【余命僅かの脇役令嬢】結末ネタバレ①カリナの最後と原作の最終回について解説

解説

マンガ『余命僅かの脇役令嬢』には小説の原作があり、そちらは既に完結しています。

そこでこの記事では、原作のストーリーの概要と結末について簡単に紹介します。

主人公・カリナがどんな最期を迎えたのか。そして最終回はどうなったのか。原作小説のネタバレを知りたい人はご覧ください。

当記事で紹介している内容は、海外のネタバレサイトや国内の某掲示板などを参考にしています。原作小説は日本国内で購入できなかったため、管理人は未読です。もし記事内容に間違いなどありましたら、お手数ですがコメント欄にてご連絡いただけると幸いです。

『余命僅かの脇役令嬢』のあらすじと原作情報

『余命僅かの脇役令嬢』の基本情報

余命わずかの
基本情報
  • 日本タイトル:余命わずかの脇役令嬢
  • 原題(韓国語):시한부 엑스트라의 시간
  • 英題:The Time of the Terminally ill Extra
  • 原作:JAEUNHYANG
  • 作画:KIMPEUL
  • 文:CHOVA
  • 出版社:Kakao Entertainment Corp.
  • ジャンル:恋愛

あらすじ

家門の跡を継ぐ長子でも、家族の愛を独占できる末っ子でもない、中途半端な2番目として、いつも誰かの影で生きてきたカリナ。 絵を描くことが唯一の趣味だった彼女は、自分に残された時間があと少しだということを知り、今まで交流もなかった婚約者に会いに行くことに。 婚約破棄の書類を胸に抱いて… 「ここにいさせてください」 「正気か?」 「その代わり…婚約を破棄して差し上げます」 この時は思いもしなかった。あれほど望んだ無償の愛と関心を彼がくれることになるなんて。 そのせいで、どうでもよかった人生に未練を抱くことになるなんて…
引用元:https://piccoma.com/web/product/88153

白うさ
余命僅かの脇役令嬢が、運命の人に出会って幸せになる物語だよ。

『余命僅かの脇役令嬢』の主人公・カリナ。彼女は絵の才能に恵まれるも、芸術病にかかり余命1年と診断されます。

そのため最後くらいは自由に生きたいと願い、家出をして今まで交流のなかった婚約者・ミリアンの屋敷を訪れるーーーというのが序盤のストーリーです。

はじめに|カリナの人生と芸術病について

家出した後、カリナは幸せな日々を送る

バレンタインとハート

ミリアンは優しい男性で、カリナのことを何かと気に掛けます。またカリナの生い立ちを知ってからは、より親切にしてくれました。

カリナが自由に絵を描けるようアトリエを作ったり、芸術病を治療するために友人・フェリオールを呼んで手を尽くしたりと、カリナに無償の愛を与えてくれたのです。

カリナはそれが幸せで、少しずつミリアンに惹かれていきます。

芸術病が不治の病である理由

『芸術病』の進行を止めるには、芸術を諦めるしかありません。

医師のウィンストン(カリナに芸術病の診断を下した人)も刺繍が得意であるがゆえに芸術病を患い、一時は視力を失いかけました。しかし刺繍から遠ざかることで、彼は失明せずに済んだのです。

つまりカリナは絵を描かなければ、命を落とさずに済むのです。

しかしカリナにとっては絵を描くことが全て。絵に執着し、絵から生まれた子供たちを『私の唯一の理解者』と言って愛します。

ひよこ
大好きなものから離れるって難しいよね。
白うさ
わかる。僕もマンガを読むのやめられない。

さらにフェリオールによると、カリナと同じく『創造の奇跡』を持った芸術家たちは、今までに全員が芸術病にかかり30歳未満で亡くなったそう。

それでもカリナは絵を愛し、その後もずっと絵を描き続けました。

関連:『余命僅かの脇役令嬢』29話・芸術病が発症した人の末路とは?

家族との完全なる決別

カリナは自分の人生を生きるため、家族にきっぱりと別れを告げます。

父・カーシス宛に手紙を書き、これからは自分のために生きるので二度と家には帰らないと伝えました。

なお手紙を読んだカーシスは、カリナと話し合って関係を修復しようと試みます(実際はすでに修復不可能ですが)

またアベリアも手紙の内容を知ってしまい、姉が二度と帰らないと知って悲しみました。

関連:『余命僅かの脇役令嬢』32話・カーシスは娘からの手紙を読む

結末について解説|カリナは最後にどうなった?

カリナの最後について

枯れたバラのお花と書籍

結論から言えば、カリナは若くして命を落とします。『余命僅かの脇役令嬢』というタイトルのとおり、その一生は短いものでした。

しかし当初では『1年しか生きられない』と医師から診断されていたものの、ミリアンたちの尽力により寿命が5年延びたのです。

しかもカリナは、一度死を迎えるも復活します。

具体的に説明すると、カリナは本来の寿命により死を迎えますが、医師・ウィンストンがドラゴンのハロン(※)をカリナの体内に入れて縫合させたため寿命が5年ほど延びたのです。

