『悪女は砂時計をひっくり返す』70~71話のネタバレ感想|判決が下される

悪女は砂時計をひっくり返す

ピッコマで連載中の『悪女は砂時計をひっくり返す』の70話~71話のネタバレ感想です。

前回は裁判が行われるも、完璧なアリバイを用意していたためアリアに有利な状況で休廷となりました。

そして70話では裁判の決着がつきますが、一体どうなるのでしょうか?ストーリーと感想をまとめました。

⇒『悪女は砂時計をひっくり返す』ネタバレ一覧はこちら

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70話のネタバレ|裁判の最終日、フレイが出した判決

裁判前のひと悶着

悪女は砂時計をひっくり返す

馬車で裁判所に向かったアリアとアース。

そして2人仲良く裁判所のエントランスに入ると、ミエールとカインが険しい表情でアリアを睨んできました。大方「あんたみたいな奴がよくも皇太子と…」とでも思っているのでしょう。

つまり皇太子相手に文句を言えないので、アリアに不満をぶつけているのです。

すると視線に気づいたアースは、彼らの前でわざとアリアを抱き寄せます。アリアは内心で「ナイスアシスト!」と喜びながら、便乗してイチャイチャする様子を見せつけました。

白うさ
煽りよる。
ひよこ
アースはファインプレーだね。

裁判長・フレイが下した判決

裁判の続きがスタートすると裁判所全体に緊張した空気が流れ、傍聴席にいるアリアの母親とサラは神妙な顔をします。

その最中、裁判長・フレイは厳かな口調で言いました。

「被告人・アリアの証拠は明確なアリバイであると立証されました。ここに無罪を言い渡します」

無罪判決を聞いてほっとするアリア。そして一方、ミエールは…

「唯一の目撃者であり容疑者であるロースチェント・ミエールを真犯人として逮捕します。懲役20年ほどの罪だと知っておいて下さい」

裁判長から有罪判決を受けて、その場で手錠を掛けられます。

ミエールは信じられないという顔をして必死に「違うって言ってるのに!」と叫ぶも、その主張は聞き入れてもらえません。

白うさ
おおお名判決!さすが!
ひよこ
この時代背景で、よく正しい判決が出せたね。フレイさん有能。

この裁判はすぐマスコミに知れ渡り、新聞には大きなタイトルで『ロースチェント伯爵殺人未遂事件大特集!』と掲載されます。もちろんその記事には、真犯人としてミエールの写真が掲載されました。

証人として出席した2人の令嬢は、偽証罪として自宅謹慎3か月を命じられました。

カインは判決に不満を示すが…

「懲役20年なんて、いくら何でもあんまりです!」

裁判が終わった後、カインは裁判長・フレイに直談します。

しかしフレイは淡々と、ミエールの罪状は重く裁判時の態度も悪いため減刑は難しいと答え、カインの主張をばっさり切り捨てます。

この時代、帝国の貴族たちは金で罪をもみ消すのが普通でしたが、フレイは賄賂を一切受け取りません。どこまでも法に忠実でした。

・・・

その後カインは、貴族用の監獄に囚われたミエールに会いに行きます。

ミエールは兄を見るなり、涙目で「お兄様も(アリアが犯人だと)証言してください!」と訴えるも、彼は余計なことに巻き込まれたくないので適当に誤魔化しました。

またこの時、彼女はイシースにも面会に来てほしいと頼みますが…

連絡したところで冷酷なイシースが来るはずもなく、カインの元には「クロア王国に行くため忙しいので面会は難しい」と冷たい返事が返ってきました。

ロースチェント伯爵の容態が変化

クソッ…と苛立ちながら、ロースチェント邸の廊下を歩くカイン。するとその時「主治医を呼んで!早く!」と母親の悲鳴が聞こえました。

反応を見るに、父・ロースチェント伯爵の容態が変化したのでしょう。

そしてカインが駆け付けると、そこにはベッドに横たわりながらも薄っすらと目を開ける父親がいました。

71話のネタバレ|ロースチェント伯爵が目覚める

目覚めた父親

ようやく目覚めた父親。しかしカインが大丈夫ですかと話しかけても返事をしません。

どうやら父親は後遺症により喋れず、体も自分で動かせないようです。

すると父親は、カインを見てゆっくり瞬きします。目の開閉で意思を伝えようとしているのでしょう。そこでカイルは「犯人を覚えていますか?」と質問しますが…

その瞬間、母親が慌てながら部屋に飛び込んできました。連れて来られた医師と使用人たちは、父親の目覚めを知って喜びます。

うるさい女だ…と思ってカインが舌打ちすると、そこにアリアも現れます。すると彼は気まずそうに視線を逸らしながら、裁判所に知らせてくると言って部屋を出て行きました。

(まあいい。犯人が誰だとしても、父さんならミエールの味方になるだろう)

