この記事では『悪女は今日も楽しい』の原作小説についてネタバレしています。
主人公・レイリンと獣人・ハビーの関係はどうなったのか。そして皇太子・フレードリヒはどんな罰を受けるのか。結末を知りたい人向けの記事です。マンガ版の最終回が待ちきれない人はご覧ください。
目次
『悪女は今日も楽しい』のあらすじと原作情報
『悪女は今日も楽しい』の基本情報
引用元:https://piccoma.com/web/product/78738
- 日本タイトル:悪女は今日も楽しい
- 原題(韓国語):악녀는 오늘도 즐겁다
- 英題:the villainess is happy today
- 原作:Niniyang
- 絵:stew.J
- 文:SWE
- 出版社:Kakao Entertainment Corp.
- ジャンル:ファンタジー
あらすじ
8年付き合った彼氏を友達に横取りされた菜々美は二人の結婚式に招待される。 まるで脇役悪女のような人生……と思っていたら、その「悪役令嬢」に転生!? 才色兼備の公爵令嬢なら悪女でもいいじゃない!それに今度は悪女が主人公かもしれない!? 転生悪女の痛快ラブファンタジー!
引用元:ピッコマ
【結末】最終回にてレイリンはハビーに結婚を申し込む
レイリンは幸せな結末を迎える
レイリンは最終的に、ハビエル(以下ハビー)と恋仲になります。
ハビーはヒョウの獣人で、レイリンに拾われて以来ずっと彼女に尽くし続けました。なお漫画版でも、レイリンがパーティーから戻ってくるまで門で何時間も待ち続けるなど健気さが目立つキャラです。
そして結婚のプロポーズは、2人きりでボートに乗っている最中に行われました。
レイリンの方から「結婚しよう」と告白し、ハビエルは「レイリンが望むままに」といかにも忠犬らしい返事をしています。
なおこの後2人はキスをし、絡み合った手にはおそろいのリングがはめられていたーーーという所で『悪女は今日も楽しい』の本編は終了します。
ハビーへの想い
『悪女は今日も楽しい』の最終回にて、レイリンは結婚や出産について少し怖がっている描写があります。しかし同時に、彼女はハビーと一緒なら大丈夫だとも思っているようです。
なにせハビーは一度もレイリンを裏切ったことがなく、愛が冷める様子もありませんから。
この記事の最後にある『感想』にも書きましたが、レイリンにとってハビーは理想的な伴侶でしょう。
レイリンの本当の目的とは?皇太子に縋っていた理由
レイリンの目的
憑依される前のレイリンは、浮気をされながらも婚約者であるフレードリヒから決して離れませんでした。傍から見れば、浮気をする男と縋りつく女というありふれた構図ですが・・・
レイリンがここまで皇太子に執着する理由は、単に彼を愛しているからではありません。
レイリンには野望があり、彼女は女王になって世界平等を実現しようと夢見ていたのです。
そのためには皇太子と結婚する必要があるので、レイリンは執拗なほどフレードリヒに縋りつきます。
なおアイリスはレイリンの目的を知っているため、マンガ39話にて意味深なセリフを言っています。
『あなたは愚かにも皇太子にしがみつかなければならない!私は全部知ってるのよ!皇太子がいないと、あなたは望むものを手に入れられない!』
引用元:悪女は今日も楽しい39話より
皇太子・フレードリヒの境遇について
フレードリヒが皇太子になった背景
現国王には息子が何人かいますが、その中でもフレードリヒを皇太子にしたのはカンドミオン公爵令嬢の婚約相手として選ばれたからです。
フレードリヒはただ、レイリンに選ばれから皇太子になれただけ。すべてはカンドミオンのおかげ。
そもそもフレードリヒには優れた長所があるワケではありません。優秀さで言えば、他の兄弟の方が勝っています。
もし彼がレイリンに選ばれなければ、皇太子の座はほかの兄弟に奪われていたでしょう。
浮気をした理由
フレードリヒは父に虐待されていたため、とても自尊心が低いです。
そして一方、婚約者であるレイリンは何もかも持っていて、あらゆる面でフレードリヒより優れています。
だからフレードリヒは浮気をすることで、レイリンより自分の方が優れていると思い込もうとします。
また浮気することが目的なので、アイリスに愛情を持っているワケではないようです。
しかし憑依後のレイリンは態度が変わってしまったので、フレードリヒは慌てます。そして漫画版40話では彼女に縋りつくも、相手にしてもらえませんでした。
40話の以下のセリフから、フレードリヒの本心が伺えますね。
『君は今まで通り僕のことを愛さなければならない。君のことを尊重するよ。レイリンが望むのであればアイリスとも別れるし、公式の場でアイリスに謝罪させることもできる。愛の言葉を囁くこともできるし何でも望みを聞いてあげられる。だから君の望みを言って欲しい!』
引用元:悪女は今日も楽しい40話より
関連:『ジャンル変えさせていただきます』の結末と最終回のネタバレはこちら
アイリスの正体は?どうやって未来から回帰したのか
アイリスの正体は回帰者
小説のヒロイン・アイリス。
アイリスはピンク色のふわふわした髪を持った愛らしい女の子で、皇太子・フレードリヒの浮気相手です。
アイリスは悪魔と契約して、魂と引き換えに時間を巻き戻しています。
そして未来から過去へ回帰したため、レイリンの知らない情報を知っています。
全体的な感想|チート主人公と健気な獣人によるラブロマンス
最終回と結末について
『悪女は今日も楽しい』の主人公・レイリンは最終的に、獣人の少年ハビーとくっ付きます。最近のマンガでよく見かける、獣人を保護してそのまま結婚するパターンですね。
マンガ版の表紙にはレイリンとハビーが描かれていますが、これは物語の結末をそのまま表したイラストだと言えます。
そしてこの結末は、主人公が現世にいたとき願っていた展開でもあります。ちょうど彼氏に裏切られた後、2話目で
『男は絶対に裏切らない私だけに優しい一途な人がいいな』『いや、どっかで真面目な年下イケメンでもつかまえて良い男に育てる?』
と言っていたので、その願いがそのまま叶った状態です。
フレードリヒについて思う事
フレードリヒはただの浮気男かと思いきや、意外にも暗い過去を持ったキャラでした。
アイリスに恋をしたから浮気したのではなく、自尊心を保つために浮気したというのがーー何とも闇深いですね。
やってる事は許されないしコメント欄では散々叩かれているキャラですが、個人的には同情の余地はあるのかなと思いました。