『再婚承認を要求します』原作小説191話のネタバレと感想です。
今回はタイトルのとおり、ロテシュ子爵の裁判が行われます。妻子を守るため、そしてラスタを道連れにするため、子爵は悪役ながらも腹をくくります。
ラスタは自分の身を守るため、ソビエシュに減刑を請う
ラスタ、減刑を請う

ラスタは交渉のためにソビエシュの部屋を訪ねて、自分は今後どうなるのか質問します。すると彼は冷たい瞳で「犯した罪による」と答え、同時に彼女の罪を責めますがーーー
ラスタは自分に罪はないと弁解し、仕舞には泣きながら「陛下はラスタを守ってくれると言ったのに」と訴えます。
西大帝国から抗議された件についても、ナビエの不妊疑惑を耳にしたから他国の貴族に伝えただけで悪い事はしていないと言うのです。


反省しない妻に呆れる
ラスタがこんな調子なので、ソビエシュは呆れました。過去に話し合いをせず離婚したことを悔いていたので今回はちゃんと話をしようと思ったのに、そんな自分を愚かだとすら考えます。
そして呆れた彼は、ラスタを部屋から追い出します。そのとき彼女はさも哀れな声で「減刑してほしい」と懇願するも、彼は苛立って相手にしませんでした。


ロテシュ子爵の裁判がはじまり、ラスタは傍聴しに行く
傍聴席でこっそり裁判を見る
今日はロテシュ子爵とイスクア子爵夫妻の裁判が行われる日。ラスタは謹慎中ですが、ソビエシュに勧められて裁判を見に来ました(もちろん皇后だとバレないよう地味なドレスを着て)
ロテシュ子爵の告白
最初にロテシュ子爵の裁判が始まります。彼の罪状は『息子アレンとその妻・ラスタの子供を皇女にするため皇帝を騙し、さらにラスタを脅して金品を受け取った』というもの。
最高裁判官が罪状を読み上げると子爵はそれを認めて、自分の孫を皇族にするため息子たちと共謀したと証言します。
それを聞いたラスタは驚愕し、同時に恐怖で体を震わせました。
ロテシュ子爵が冤罪を受け入れて、ラスタを道連れに地獄に落ちるつもりだと気付いたからです。
再婚承認を要求します・191話のネタバレと感想
ネタバレ感想①エグイ復讐

