再婚承認を要求します小説182話のネタバレあり感想|皇女の位を剥奪される

再婚承認を要求します

『再婚承認を要求します』原作小説182話のネタバレと感想です。

前回に引き続き、東大帝国は地獄のような状況が続きます。ソビエシュは娘が他人の子だったことに苦しみ、グローリエムもまた苦境に立たされます。今後、東大帝国はどうなるのでしょうか?

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西大帝国側|コシャールの縁談話にマスタスは焦る

マスタスの初恋?

再婚承認・感想

コシャールと王女の政略結婚の話が出てから、マスタスはやけにピリピリしていました。

同僚のローズはそれ指摘すると、マスタスは顔を真っ赤にして「私がなぜコシャール卿の結婚話にショックを受けるのですか!」と分かりやすく反応します。

白うさ
おっ!武闘派カップルが誕生するかも!
ひよこ
性格的にはお似合いだけど、問題は身分だよね。

その様子を見ていたナビエも彼女の恋心に気付きますが、大切なのはコシャールの気持ちです。

そこでナビエは姫との縁談について兄に尋ねると、彼は「結婚するなら家族の役に立ちたいが、ホワイトモンドに行ったら甥や姪と会えなくなるのが寂しい。ナビエの子供なら本当に愛しく思うだろうから」と答えたので、ナビエはその言葉に感動するのでした。

白うさ
こんなお兄様が欲しいいい!
ひよこ
この人は本当に家族思いだよね。貴族としては問題児だけど、兄としては超優良物件。

東大帝国側|グローリエムは皇女の位を剥奪される

不幸なソビエシュ

ソビエシュはグローリエムから皇女の位を剥奪しました。

しかし王宮から追い出しはせず、空き部屋に住むことを許可します。ラスタに瓜二つの子どもを見たくないけれど、今まで愛情を注いてきたのは事実ですから。

しかし愛情ゆえに彼は悩み苦しみます。

この苦痛を誰かに打ち明けることもできず、慰めてくれる人もいません。昔はナビエがその役割を担ってくれたけれど、彼女は遠くに行ってしまいました。

一体、私はどこで間違えたのか……彼はナビエの肖像画に、そう語り掛けるのでした。

ラスタはもっと苦しんでいた

その頃ラスタは、ソビエシュ以上に苦しんでいました。なぜこんな状況になったのか訳が分からず、またエルギ公爵への憎しみで胸がいっぱいになります。

さらに侍女たちはラスタを見下すようになり、グローリエムをカッコウ姫と呼んだり、もはや貴族ですらないと罵ったりします。

そのせいでラスタは激怒して罵詈雑言を吐き、さらに逃げる侍女たちを殴ってやろうと部屋の外に出ますがーーー

そのとき、エルギ公爵にぶつかります。彼の顔を見ると裏切られた苦しみや寂しさが込み上げてきて、侍女たちへの怒りを忘れるのでした。

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再婚承認を要求します・182話のネタバレと感想

ネタバレ感想|ソビエシュはどこで間違った?

ネタバレ感想
「今回のネタバレには、少しだけ外伝の内容を含みます。未読の人はご注意ください。

東大帝国、地獄のような状況ですね。西大帝国側が幸せに満ちているので余計に悲惨さが際立ちます。まさに天国と地獄。

ソビエシュはこうなった理由について「どこで間違えたんだ」と自問自答していますが、これ、個人的には難しい質問だなと思いました。

本編だけ見れば、ラスタを側室にした時点でアウト。しかし外伝を見た人は、そうでない事を知っているはず。ラスタを側室にしてもしなくても、どっちみち彼は間違いますから。つまりラスタは根本的な原因ではない。

となると、やはり“例のクッキー”が最大の間違いだったのでしょうか。あのクッキーをナビエに持って行かなければ、彼の念願である“ナビエの子供”が生まれて離婚せずに済んだかもしれませんし・・・

ああ、でもソビエシュが先天的に浮気癖を持っている以上、どうあがいても離婚問題に発展しそうですね。エルギ公爵がいる以上、絶対にソビエシュの幸せはぶち壊されるでしょうし。どうあがいても詰んでます。

となると『どこで間違えたのか』という思考自体が間違っていて、ソビエシュの人間性が元凶ということになるのでしょうか?なんだか自分でも、書いていて訳が分からなくなってきました。

