『再婚承認を要求します』原作小説180話のネタバレと感想です。
神殿で親子検査をした結果、グローリエムは皇帝の娘ではないと診断されました。予期せぬ出来事にみんな騒然となりますが、一体この子の父親は誰なのでしょうか？
グローリエムは皇帝の娘ではないと診断される
再検査を要求します！
検査結果が発表されるとソビエシュの顔は凍りつき、ラスタは必至で結果を否定します。
とくにラスタは「あり得ません！」と言って再検査を要求しますが、神官はその訴えを却下し、貴族たちも彼女に味方しません。
またこの時、ソビエシュは部下に命じてアレンを連れてこさせ、彼にも親子検査を受けるよう言います。するとラスタは、この男と親子検査をするなんて嫌だと怒りますがーーー
結局のところ、ラスタとアレンは騎士に拘束されて神官の前に立たされます。
それは皇后に対する態度ではないものの、誰もおかしいと思いませんでした。
そして先ほどと同じように血を採取して、予め用意していたグローリエムの血と混ぜあわせるとーーー
皿に入れた血は消失しました。つまりグローリエムの両親は、ラスタとアレンだと結果が出たのです。
この時ソビエシュは手で目元を覆い、彼の顔には涙が流れていました。
姫の父親はアレン？
ラスタは金切り声をあげて否定します。グローリエムは陛下の娘です！陛下がいるのに、あんな男と関係を持つはずありません！と。
アレンも身の潔白を主張してソビエシュにすがりつきますが、その手は払い除けられて騎士たちに拘束されます。誰もこの2人の言葉を信じず、同情もしません。
するとその時、エルギ公爵が現れて「結果は出ましたか？」と尋ねました。
ナビエ視点｜夫への愛情をようやく自覚する
勘が良いのか悪いのか
シャーレット姫との謁見後。2人きりで庭を散歩をしていると、ハインリは「コシャール卿が望まないなら政略結婚は断ります」とナビエを気遣います。
星の間に現れたときナビエの表情が険しかったので、兄を心配していると勘違いしたようです。
ナビエ、告白する
女心に気付かないハインリを、ナビエは鈍い男だと指摘します。すると彼は、以前ナビエに勘の良さを褒められたと自慢しますがーーー
ナビエは自分の言葉は例外だと言います。なぜなら自分たちは愛し合っていて、互いに例外的な存在だから。そしてナビエは自分の愛情を彼に伝えようとします。
「私にとってあなたは例外です。なぜなら私はあなたを……」
しかしセリフは途中で途切れ、ナビエは強引に話題を変えます。するとハインリは続きを聞きたがったので、彼女は「愛しています」と一言だけ伝えるとーーー
彼は泣くでも笑うでもなく、不思議な表情をするのでした。
再婚承認を要求します180話の解説（ネタバレあり）
ネタバレ感想｜全てを失ったソビエシュの話
180話では、ナビエとソビエシュの姿が対照的に描かれています。
今のナビエは夫からの愛情で満たされ、諦めかけていた子供がお腹の中にいる状態です。愛・子供・権力。普通の人が望むものをほとんど持っています。
一方でソビエシュは、幸せが崩壊して打ちひしがれている状態。かつて欲しい物をすべて手に入れた男が、今回すべてを失いました。妻も娘もプライドも、彼は大事なものを全て失くしたのです。まさに天国と地獄。
ストーリー解説｜親子検査のシーンについて
ラスタは親子検査を受ける前、自身満々でした。1％でもグローリエムが不義の子である可能性があるなら、こんな態度は取らなかったでしょう。そもそも親子検査を断固として拒んだはず。
つまりラスタ視点だと、グローリエムは絶対にソビエシュの実子だと確信があったのです。
けれど検査結果ではソビエシュとの血縁関係が証明されず、なぜかアレンが実父という結果に。だからラスタは180話の中盤で、金切り声をあげて検査結果を否定していました。
あり得ない検査結果。そして検査が終わった後、タイミングよく現れたエルギ公爵。ここまで材料がそろえば、そろそろ真相に気付いた読者様もいるかと思います。
