『再婚承認を要求します』外伝26のネタバレ感想|ふたりは姉妹

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝26 姉妹(6)』の概要をまとめています。

前回はマスタスが瀕死になったりダルタの養母が命を落としたりと、怒涛の展開でしたね。おまけにエベリーまでもがダルタを誤解をしてしまいました。

そんな中、ナビエの元にクロウが戻ってきますが…その後はどうなったのでしょうか?感想を交えてあらすじを紹介します。

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ナビエ視点|クロウの報告により現状を知る

クロウによる報告

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

鳥の姿で戻って来たクロウは、困惑しながらもナビエに一連の出来事を報告しました。

彼はずっとダルタを監視していたため、彼女が常時泉の仲間であることもエベリーが誤解していることも全て知っていたのです。

クロウの報告
  1. ダルタは常時泉の仲間だが、本人は盗賊ではない
  2. マスタスは①を知ってダルタを追いかけるが、常時泉に待ち伏せされた
  3. クロウが乱入してマスタスを危機から救う
  4. エベリーが近くにいたので治療してもらった
  5. ③の時にエベリーも、ダルタが常時泉の仲間だと知る
  6. エベリーは真実を知っているが同時に誤解もしている
  7. ダルタの育ての親が亡くなった

状況があまりに複雑なので、報告を聞いたナビエは悩みました。

ダルタ本人は盗賊ではなくマスタスの件にも無関係ですが、彼女が争いのきっかけとなったのは事実。またエベリーの誤解を解けば、彼女はダルタの養母を死に追いやったことで苦しむでしょう。

クロウは混乱し、ナビエはこめかみを抑えました。

ひよこ
現状を正しく理解しているのは、今のところナビエとクロウだけだね。
白うさ
この複雑すぎる状況、ナビエはどう対処するんだろう。

ダルタ視点|母親の墓前である人物と再会する

エベリーへの疑惑

雨が降って激しい風が吹きはじめても、ダルタは母親の墓の前から立ち去れずにいました。

泥まみれの手で傭兵からもらったメモを握り、ただ墓をじっと眺めて「なぜエベリーは、マスタスが死んだと言ったの?」と考えます。

白うさ
このメモは、前回エベリーが傭兵に渡した物だね。
ひよこ
そう。イスクア子爵夫妻が生みの親だと書かれたメモだよ。

するとその時「むちゃくちゃだな」と誰かの声がして、ダルタはバッと立ち上がります。

目の前に現れたのは、白い制服姿のエンジェル。

ダルタは警戒心を露わにするも、彼は黙って近寄ってきます。彼の服もずぶ濡れなので、ダルタをずっと見ていたのでしょう。

そしてエンジェルは悲しそうな表情で「私にも責任があります」と告げました。

というのも彼は、エベリーがマスタスと会話するのを見ていたそう。しかし彼女はダルタの友達なので仲裁するだろうと考えて、表に出なかったのだとか。

この話を聞いたダルタは、エベリーとマスタスが関係者だと知ってショックを受けました。

「嘘!」と叫んで彼の胸ぐらを掴むも、すぐに手を緩めます。エベリーが嘘をついたなんて思いたくないけれど、内心ではずっと疑っていたのです。

ひよこ
ダルタ視点では、エベリーとマスタスが”グル”に見えるんだね。
白うさ
あっちもこっちも誤解だらけ。

ダルタの決断

またダルタは、先ほど傭兵から渡された”メモ”のことも気になっていました。傭兵はただ「身元を明かせない依頼人から」としか言いませんでしたが、そんな事をするのはエベリー以外に考えられません。

そこでダルタは立ち上がり、食いしばった声で「東大帝国に行きます。エベリに会わないと」と告げます。この状況下でなお、彼女はエベリーが嘘を付いたと信じられなかったのです。

するとその姿を見たエンジェルは、なぜか東大帝国への入国を手伝うと言い出しました。

エンジェルについて
彼はダルタがでたらめな情報を流したと知っているので、もうスパイとして使う気はありません。しかし治療魔術師は欲しいと思っており、また何かを隠しているようです。何やら言えない事がある様子。