この時カインは、そう考えていました。

母親の本音

庭のイスでくつろぎながら、アリアと母親は2人きりで過ごします。その際にアリアは、お父様が目覚めて本当に良かったと話しますが…

母親はあまり嬉しそうに見えません。

そこで理由を聞いてみると、母親は現状への不安を明かしました。

父親は下半身麻痺で動けないため、このままでは結局カインが伯爵代理を務めるでしょう。しかしカインは母親を無視するしアリアを妙な目で見るので、喜べるはずないのです。

そもそも彼女は、夫を愛していません。

再婚のなれそめも、彼が”面倒くさくない女”を必要としていたので「あなたの望む妻になってあげる」と冗談半分で言ったところ選ばれただけだと語ります。

ひよこ
つまり、互いに都合のいい相手を選んだワケだよ。
白うさ
1ミリも愛のない結婚をしたんだね。

その事実を淡々と告げる母親。

しかしアリアが今後はどうするのですか…と尋ねれば、母親はウインクをして元気よく答えました。

「完璧な離婚の準備をしないと!法的に何の問題もなくキレイに別れて、持って行けるものは持って行くのよ!」

それに娘の結婚式を祝うためにも、手ぶらで旅立つなどあり得ない。そう言って華やかな笑顔を見せた後、母親は手でそっとアリアの頬を包んで言いました。

「愛する人と幸せにならないと。待たせない…そんな人を愛してね、アリア」

その言葉に、アリアは微笑みを返しました。

ミエール視点

手枷をしたミエールの前で、裁判長のフレイは淡々と告げます。

「ロースチェント伯爵が目覚めた点を考慮して、懲役20年から自宅拘禁5年に減軽します」

減刑だけで釈放されないのは、父親が”ミエールが犯人だ”と証言したから。

その事実を告げると、ミエールは歯嚙みしながら内心で父親を責めました。実の娘を捨てて卑しい女の肩を持つなんて!父親なら許しなさいよ!と。

ひよこ
全く反省してないね、この娘は。
白うさ
すごい暴論。
父親は階段から落ちる寸前、ミエールの邪悪な顔を見ています(68話の裏話参照)あの顔を見ては庇えるはずもなく、彼女が真犯人だと正直に告白したようです。なおミエールは自宅拘禁なので自室から出られず、また被害者である父親とも会えません。

ミエールが兵士に連行されながらロースチェント邸の自室に戻ると、すでに調度品が撤去されていました。

ガランとした空間で彼女は1人で泣きながら、隠し扉を開きます。そして赤い小箱を手に取ると、ぽつりと呟きました。

「…私がこのまま黙っていると思う?」

⇒『悪女は砂時計をひっくり返す』72話のネタバレはこちら

『悪女は砂時計をひっくり返す』70~71話の感想

70話の感想①今後のストーリー予想

ネタバレ感想

70話のラストでは、ずっと昏睡状態だった父親がようやく目を覚ましました。

この状況は、下手をすればアリアにとって不利になります。というのも前回彼女自身が言っていたように、もし父親が「アリアが犯人だ」と言ってミエールを庇えば状況が逆転するから。

そうなれば、ミエールは解放されてアリアが監獄行きになるはず。なので現状、アリアの運命は父親に握られていますね。

70話の感想②フレイがいかに有能かという話

本編に説明があったとおり、この世界における犯罪は基本的にお金で解決できるようです。具体的には、有罪判決になっても裁判官に賄賂を渡せば釈放してもらえます。

つまり、貴族や金持ちは刑罰を受けずに済むワケですね。司法が腐ってる。

だからカインも「どんな犯罪を犯そうと金で解決できるのが貴族」という非常識な考え方をしていました。

けれど裁判長であるフレイは、貴族だろうと容赦しません。見たところ、カインからの保釈金(という名の賄賂)も受け取っていないようです。

フレイは有能なだけでなく、職務意識がとても高い人ですね。

また本編中、彼女は「罪のない人々を助けるのが私の仕事」と言っていたので、このセリフからも人柄がわかります。

71話の感想

アリアの母親は、伯爵との離婚を決めました。

そもそも伯爵との間に愛はなく、伯爵代理のカインに目の敵にされているので屋敷に残るメリットがありません。おまけに彼女は、カインが娘を妙な目で見ていることにも気づいていました。

なので現実的な母親は、さっさと離婚して財産も一部もらおうと考えます。

本編では献身的に夫の世話をしていましたが、あれは離婚の準備をしつつ夫に悟られないよう隠すためかと思います。

正直な話、父親がもっと愛情深ければ彼女は屋敷に残ったかもしれませんが…

なれそめを聞く限り、見放されて当然という気はしますね。あとアリアのことも今まで雑に扱ってきましたから、夫に尽くす理由など無いのでしょう。

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6件のコメント

面白くなってきたーーー!!!
翻訳ありがとうございます。
お父様が正しい対応をしてくれますように!

>匿名さんへ
コメントありがとうございます!父親がどう出るのか楽しみですよね。

更新ありがとうございます!!
お父様グッジョブ!
アリア達に無関心なのはひどいけど、最後にまともな行動をとってくれました。
ミエールはもうひと暴れしそうですね。
さすが悪女、、、
こうなったら公爵夫人にはなれないだろうし、今後の展開が気になります!

>匿名さんへ
こちらこそコメントありがとうございます。
ミエールはもうひと暴れどころか、生きている限り何やかんや悪事を働く気がします笑

一年も前の記事ですが、コメントさせていただきます。
質問なのですが、
このときカインは、アリアのことが好きなのでしょうか?
裁判所に入ったときには、アリアを睨んでいましたし、
「父親ならミエールの味方をしてくれるだろう」と思ったのは、
カインもミエールの味方をしているという考えに聞こえてしまいます。
どのような意見でもいいので、答えていただくと幸いです。
できれば理由もつけていただきたいです。
(なくてもぜんぜん大丈夫です。)

>匿名さんへ
この時点でカインはアリアに惚れています。随分前から、彼はそういう目でアリアのことを見ていました。
ただし彼は傲慢な人なので、アリアのことを自分の物のように思っている節があります。つまり、愛じゃなくて下心なんですよ。それに彼は貴族なので、元平民のアリアを格下だと思っています。
だから彼女が気に入らない行動を取れば普通に睨みますし、何なら閉じ込めてもいいと思っています。ひどい男ですね。
あと推測ですが、裁判のときもアリアが有罪になれば金で彼女を引き取るつもりだったのでしょう。時代背景的に、貴族ならそういう事もできますから。

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