マンガ版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。103話のストーリーを紹介します。
ハインリは結婚式を挙げる際、国名を『西大帝国』に改名する予定です。そして今回、ついにその事実をナビエにも明かそうとしますがーー彼女はどんな反応をするのでしょうか?
ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
ハインリの告白と、真実を知ったナビエの反応
ハインリの告白
告白したいことがあります…と真剣な表情で告げるハインリ。その言葉を聞いた瞬間、ナビエの脳裏にはある可能性が思い浮かびます。
(今さら何を言うつもりなのかしら。まさか、私を好きだと告げる気…?)
ナビエは彼の好意に気付いていました。
この結婚はメリットよりもデメリットが多いのに、ハインリは甘んじてそれを受け入れたのですから。理由は限られています。
――ただしナビエにとって、好意を持たれるというのは様々な可能性のなかでも特に小さな理由の一つでしたが。
するとハインリは微笑んでナビエの前に跪き、彼女の手にキスをしてから告げました。
「私たちが結婚する日。あなたは西大帝国初の皇后になるのです」
その告白を聞くや否や、硬直するナビエ。予想外のことを言われて処理が追い付かない様です。
そして一方でハインリは、無表情のナビエを見て「嫌でしたか!?」慌てるのでした。
西大帝国初の皇后
ハインリが退室した後。部屋に残ったナビエは、1人で佇みながらハインリに言われたことを思い出します。
(西王国は力と富があるのに、なぜ帝国に改名しないのか。人々はいつも疑問に思っていた。私もそうだったし、相変らずその理由は分からないけれど…西王国が帝国になる歴史的な瞬間。その出来事の中心に、私がいる)
そしてナビエは微笑むと、ぽつりと呟きました。
「いい皇后にならないと」
ブルー新聞社の記者・モンドレによるインタビュー
答えにくいインタビュー
ナビエが自室で『国務会議実録』を読んでいると、ブルー新聞社の記者が訪問したという連絡が入ります。
ブルー新聞社は他の2社よりも遅く来たので、きっと刺激的な話で国民の関心を引こうとするはず…とナビエは考えます。
・・・
そしてナビエが客室に向かうと、いかつい顔立ちをした記者・モンドレは率直にーーしかし若干、言いにくそうに質問しました。
「王妃殿下の能力と名声は西王国でも有名ですが、少し心配にもなります。王妃殿下が皇后として名声を轟かせたということは、それだけ東大帝国への愛情が深いということですから。もし東大帝国と西王国が争うことになれば、困りませんか?」
つまり記者は、いざという時にナビエは母国と戦えるのか…と聞きたいのです。
記者の質問は、ナビエが予想していたより更に答えにくい内容でした。
ラスタの侍女・デリスは、失言したことで悩んでいた
侍女・デリスの悩み
一方その頃。
東大帝国では、ラスタの侍女・デリスが先輩の侍女に相談をしていました。
「あの、先輩。失言をしてラスタ様を怒らせたようで…これから休暇なのですが、行かない方がいいですか?休暇を取ったら、ラスタ様はますます怒りますよね?」
しかし先輩侍女は、これから結婚式の準備でもっと忙しくなるのだから今のうちに休暇を取っておくよう勧めます。
その言葉を聞いたデリスは、戸惑いながらも実家に帰るのでした。
兄・ジョエンソンに相談する
デリスが不満そうな顔で実家に戻ると、心配した兄・ジョエンソンが話しかけてきます。
「どうした?仕事が大変なのか?先輩たちがよそ者扱いするのか?」
「そうじゃなくて…ラスタ様が私に怒っているみたいなの。慰めようとして言った言葉を、不快に思われたようで」
頬を膨らませながら、兄にグチを言うデリス。
しかしジョエンソンは、ラスタのことを気に入っているのでラスタを擁護します。
というのも彼は新聞記者をしているので、以前ラスタに直接会っているのです(97話参照)
そして不貞腐れるデリスとは対照的に、ジョエンソンは満面の笑みを浮かべてラスタを称賛しました。
「平民の味方になると、堂々と宣言してくださったんだ。本当にすごい方だよ。とはいえ貴族たちはラスタ様を無視するだろう。高貴な身分を取り戻したとはいえ元平民だからね。でもラスタ様なら、平民たちの希望になってくれるはずだ」
だから僕たち兄妹が、内外で力になってあげよう!と告げるジョエンソン。しかしデリスは、兄の言葉がどうにも引っかかります。
というのもラスタの不興を買ってしまった時。あの時のラスタは、とても恐ろしい顔をしていました。
デリスはそれが気がかりだったのです。
『再婚承認を要求します』103話のネタバレと感想
ネタバレ感想①騙されるジョエンソン
新聞記者のジョエンソンは、すっかりラスタに騙されていますね。
ラスタが平民の味方だと妄信し、さらに過大評価しています。彼はラスタのことを聖母か何かだと勘違いしている様子。
ラスタの言葉はエルギ公爵からの借り物でしか無いのに、全く気付いていません。ソビエシュと同じで、ラスタの外面に騙されている感じですね。
そして一方、妹のデリスはラスタの本性に勘付きます。あの腹黒い顔を見てしまったので、気付かざるを得なかったのでしょう。
ネタバレ感想②103話の好きなシーン
今回ナビエは、自分が西大帝国初の皇后になることを知らされました。
読者からすれば「やっとか!」という感じですが、ナビエにとっては目から鱗。予想外すぎて硬直するほど驚いたようです。そして話を聞いたときは、無表情だったナビエですがーー
その後1人になると、ちょっと照れながら嬉しそうな顔をします。このシーンのナビエは、とても可愛く描かれていました。美人なんだけど可愛い。
頬をゆるめて「良い皇后にならなくちゃ」と言っているシーンは、個人的にお気に入りです。ナビエが幸せそうにしてると、管理人はもうそれだけで嬉しい。
ナビエは感情を表に出さない人ですが、この時ばかりは素直に喜んでいました。