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4件のコメント

更新ありがとうございます。

ソビエシュが検査結果を盲信するのが理解できないです。
グローリーエムが自分の子に違いないと思っていたなら、ショックが大きくともラスタのように「これは何かの間違いだ」「この結果は本当なのか?」「今ここで採血して再検査しよう」とますば思うはずです。
鑑定結果はグローリーエムの人生と名誉に関わるのだから、離婚したナビエに縋る諦めの悪いソビエシュらしからぬあっさりさだなと。
親子検査はDNA鑑定のようにあらかじめ用意した血液を使う検査なので、本当にソビエシュとラスタの血だったのか、そもそもグローリーエムの血液は現場で採血せずにこれも用意したものですよね。
神聖な神殿と神官がグルにならないとできないトリックなので、皇帝や姫を陥れるような敵は普通ならすぐ捕まるはずでしょうし。

間違ったという言葉に焦点が当たってますが、間違わない人間なんていませんよ。
間違った後、それで傷つけた人や不仲になった人がいたら間違いを認めて謝罪し、修復や信頼を取り戻す努力をする。
そうすればソビエシュはいくらでも間違えてからやり直せたと思いますよ。
ソビエシュは間違っても自分の非を認めず逆ギレして開き直る、相手に愛想を尽かされたら皇帝の権力で無理やり束縛し、ストーカーのように付き纏って人間関係に口出ししてくる。
間違いを認められないソビエシュだからあの末路は当然ですし、グローリーエムが可哀想です。

ラスタはニアンに冤罪の不倫を被せて中傷したり、側室疑惑のあったエベリーの命を奪おうとさんざんやってきた今までの行いがかえってきただけなので、同情の余地は無いです。
グローリーエムのためにと言えばソビエシュがロテシュ子爵や実父の脅迫に対応してくれはずですし、グローリーエムだけでなく次は王子を産むと子を作ることだってできたはずです。
グローリーエムを守るために頑張るでもなく、期限付きの皇后とはいえ民衆や貴族を味方につけて発言権を高めて有利に立ち回ることもできたでしょうに、自分に批判的な人間を排除することしかしなければ好かれるはずもなく。
グローリーエムだってこんな母親より乳母のベルティ夫人の方が懐くと思いますよ。

コメントありがとうございます。
正直、私もあのシーンでは親子検査をなぜやり直さないのかと思っていました。
ただ言い換えれば、それだけソビエシュの中にある疑念が大きかったのかもしれません。

グローリエムがあまりにも不憫ですね…。

上記コメのスヌ様も仰っておりますが、ソビエシュは一度の検査であっさり引き下がりましたね。
あんなに娘に執着していたのに。

個人的な解釈ですが、ソビエシュのグローリエムに対する愛情はナビエ様の懐妊を知った時点で陰りを見せていたのかもしれません。
ナビエが不妊で無いなら自分は何のためにここまで?と自問自答していましたし離婚さえしなければ、そのうち自分が一番望んだ形の幸せが手に入ったのにと余計に惜しくなって娘に純粋な愛情を抱けなくなったんじゃないかなと思います。

それでもラスタ父を排除したように口に出来ない汚いやり方を用いてまでグローリエムを女帝にしようと強硬手段に出たのは、娘の将来と権力の分断を防ぐためでもあったのでしょうけど、同時に自分は間違っていないと思い込みたかったんじゃないかなと。
自分の非を認める事が出来ないプライドの高いソビエシュですから、ここまできてグローリエムを後継者に出来なければ、自分のしてきた事が全て間違い・無駄だったと認めてしまうのと同じだからナビエ様と離婚した自分は正しかったのだとグローリエムを皇帝に育て上げる事で証明したかった気持ちもあったのかもと思います。

「どこで間違えたのか」…

上手く言えませんけど、私はこの「間違えた」っていう発想そのものが身勝手だと思います。

何が間違いか分からない事も悪いし、こんな状況に追い込まれないと間違っていた事に気付けない事も。

そもそも彼は”選択肢”や”やり方”を「間違えた」だけで、ナビエ様をどれだけ傷付けたか、ラスタを甘やかすだけで責任ある行動が出来なかった無神経さや誠意の無さを反省していないし、気付いてすらいませんよね。
その間違いに至った根本的な原因がそんな自分の本質が招いた事なのに。

まあ気付けないからこんな過ちを犯すのでしょうけど。

ラスタに溺れた事、不妊クッキーの件を隠した事…でも仰る通りこれらは原因そのものではなく、きっかけの一つに過ぎないと思います。

ラスタじゃなくてもどうせ彼は浮気するし、ナビエ様と子供が出来ていてもそれは変わらないでしょう。
結果論で言えばそのおかげでナビエ様はソビエシュから逃れてハインリという運命の人と結ばれる事が出来たので怪我の功名ではありますが。

