うように命じたのはクリスティアンの兄のようです。
だからここ最近、クリスティアンは兄を見るたびに殺意が沸いていたのでしょう。うっすらと別の世界線の記憶が残っていると思われます。
アクシオン視点|部下のシュレイマンから重要な報告を受ける
ヒリスを想いため息をつく
ベルゼット家に戻ったアクシオンは、執務室でため息をつきます。というのも例の怪しい屋敷から戻った後、ヒリスに「もう関わらないで」と言われたのです。
おまけにあの屋敷でいくつも不可解な部分を見つけたものの解決できなかったので、もう一度あの屋敷を調査しなければと考えるのでした。
部下・シュレイマンの報告
するとその時、部下のシュレイマン(43話登場)が執務室を訪れて調査の結果を報告します。
- アメリエ家と変種魔物との関連性は見つからなかった。
- しかしアメリエ邸にあった絵は、もともと王の宮殿にあったもの。
- アメリエ家の当主はあの絵を偶然発見し、とても気に入ってこっそり盗んだ。


またこの時シュレイマンは、アクシオンに不満を言います。というのもアクシオンはしょっちゅう屋敷を空けるので、ベルゼット家の業務が滞っているのです。
しかし注意をしても彼は反省せず、またもや屋敷を抜け出すのでした。
ヒリス視点|四季の森を訪れると、予期せぬ人物に出会う
1人で四季の森を訪れる
その日、ヒリスは1人で四季の森を訪れます。しかし同行者がいないため入れず、扉の前で立ち尽くしていました。
アクシオンから貰った宝石を呑み込んだのでいけるかと思いましたが、やはり1人では入れないようです。
するとその時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえます。振り向くと、背後にはクリスティアンが立っていました。
彼は目を細めると、以前パーティーの時に交わした会話―――力を付けたら目を向けて欲しいという話ーーーを持ち出します。
そして手袋を外し、手の甲に浮かんだ『当主の印』を見せながら言いました。
「…あなたに“我がパルベノン家”を求愛の贈り物として差し上げたいのですが」
つまりクリスティアンは兄を倒し、パルべノン家の当主となったのです。
その事実に気付いたヒリスは微笑み、手を差し出します。すると彼は狂気めいた笑みを浮かべながらも、紳士らしく彼女の手を取るのでした。
『接近不可レディー』60話のネタバレと感想|最後のシーンについて
60話のネタバレ感想|クリスティアン騙されてるよ!

ヒリスは最後のシーンでクリスティアンに微笑みかけていましたが、どう見ても利用する気満々ですね。アクシオンに同行してもらうのが難しくなった今、新たな協力者が必要ですから。
けれどクリスティアンは全くそれに気付きません。力をつけて当主になったことで、ヒリスの心が自分に向いたと思っているようです。