エンジェルと一緒に東大帝国へ

エンジェルと一緒に、東大帝国を訪れたダルタ。連合同士は仲が悪いので入国できるか心配していましたが、意外にもすんなり馬車で入れたので彼女は驚きました。

ただしエンジェルによれば、監視の目は付くそうですが。

ひよこ
仕方なく入国させるけど好き勝手しないように監視はするぞ!ってことだね。
白うさ
国交問題とかあるし、一部だけ入国制限するのは難しいのかな。

イスクア子爵夫妻の詐欺事件を知る

ダルタは1人で馬車から降りた後、メモに書かれていた”イスクア子爵夫妻”について調べるため役場を訪問します。

そして窓口の役人から書類を受け取り、近場のレストランで内容を確認しました。

・・・

書類にはイスクア子爵夫妻の詐欺事件について書かれており、真実を知ったダルタはショックを受けます。

そして郊外にある”処刑者の墓”を訪れ、似たような墓がたくさんある中から真新しい墓の前にフラリと立ちました。

最初は親を探そうなんて考えもしなかったけれど、こうなると妙に心が虚しくて痛かったのです。

するとその時。

車輪の音が聞こえてダルタは身を隠します。エンジェルの言っていた”監視役”だと思って警戒しましたが、聞こえてきたのは「もうお戻り下さいエベリー様」という声でした。

”エベリー”と聞いてダルタが思い浮かべるのは、妹のような少女と治療魔術師の2人。けれど様付けで呼ばれるなら、きっと魔術師の方だろうと結論付けますが…

向こう側をのぞくと、見慣れた少女を見つけてダルタの心臓は凍りつきました。

ハインリ視点|偽物、チャンスを与えてやる

幽閉された部屋

ナビエの寝室から一番遠い部屋。中には植物と鳥かごしかないその部屋を、人々はジョークで「幽閉された部屋」と呼んでいました。

というのも鳥かごの主人である鷲・クイーンは、ハインリから酷く嫌われて追いやられたという逸話があるからです。

ひよこ
こっちの”クイーン”は、確かエンジェルから貰った鳥だね。
白うさ
まさかの再登場。

その”幽閉された部屋”に、ハインリは今日1人で訪れます。そして低い声で、自分にそっくりな鷲に「偽物、チャンスを与えてやる」と告げました。

⇒『再婚承認を要求します』外伝27はこちら

『再婚承認を要求します』外伝26のネタバレ感想

『再婚承認を要求します』のサブタイトル

ネタバレ感想

『再婚承認を要求します』の外伝15~26話ではダルタメインの話が描かれましたね。なお前半のサブタイトルは『ふたりは』で後半は『姉妹』。

続けて読むと『2人は姉妹』。なんとも皮肉ですね。

管理人ははじめにサブタイトルを見たとき、エベリーの姉妹が見つかって感動の再会をするのでは…と甘い期待をしていたのですが、見事に予想を裏切られました笑

うん、まあ『再婚承認を要求します』ってそういう作品ですよね!

ちなみにダルタメインの話はここで終わりのようです。次回のサブタイトルが『血の手と狂った騎士』なので、多分エンジェル視点の話になるのかなと思います。

それにしてもサブタイトルが物騒。

クロウが戦闘に乱入したときの話

マスタスと常時泉が大乱闘したとき、鳥の姿で尾行していたクロウは不利なマスタスを助けるため戦闘に乱入しました。

ただし鳥の姿ではなく、一度人間の姿に戻ってから全裸で乱入したようです。

常時泉はさぞ驚いたでしょうね。

ぶっちゃけると管理人は、最初に原文を読んだとき「裸で乱入?翻訳ミスかな?」と思ったのですが…

外伝25で常時泉が「裸の男が乱入してきた!」的なセリフを言っていたので、クロウは本当にやったようです。

⇒『再婚承認を要求します』外伝27はこちら

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2件のコメント

誤解に誤解が重なって何だかダリタが可哀想になってきました。どうしようもなくてついた嘘がここまで裏返るとは…人生って分からないな…

>ごまさんへ
ダルタ可哀想ですよね。本人は優しくて義理堅い子なのに、なぜかこんな状況になってしまいました。

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