マンガ版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。142~143話のストーリーを紹介します。
前半ではナビエたちの穏やかな日常が描かれますが、後半では元王妃・クリスタがとんでもない騒動を起こします。スキャンダルのせいで追い詰められた彼女は一体何をしでかしたのでしょうか?
ストーリーの概要をまとめました。
142話|狩猟場にてハインリが〇〇に襲われる?
ナビエは狩りに誘われる
その日ナビエは、ハインリに誘われて狩猟場を訪れます。
すると狩りの最中、彼は獲物を見つけたらしく突然1人で駆けだしてしまいます。そして数分後、彼の悲鳴が聞こえてきたのでナビエは慌てて追いかけますがーーー
そこには小狐に襲われる(?)ハインリがいました。
実のところ彼は、ナビエにかっこいい姿を見せたくて野生動物と戦う予定でした。しかしいくら待っても小動物しか寄ってこないので、仕方がなく小狐と戦うフリをしたのです。
しかしあっさり演技だとバレてしまい、彼は恥ずかしくなりその後しばらくテントに引きこもるのでした。
クリスタ視点|追い詰められた元王妃
例のスキャンダルのせいで、クリスタは不利な立場に追いやられていました。そのため侍女は一度コンプシャに避難すべきだと進言しますが.ーーー
クリスタはそれを拒否しました。ナビエとは年齢も立場も似ているのに、自分だけが惨めな目にあって悔しかったのです。
それに今コンプシャに行けば、いずれ人々に忘れ去られるでしょう。だから彼女は腹をくくり、噂を利用することにしました。
143話|クリスタは一世一代の大勝負に出る
私を〇〇にして!
クリスタはすぐ計画を実行します。
ハインリの執務室にやって来て、自分を側室にしてほしいと頼んだのです。
披露宴の夜に一度きりとはいえ関係を持ち、目撃者もいるのだから責任を取ってほしい……というのが彼女の言い分。
この話はもちろん嘘ですが、窮地に追い込まれたクリスタは一世一代の大勝負に出たのです。
側室にするか会議で決めることに
この話はあっという間に広まり、貴族たちは陰でクリスタを恥知らずだと非難しました。
さらに数日後、クリスタを側室にするかどうか国務会議が行われます。なお会議ではカトロン侯爵が「現皇帝は兄嫁を侮辱した」と激しく非難しますがーーー
その時カフメン大公が立ち上がり、2人は密会などしていないと主張します。
あの日の夜、ハインリは自分と交易の話をしていたから密会する時間などない。そう嘘をついて援護したのです。
さらに証人として呼ばれたクリスタの侍女たちも「その日クリスタ様は早々に帰還しました」と嘘をつきます。実のところナビエは会議に備えて、一部の侍女を懐柔しておいたのです。
会議の結果
その結果、密会は嘘でありクリスタを側室にする責任はないと結論が出ます。
計画が失敗したクリスタは、面目を失って愕然とするのでした。
再婚承認を要求します|ネタバレ感想とストーリー補足
142話のストーリー補足
本話ではクリスタの過去が描かれていたのですが、彼女は昔からハインリを好きで皇太子妃に選ばれたときも泣いて拒否したのだそう。
そのため例の醜聞がリアルさを帯びて、これほど話題になったようです。
やらかした事はアレですが一途な女性なのでしょう。それこそ人妻になっても恋心を捨てきれずに溜め込んでいた・・・と考えると少々気の毒ですね。
もし過去にそういった出来事がなければ、ハインリとの醜聞もこれほど肥大化せずもみ消せたかもしれません。なにせクリスタの実家は大貴族ですから。
まさに愛情のせいで破滅した女性と言えるでしょう。
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143話のネタバレ感想
ナビエの気遣い
ハインリは会議中に平然を装っていましたが、内心は頭を抱えていたようです。ナビエはそれを察して、会議が始まるとき彼の手を握ってあげました。
彼が今までナビエを支えてくれたように、今度はナビエが彼を支えているのが分かるシーンですね。夫婦の絆を感じます。
クリスタの覚悟
側室にしてくれと頼む時、クリスタは黒いドレスを着ていました。
このシーンを見たとき管理人は「え、何で喪服?」と思ったのですが、これは喪服としての黒ではなく彼女の想いの深さを表す色だったのかもしれません。
かなり昔に本で読んだのですが、どこぞの国王が逝去したとき王妃は永遠の愛を示すために黒い服を一生着用し続けたのだとか。何色にも染まらない黒を着用することで、国王への変わらぬ愛情を示した…という逸話が残っています。
クリスタが長年ハインリを想い続けたことを考えると、あの黒いドレスには彼女の変わらぬ愛情が込められていたのかもしれません。本当に『一世一代の大勝負』だったのでしょう。