何を間違えたかというよりは、彼の本質というか、なるべくしてなった結果と言うか、もうソビエシュという人間そのものがそういう運命しか辿れないのだと思います。

彼は物語を一貫して

・自分を客観的に見れない

・相手の立場になって物事を考える事が出来ない

加えて更に、自分は最も高貴な人間だから、そんな自分から与えられるものは全て幸せなものだと無意識に思っている節があるように感じます。

ナビエ様には、皇帝である俺の子ならお前の子でもあるから喜ぶべきだろう。
子供を正当な後継ぎにするために一旦お前と離婚してラスタを皇后にするけど、一年後に戻してやるのに何が不満なんだ?
再婚なんて許さない。

ラスタには、子供産んで一年だけ皇后やってくれたら一生贅沢させてやる。
一年経ったらお前は用済みだから、離婚してナビエとヨリを戻して子供は取り上げてナビエとの子として育てていくけど、それでも奴隷の頃では考えられないような贅沢な人生を保証してやるから万々歳だろう?

グローリエムには、皇帝として育てて全てを与えてやろう。
そうすれば世界一高貴な存在として世界一幸せになれる。
そのためには早いうちから凄いハードな教育を受けさせる事になるけど、俺の子なら絶対優秀だから出来るに決まってる大丈夫。
俺の子として生まれ、俺の後継者になる事以上に幸せな事なんて無いだろう?

彼の行動は言葉にするとこういう事です。

他人の幸せを勝手に決めるな。
お前を中心に世界は回っていない。と突っ込みたくなります。
もうここで履き違えてます。あまりにも感性がズレている。

傲慢で自分本位な愛し方しか出来ないソビエシュ

ハッキリ言ってしまうと彼の愛は誰も幸せにしないどころか、不幸にしていますよね。

彼は誰も愛さず、お互いに割り切れる相手とのみの遊び人の生き方をしていた方が相手も幸せになれますよ、皮肉なことに。
父親のような生き方の方が不幸になる女性は少なかったでしょうね…。

相手を幸せにする愛し方が出来ないのに、執着心だけは誰よりも強いからナビエ様のように執着されてしまうと何処までも付き纏ってくる。

しかも自分の失敗を責められたくない、悪者になりたくないソビエシュは後ろめたい事は隠してその場しのぎの事しかしないから最後には結局手詰まりになって全てのツケが回ってきています。

ソビエシュの回帰を読んでいても思いましたが、彼の自分の不利は隠したがる卑怯で臆病な性格と自分の幸せを優先する身勝手さは変わっていませんでした。
自分の事ばかりで、本来手にする筈の幸せをぶち壊されて彼の未練に付き合わされるナビエ様の負担を最後まで考える事は出来なかったですね…。

ただ態度がしおらしくなっただけで、ナビエ様を縛り付けて自分の思い通りにしようとしてる事は全く現実と同じじゃないかと思いました。

正直に言ってしまうと悪いですけど、彼の最後まで自分自分な人間で、それは生涯変わる事は無かった。
もう彼はそもそもそういう人間だったんだと思ってしまいましたね。

間違う事は誰にでもあります。
それ自体が悪いのではなく、間違いにどう向き合うかこそが大事なのに、彼は自分の間違い事態を認められないから失敗に学ぶことが無いから同じ事を繰り返す。

そして世の中には許されない失敗があります。
夫婦の信頼を根底から壊された以上、完全には元通りには出来ません。
割れた皿をくっつけてもヒビは消えないのと一緒です。

正直言ってしまうと回帰編ではナビエ様の幸せを優先して彼女を解放して、ラスタとグローリエムを責任を持って守っていく道を選んで欲しかったです。
グローリエムを諦めてナビエ様を選んだと言えば聞こえは良いですけど、結局は自分がより幸せになれる方を選んだだけじゃないか、と。
でもあれはきっとソビエシュの未練を昇華するという、ソビエシュの為だけのひと時だったのでしょうね…。
モヤモヤは残りますけど…。

はい、結局ソビエシュという人間は残念ですが家庭に不向きで自分本位な愛し方しか出来ない、愛した存在を幸せに出来ないという星の元に生まれてきたのだと思います。

やっぱり彼の根本的な人間性に原因があるから、辿るべくして辿った末路なのだなと思いました。

全ては彼自身の本質が引き起こした過ちというのは私の持論ですね…(汗)

コメントありがとうございます。改めて言葉にすると、ソビエシュのしている事って酷いですね・・・

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