『接近不可レディー』27話~28話のネタバレです。管理人の感想を交えつつ、ストーリー概要をまとめました。
前回はヒリスの仕事中に、親戚が押しかけて来ましたね。ヒリスが当主になったので、ご機嫌取りに来たようですが…
面倒な親戚相手に、彼女はどう対応するのでしょうか?続きを読んでいきましょう。
目次
27話|ノートン・フェラーノを臨時代理人に任命する
フェラーノ家の当主が訪れる

親戚たちは執務室に押しかけるだけでなく、勝手に客席に座っておしゃべりをし始めます。そしてヒリスのご機嫌取りでもする気なのか、べらべらとお世辞を口にしますが…
当のヒリスは無表情で、淡々と仕事に励みます。
すると再び使用人がやって来て、今度はフェラーノ家の当主が挨拶をしに来たと報告をします。
フェラーノ家は、イノアデン傘下のなかでも最上位に位置する家門。
しかし当主変更の胸は伝えていないので、きっとディエゴに会いに来たのでしょう。するとヒリスは、フェラーノ家の当主を執務室まで案内するよう執事に命令しました。


親戚たちは「私たちが先に来たのだからフェラーの家など追い返すべき」と言いますが・・・
ヒリスは冷ややかに笑い、許可なく押しかける方が無礼でしょうと告げます。すると親戚たちは息を飲み、すぐさま謝罪をしました。
ノートン・フェラーノという人
フェラーノ家当主のノートン・フェラーノは、緑色の髪をもつ真面目そうな中年男性。
彼は執務室に入ると、ディエゴがいないので一礼して退出しようとします。またこの時、微笑みながらヒリスの覚醒を喜んでくれました。
そんな彼を見ながら、ヒリスは前世での記憶を思い出します。彼は前世でも、臣下として礼儀正しくヒリスに接してくれた数少ない人物でした。
そのためヒリスは当主が交代したことを告げると同時に、ノートンを自分の臨時代理人に任命します。
さらにヒリスは、その場ですぐに正式な委任状を作成してノートンに手渡します。すると状況を理解したノートンはヒリスの前で跪きました。
ノートンを臨時代理人に任命
臨時代理人となったノートンの役割は、ヒリスの代わりに定例会議を取り仕切ること。言うまでもなく重要な役割です。
しかし3人の親族たちが黙っているはずなく、彼らは血縁者である自分たちこそ代理人にふさわしいと必死で訴えますが…
その瞬間、ヒリスは異能の力でバラの棘を出現させます。そしてうるさい親戚たちをトゲで縛り上げ、どこかへと転移させました。
・・・
執務室でノートンと2人きりになると、ヒリスは彼に言いました。
「私はあなたが最も代理人として相応しいと思います。ですから反論は受けません」
そもそもヒリスはイノアデンのために働く気などありません。当主になったのは、あくまで自分の目的を果たすため。だから彼を代理人に任命したワケですが…
ヒリスの内心を知らないノートンは、瞳を輝かせて彼女に忠誠を誓うのでした。
28話|アクシオンと母親の会話
ディエゴ視点
一方その頃、ディエゴは激怒していました。
執事からの報告によれば、先ほど親戚とフェラーノ家の当主が来訪したとの事。しかし彼らは自分のもとに挨拶に来ず、おまけにヒリスが勝手なことをしたと聞いて怒ったのです。
そして怒りに任せて、ディエゴはヒリスのいる応接室に向かいますが…
応接室のドアを勢いよく開くと、ヒリスとアクシオンがお茶を飲んでいたので立ち止まります。
なぜアクシオン・ベルゼットがいるのか?訳が分からず、彼は狼狽えました。
ベルゼット家での会話
今から1時間ほど前。
ベルゼット家の執務室でアクシオンが仕事をしていると、そこに母・ゼノンが訪ねて来ました。
アクシオンの母親でありベルゼット家の前当主。チャイナドレスっぽい服を着た熟女で、息子との関係は良好。ちなみに顔はアクシオンそっくりですが、息子とは違い快活でよく笑う人です。
ゼノンは悠々とした態度でソファに腰掛けると、少し前に会った長老たちについて話します。
というのも長老たちは、アクシオンがカリキアを助けたのだから対価として”カリキアの涙”くらい貰うべきだと主張しているそう。
しかしアクシオンは長老たちと仲が良くないので、そんな要求は聞き入れません。それはゼノンも同じで、彼女もまた「いったいなぜ私にそんなことを訴えるのやら…」と笑っていました。
またゼノンによれば、長老たちはヒリスとアクシオンを結婚させたらどうかと提案してきたそう。
跡継のことを考えれば重要な問題ですが、ゼノンは気にした様子もなく余裕のある態度で言います。
「君が望まないなら結婚する必要はない。跡継ぎはまぁ…次の代のことなんて知らないよ」
そして少し雑談をした後、彼女はまた来ると言って笑って部屋を後にしました。
・・・
アクシオンは1人になると、ふと記録保管室で見たヒリスの笑顔を思い出します。そして羽ペンを机に置くと、仕事をやめてイノアデン家に向かいました。
アクシオンが突然やって来る
応接室のソファで向かい合って座るヒリスとアクシオン。傍ではメイがお茶を淹れています。
なおアクシオンが訪ねて来た理由は、次に”四季の森”に行くときの日時を決めるためだそう。手紙を送ってもヒリスが返事をくれないと思ったので、直接来たのだと彼は言いますが…
全く事情を知らないメイは、会話を盗み聞きして2人が恋人同士だと誤解しました。
『接近不可レディー』27~28話のネタバレ感想
考察①ノートン・フェラーノについて

というワケで今回、ノートン・フェラーノという中年男性が臨時代理人に任命されました。
彼はとても誠実で、前世でもヒリスに礼儀を尽くした人物。だからこそ彼女は、血縁関係がないにも関わらず彼を代理人に立てたのです。
これ、結構すごい事ですよね。
本来ならこういった場合、血縁者が優遇されるものです。だからこそノートンは、指名された時かなり嬉しかったんじゃないでしょうか。
まあヒリス視点だと、自分のやりたい事をするために信頼できそうなノートンに目を付けただけのようですが…
それでもノートンからすれば、非常に名誉なこと。ヒリスの本心がどうであれ、信頼されて実力を評価されたことには違いありませんから。
考察②アクシオンの母親について
29話ではアクシオンの母親・ゼノンが登場しました。こちらも新キャラですね。
アクシオンの母親であり前当主でもあるゼノンは、余裕のある大人の女性。あと美人。29話でゼノンが足を組んでタバコを吸うシーンがありましたが、めちゃくちゃ似合ってました。

個人的に、ゼノンは好感が持てるキャラクターです。いい意味で放任主義。
他の当主たちが体面を気にして子供に厳しく当たっているからこそ、息子の好きなようにさせたいというゼノンの態度は好感が持てました。