『接近不可レディー』47話のネタバレ記事です。
ヒリスは祝宴の最中、”王の神殿”で見たメッセージの意味に気付きます。そしてアクシオンを連れて強引に四季の森へと移動しますが、その後どうなったのでしょうか?
管理人の感想を交えながら、ストーリーの続きをまとめました。
目次
2人は四季の森へと到着し、王の棺へと向かう
アクシオン視点

ヒリスに連れられて転移する直前。
彼女の香りを間近で嗅いだアクシオンは、思わずのどを鳴らしました。その香りはあまりに刺激的で、嗅ぐほどに渇くのです。
もし叶うのなら、アクシオンは今すぐ欲望のままにヒリスを抱き締めてキスをし、彼女の全てを自分のものにしたいとさえ思いました。


ヒリスは王に聖杯を捧げる
そして2人は四季の森に降り立つと、いつものように中に入ります。
その際にアクシオンは、ヒリスの右手に聖杯が握られていることに気付きます。そしてなぜ持ってきたのかと質問すれば、彼女は「祭壇にいる王にお酒を捧げるの」とだけ答えました。
その言葉についてアクシオンは、今日が祝宴だから亡き王と酒を酌み交わしたいのだろうかと解釈しますが…
次の瞬間、目を見開きました。
ヒリスは“王の棺”のうえに聖杯を置き、さらに自分の手を傷つけて聖杯に血を入れたのです。
その光景を見たアクシオンは当然ながら彼女を止めますが、その時、聖杯が輝いて声が聞こえました。
『誰かが余を起こすのは実に久しぶりだ。早く来なさい。呪われた裏切り者の子供。地上最後のイノアデンよ』
そして2人の目の前に、光り輝く男性が現れます。
白く長い髪に、白い服をまとった男性。かつて王と呼ばれた存在が、棺の前に現れたのです。
ヒリスは自分がループする理由を、王に尋ねるが…
王の魂と対面する
王を前にしたヒリスとアクシオンは、目を見開きます。
「あなたが王だって?本当に王の魂なのか?」
すると王は、今ここにいるのは王の魂ではなくただの残痕に過ぎないと説明します。確かに彼は見ているだけでゾッとする存在であり、ただの人間では無いのでしょう。
そしてまたこの時、王は言います。
『…彼女にとってはそんな事どうでもよさそうだが…いつか答えを求めて余の元へ来ると思っていた。不運な子だ』
どうやら王は地上で起こる全てのことを知っているらしく、ヒリスの“探し物”が何なのかもお見通しのようです。
そしてこの時、ヒリスは気づきます。
先ほど王がヒリスに告げた“最後のイノアデン”という言葉。リカルドが生きているのに、その言葉は不適切です。つまり王の言葉には含みがあるのでしょう。
「その言葉はもしかして、私がこれからも転生を繰り返す人生から逃れられないってこと?」
すると王は、その通りだと告げました。
ヒリスに”死”がない理由
王によれば、ヒリスは“死の祝福”を受けることができなかったためループを繰り返しているそう。
その真実にヒリスは、絶望した表情を浮かべます。
なぜ私がこんな目にあうのか。なぜよりによって私なのか。彼女はドレスの裾を握りしめ、震えながら王に質問します。
すると王はヒリスを見て『イノ』によく似ていると言います。そして彼は、自身の過去について語りました。
王の過去
王によれば、彼は最初にして最後の王だったそう。はるか昔に亡くなり、今は残痕として残っているだけの存在です。
そして彼が命を落とした理由は、かつて永遠を誓った4人の守護者たちに裏切られたことが原因でした。
なんと守護者たちは、信義を捨てて王の体と魂を99個に砕いたのです。


そして王によれば、彼が苦痛と悲鳴のなか吐き出した最後の吐息だけが、この地上に唯一残った『純粋なる神聖な力』なのだそう。
そして王はヒリスに言います。
『余が最も愛して憎んだ春の子孫よ。望みを叶えたければ、余の“息”の宿ったものを探せ。さもないと永遠の呪縛から逃れることはできぬ』
その言葉にヒリスは、ただ呆然と立ち尽くしました。
『接近不可レディー』47話のネタバレと感想
47話のおさらい

この世界を仕切っている4大貴族。その先祖については、伝承だとすばらしい人々だと伝えられていますが…
しかし実際は、王を裏切った謀反人でした。
そして4大貴族の中でも、最も王に愛されて後に憎まれたのが春の一族の先祖。その子孫であるヒリスは、死の祝福を受けることができず永遠にループし続ける運命にあります。
要するに、先祖が王を裏切ったからヒリスは呪い(?)を受けてしまったのです。