『再婚承認を要求します』原作小説183話のネタバレと感想です。
前回のラストでは、ついにエルギ公爵が姿を現しました。今のところ彼の行動は謎だらけで、ラスタに恨みがあるようにも東大帝国に恨みがあるようにも見えますが、いったい何を望んでいるのでしょうか?
エルギ公爵は残酷なまでにラスタを突き放す
エルギ公爵の用事とは?
ラスタはエルギ公爵を睨みつけるも、いまだに期待を捨てられずにいました。側室時代に苦しんでいた時、唯一助けてくれたのが彼でしたから。
しかしその期待はあっさり打ち砕かれます。
エルギ公爵が訪ねてきたのは借金返済と港の譲渡を催促するためであり、彼はカバンの中から借用書などを取り出します。
エルギ公爵があまりに薄情なので、ラスタは泣きながら「返済期限は決めていない」と叫びます。
そもそも返済しようにも、彼女の財産はラント男爵が管理しているし、宝石類はロテシュ子爵とイスクア子爵夫妻にあげてしまいました。
そしてラスタは同時に、なぜこんな事をしたのかと彼を問い詰めますがーーーエルギ公爵は相変わらず優しく微笑むので、ラスタは恐怖感を覚えるのでした。
悪魔のような男
エルギ公爵は「お金はともかく港はもらう」と断言し、契約書をソビエシュに見せると言います。その瞬間、ラスタの目から涙が零れます。
そしてラスタは再度、なぜこんな事をしたのか問いかけるとーーー彼は言いました。理由がわからないと本当にくやしいよな……と。
「俺も、いつも気になっていた。なぜだろう。いったいどうしてだろう。その気持ちはよくわかる。理由が分からなければ、本当に悔しいよな。理由を知ったところで変わらないのに。それでも、わからないと余計に悔しいものだ」
引用元:再婚承認を要求します
ラスタはその言葉の意味が理解できず、憎悪のこもった目で「地獄に落ちろ」と呪いの言葉を告げます。そして彼の頬を引っぱたくと、指輪がかすって彼の頬から血が流れます。
その姿はまるで、地獄から来た悪魔のようでした。
1人では行かせない
エルギ公爵はその後「一人では行かせないから安心して」と言って去っていきます。ラスタはその言葉も理解できず、しばらく経つと虚しさのあまり笑いながら泣くのでした。
再婚承認を要求します・183話ネタバレあり感想
ネタバレ感想|エルギが外道すぎる件
今回のエルギ公爵は、まさに悪魔のような男でした。
ラスタにとって“唯一信頼できる相手”になることで、彼女を意のままに操る。そして彼女の人生を使って東大帝国を破滅に追い込み、自分の欲しい物はちゃっかり手に入れる。そして用済みになったらラスタを容赦なく突き放す。
ラスタから見たら、まさに悪魔でしょうね。
とはいえエルギ公爵は最後のシーンで、ラスタに「一人では行かせないから安心して」と告げています。これは多分“行かせない”ではなく“逝かせない”が正しいのでしょうね。
1人では地獄に逝かせないよ。私も一緒に逝くから。そんな意味合いなのかなと思います。
ストーリー補足|エルギの謎
現状、エルギ公爵の行動は謎だらけです。ソビエシュに恨みがあるようにも、ラスタに恨みがあるようにも見えます。親子検査の最中にアンをわざわざ神殿に連れて来るあたり、根深い恨みを抱えているように感じます。