ラスタは191話で、ロテシュ子爵たちの裁判を見に行きました。そして思いもよらぬ展開に驚愕しますがーーー
実は裁判を見に行くよう提案したのはソビエシュです。そして彼はロテシュ子爵がどんな証言をするか知っていました。
つまりラスタに、破滅までの過程をガッツリ見せつけたのです。結構残酷。しかし逆を言えば、彼の恨みと怒りがそれだけ大きかったとも言えます。
なおラスタはこの場面で「自分の罪を素直に認めろと、ソビエシュに言われた気がした」と心の中で呟いており、外套の下で彼を恨みながら泣いていました。
ネタバレ感想②ナビエの乳母探し
解説ではカットしましたが、191話の冒頭でナビエは乳母(=子供の世話をしてくれる女性)の候補たちに会っています。しかも彼女はこのとき、先代国王の側室だった人にまで直接会って話をしました。これ、すごい話ですよね。
今まで側室関係のはなしで散々苦しんできたのだから、ナビエの立場上「ラスタみたいな女性だったらどうしよう」と警戒してもおかしくありません。
それでも公平に、候補者全員に会ってみようと思えるのがすごい。最初はためらったようですが、結局ナビエは私情をはさみませんでした。この人は本当に、自分を制御する能力が高いです。
(ちなみに元側室の女性は竹を割ったような性格で、ラスタやクリスタとは全然違うタイプでした)
更新ありがとうございます。
西大帝国の側室がラスタやソビエシュがクッキーの件で追い出した父の側室のように嫌な女性にならなかったのは、皇后がハインリと兄王を二人産んでいた上、兄弟仲がとても良く盤石だったのがあるかもしれませんね。
私が当時の西大帝国の側室なら、男児を産んでも王子にしようなんて多分思わないです。
皇后と正反対の魅力で王に寵愛されながらも、側室らしく部を弁えて皇后を立てるさっぱりとした気持ちの良い人格者なら乳母になっても増長しないでしょうし。
一方ソビエシュもラスタも破滅が近づいていますね。
ラスタは当然のこと、ソビエシュだって偽姫を親子検査するまで気が付かなかった上、重要な港を外国の貴族(エルギ公爵)に無料であげるという失態をさらけ出してしまっています。
ラスタに騙されていた被害者だと同情を買おうとしているのでしょうが、実子でない(と世間で思われている)姫のために皇后を追い出した事実は消えませんしね。
いくらラスタに騙されたとはいえ、ナビエを離婚すると決めたのもナビエに酷い仕打ちをしたのもソビエシュの決定ですから。
ラスタに今更罰を与えているのだってデリスの兄からすれば今更すぎると憎しみは消えないと思います。
ソビエシュって本当、自分のミスには甘いくせに他人のミスはこれでもかと責め立てますよね。
ナビエに対してもそうでしたが、ラスタに対しては罪のリストを積み上げる前に初期で手を打ち「皇后なのだから泣き落としで同情を買うようなみっともない真似をするな」と叱って更生させるべきでしたと思います。
コメントありがとうございます!
全部ぶっ壊したのはソビエシュ自身だし引き金を引いたのも彼自身なので、もう自業自得ですよね。
更新ありがとうございます!
ここまできても自分は何も悪いことをしていないと言い切れるラスタはある意味凄いですね…。
嘘をついているというより、本気で自分は悪くないと思っているのが逆に恐ろしい。
ラスタには勿論呆れますが、個人的にはソビエシュにラスタを責める資格は無いと思います。
他国に秘密を漏らすヤバさが何故分からない?と呆れていますが、ラスタは元々生きるだけで精一杯で常識も道徳も何一つ持ち合わせていない奴隷育ち
貴族には無い無知で純粋な部分が良いからと教育をしなかったのはソビエシュ自身
そのせいでラスタがナビエ様を始めとする沢山の人に迷惑をかけたり、不愉快にさせる非常識な行動を取っても何もしなかった。
なのに、いざそれがブーメランとなって自分に被害を及ぼした途端に処分しようとする。
無責任に飼っておいて面倒な世話は周りに押し付けておいて、都合が悪くなったら殺処分しようとする身勝手な飼い主みたいですね。
大体ソビエシュも人の事言えないでしょう。
物語の冒頭ではラスタの言葉を鵜吞みにして貴賓客のハインリに決闘を申し込んだり
再婚したナビエ様とハインリを監禁したり
ラスタとの結婚初日に公衆の面前で追い出すように離婚したナビエ様にダンスを申し込んだり
他国の皇后を何度も呼び捨てにするわ、今も自分の妻であるかのような言動を繰り返す
他国の皇帝ハインリに暴言を吐いたり、常に喧嘩を売るような態度で取り繕うことすらしない
その他諸々…
今まで大ごとにならなかったのが奇跡なくらいソビエシュも一国のトップとは思えない常軌を逸した非常識な行動をしてますよね
自分が悪い事をしている自覚が無い、自分の非を認めないのはソビエシュも同じでしょう。
むしろラスタと違って教養がある分、ソビエシュの方が悪質に見えます。(私的には)
しかも、文中にはソビエシュがラスタの事を
「自分が助けて愛情を注ぎながら面倒を見てきた愛おしい…存在だった」
と回想してます。
さも子供の為にラスタを愛人にして子供を作ったみたいな事を言っておいて、やっぱり一目惚れして浮気心が芽生えた事が発端だったんじゃないか、と。
なのに後継者の為と論点をすり替えて言い訳して自分を正当化して、子供の為に最愛の女性と別れただとか、他の腹を借りてでもとか子供を産むだけの道具扱いしたり…で、今回は愛おしい存在とか
自分は他の女に心奪われるくせに、あくまで本命はナビエで手放したくない
自分はいいけどナビエが他の男を作るのはダメ、俺が何をしてもお前は俺だけを愛せ
あまりにも身勝手過ぎます。
彼の言動はいつも自己都合でコロコロ変わっていて、まるで一貫性がないように見えます。
精神的に未熟で幼稚というか、完全に自分に酔っている感じがします。
自分の都合の良いように過去や事実を捻じ曲げたり美化したりする所はラスタと同類ですね。
思考がもう完全にモラハラ気質と言いますか…まさに「典型的な浮気男」のそれなのでしょう。
しかも、妊娠してるナビエ様に裁判に出席して欲しいとか…もっとナビエ様の負担を考えて欲しいと思いました。
この期に及んでまだナビエ様に頼るんですね…愛しているなら関わらないで、そっとしてあげてくれと思います。
自分が加害者という自覚があれば、また厄介事に巻き込もうなんて普通出来ませんよね
やっぱり反省も自覚も無いんでしょう。
なんだか、私から見てソビエシュのナビエ様に対する扱いって、愛する女性にするものじゃないと思うんですよね…。
例えとして挙げるなら「親に頼り切って自立出来ない子供」に見えてしまいます。
ソビエシュの振舞いは、まるで親の愛情を絶対だと過信して、自分が何をしても許してくれて、いつでも助けてくれると調子に乗って甘えに甘えて好き勝手した結果、親に愛想を尽かされてしまった我儘な子供のそれに見えてしまうんです…。
そもそも浮気する時点で人格に問題がある上に、伴侶を最も愛していないし、ソビエシュが一番愛してるのは自分自身だと思います。
彼って、人には平気で厳しくなるのに自分にはとことん甘い坊ちゃん気質で、愛した人をことごとく不幸にしてますよね。
これは個人的な意見ですし、ソビエシュに対してかなり辛辣になってしまいました(汗)
ご気分を害されてしまったら申し訳ございません…!
もちろん人によって解釈が異なると思うので、差支えなければゴリ子様のご意見も聞かせて頂けたら幸いです。
改めていつも返信を下さり本当にありがとうございます!
コメントありがとうございます!
個人的な意見ですが、匿名さんの『ソビエシュの行動が我儘な子供のそれに見える』というのは合っていると思います。
ただ強いて言うなら、ソビエシュの言動がアレなのは幼いというより浮気男の性質だと思っています。私の知る限り、浮気男は大体こうです。
愚かしい限りですが、奴らは「妻は自分から離れない」と思い込んでいるんですよ。腹立たしいですね。