ハロン:稀にモンスターからドロップする石。体の弱い人が持つと健康になる。

カリナの死と復活

カリナは一度は死を迎えた後、1カ月ほど眠ってから目覚めます。

そして目覚めた後はミリアンにプロポーズされて結婚し、娘も生まれました。

また後述しますが画家として大成したので、短くも幸せな生涯を送ったと言えます。

カリナは死を迎えたことで、芸術の祝福を失います。その結果、体調は芸術病を患う前よりも良くなりました。そのため子作りができたのです。

復活後、カリナは画家として大成する

カリナは生き返った後で画家として大成功し、首都では『カルロス家の支援を受けた不可視の画家・カリナ』として有名になりました。

あまり作品を出さなかったものの、オークションでは作品に10倍の値段がつくことも多かったそう。

なお『カリナ』の作品を持つことで社会的に注目されたため、貴族はこぞって彼女の作品を集めました。むしろ貴族として、持っていないと疎外感を抱くほどだったのです。

白うさ
カリナの実力なら、金に糸目を付けない客も多かったろうね。
ひよこ
でもカリナは一切作品を値上げしなかったよ。お金に興味は無かったみたい。

カリナの描いた作品

カリナの作品は、独特の作風により人々を魅了します。その作風は大胆でありながら、派手さを意識しないユニークなものでした。

といっても作品のテーマは特別なものではなく、ほとんどは風景画。

最近競売にかけられた絵画の中に上空から首都を見下ろした風景画があったので、人々は画家・カリナが首都にいたのではないかと噂しました。

原作の結末

カリナが復活してから5年後。彼女は夫・ミリアンと娘・セレンに見守られながら若くして息を引き取ります。

なおセレンは幼いため母親が亡くなったことを理解できず、カリナ本人からも「お母様は長い旅に出ます」と教えられていました。

そしてカリナの死後から14日後、ミリアンは彼女の日記を見つけます。その日記にはセレンへの手紙――子供でも読める言葉で綴られているーーが書かれていました。

これが原作の『余命僅かの脇役令嬢』の最終回です。

なおエピローグによれば、カリナの葬式は静かに行われたとの事。

葬式には彼女と交流があった人だけが参加して悲しみました。なおカリナ亡き後、娘のセレンはたびたび母親に会いたいとミリアンにせがんだそう。

カリナの葬式は、貴族の葬式としては少々質素です。しかし喪主のミリアンが、騒々しい葬式をカリナが好まないだろうと考えため静かな葬式にしたようです。ちなみにレオポルド家の面々は参加させて貰えませんでした。

妹・アベリアや父親・カーシスはどうなった?

レオポルド家の結末について

カリナは実家に帰らず、家族であるレオポルド家とは完全に縁を切っています。

両親は一度だけカリナに会うため北部を訪問しましたが、当然ながら拒絶されました。

なおレオポルド家の末路については、当サイトの記事『余命僅かの脇役令嬢・結末②レオポルド家編』でネタバレを紹介しています。興味がある人はそちらもご覧ください。

ノクターンの末路について

ノクターンはレオポルド家の主治医でありながら、アベリアを贔屓して患者を平等に扱いませんでした。そのため彼もまた最終的に罰を受けます。

彼の末路については『余命僅かの脇役令嬢・結末③ノクターン編』に掲載しています。

ネタバレ感想|最終回のストーリーを読んで思ったこと

ネタバレ感想①カリナの一生について思う事

ネタバレ感想

カリナとミリアンは良き夫婦であり、短くも幸せな生活を送りました。

最初のころは家族の愛を得られずに辛い日々を過ごしていたカリナですが、北部に来てからは笑顔で過ごしていました。

ミリアンの優しさに癒され、フェリオールという友人を得て、さらに結婚して娘も生まれて、おまけに画家として大成するという夢を叶えたのですから。

傍から見れば悲しい生涯だとしても、カリナは幸せだったと思われます。

ネタバレ感想②最終回と結末について

『余命僅かの脇役令嬢』のについて海外のネタバレ掲示板を読んだところ、皆そろって「この物語はあまりに悲しすぎる」とコメントしていました。

管理人も同意見です。この物語はキレイだけど悲しい。カリナ的には幸せだったのかもしれないけど、それでも悲しい。

なおコメント欄には「こんな悲しい話、読まなければよかった」という少々キツめの意見もありましたが、個人的に『余命僅かの脇役令嬢』という作品は悲劇だからこそ美しいのかな…と思っています。

賛否両論ありますが、管理人的には良作だと思いました。

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4件のコメント

ピッコマで漫画を見てましたが、このネタバレで結末を先に知れてよかった。なぜなら、私は“個人的”に王道のハッピーエンドしか好まないから。苦い思いなんてリアルだけで十分、わざわざ可哀想な作品を自ら見たいと思う性格ではないので、知れてよかったです。実際の出来事として考えても苦しい。結局寿命が短いことには変わりないですしね。子供出来たからOKだなんて思う人は少ないでしょう。やっぱり明確な死を描かれてしまうと辛い、きつ過ぎます。

>へのへのもさんへ
コメントありがとうございます。
『余命わずかの脇役令嬢』を最後まで読んで撃沈した人も多いみたいですね。
結構人を選ぶ作品なので、この記事が読むかどうかの判断基準になったなら嬉しいです。

この作品を読んでなんて勝手な親の元に生まれ、自分の幸せより姉弟を優先させなければいけないなんて生きる意味すら見失う。
カリナは誕生日ですら忘れられてるから、デビュタントも開いてもらってないんだろうと。

もっと早くミリアンと一緒に暮らしていたらもっと長生き出来たんじゃないかと思いました。

この作品(マンガ)途中からカリナの絵が可愛らしさが無くなったとこが気になりました。ミリアンはより肉体美が良くなりましたが……。

>もっと早くミリアンと一緒に~

これは私も思いました。芸術病発症者はみんな家族関係が悪かったそうなので、多分そういう事なのでしょうね。

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